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2005年09月25日(日) そうか、大人用オムツか

マンションで防災訓練があった。避難訓練をした記憶はあったが、消防署から指導員を招いての本格的な防災訓練をしたのは初めて。本来、この規模のマンションは年に1度消防署を招いて訓練を実施しなければならないらしい。連休の最終日で余裕があったのか、全体の何割が参加したかは不明だが、主催者の予想を上回った人数が参加した。免震や防犯防災設備が整っていることがこのマンションの売りでもあるので、この魅力に惹かれて入居した人は防災意識が高い人の割合が多いのだろう。総勢100名ぐらいは集まっただろうか。しかし大規模マンションなので点呼は不可能。高層階の人たちは当然到着が遅れる。普段は管理会社の常駐管理人に頼んで事足りてしまうし、子供はいないので、我が家の知り合いはお隣の奥さん以外いない。
まず集会室前に集合して全般的な説明を受けたあと、各棟に分かれて、消火器の使い方と通報の仕方を練習する。通報すると東京の場合千代田区のセンターにつながるので、市区村名から順に住所を言うようにする。その後は○○(町)何丁目何番地何号という形式で言う。何ノ何ノ何という言い方だと不正確になる場合がある(らしい)。そしてマンションと住居棟の名称。さらに目印になる建物などを言えるとよい。最近は通報の頻発や違法駐車による交通渋滞などで、慢性的に救急隊の到着が遅れがちである。救急隊が遅れる場合、折り返し電話がかかってきて応急措置の指導があるので、携帯電話からの通報時は携帯の番号も言えるようにしておく(加入電話の場合は自動的に番号がわかるらしい)。通報時にはあわててしまうので、これらの項目をメモした紙を電話の近くに張っておくとよい(パンフレットの中に記入用のステッカーが入っていた)。
ついで管理室と居住区間の廊下の消防設備を見学する。みんなわざわざ参加しているだけあって積極的に質問がでる。私も消火器の使い方を実習したがいざとなるとやはり舞い上がってしまう。我が家の居住棟は共有通路が内廊下なので、防火扉や排煙装置の仕組みについて説明を受ける。防火扉は自動で閉まるが手動でもあけられる。防火扉で区切られた中に取り残されてしまっても自分であけることができる。(理論上)排煙装置のスイッチを入れれば煙に巻かれることはない。非常階段の扉は防火なので、動けなくなっても非常階段の踊り場にさえ出られれば安全に救助を待つことができる。避難時は、エレベータが消防隊員占有になるので、避難は必ず非常階段を使う。うちのマンションの場合、値段と居住階の高さは比例しているので、高層階に住む年配者は多い。これは心配。近所同士の連携が欠かせない。
最後に地震などの災害についての説明を受ける。このマンションはかなり強い地盤の上に建っていて、建物の構造上も(理論上は)安全とされている。食料の備蓄もあるし、広域避難所も近い。やはりこのマンションが壊滅的な状態になったら他もダメだろうから、ここにいるのが一番安全といってもいい。しかし、近隣に危険な区域が多いので、緊急時は救助が一番後回しになるともいえる。自分たちは後回しになるという覚悟を持って、その分自衛しなければならないといわれる。
先日賞味期限切れが近いというので配られた食料と水はまだあまりがいくつかあるという。食料は、アルファ米とかんぱんが入っていたが、この前試したらアルファ米の炊き込みご飯などは、通常時に食べても十分な味と食感。期限まであと一ヶ月ほどあるというので、参加した人たちで手分けして持って帰ってきた。
緊急時の手引きに目を通したら、避難道具リストの中に大人用オムツが入っていた。携帯トイレや簡易トイレの用意はしていたが、オムツは思い至らなかった。確かに地震で怪我をしたりして動けなくなるかもしれない。トイレに行くまでに難儀することもあるかもしれないので、用意しておいたほうがいいだろう。
隣の家の奥さんといざというときのために連絡先を交換する。少し世間話もして有意義だった。


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