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2004年11月09日(火) 一方通行

とあるサイトのBBSで私の書き込みに対して完全に文脈を取り違えて解釈されて、その反撃に遭った。かいつまんで言うと、都会に住む人間がある地方都市を田舎呼ばわりしてそこに住む人たちを見下したような発言をしたと思われたらしい。もちろん本意は違うのだが、そういう風にも読めるような不備な書き込みをしてしまった自分のうかつさについて反省している。
反省はするのだが、こういう批判が許されるかどうかは一方通行だなあと常々思っている。たとえば地方に住んでいる人が東京を「ごみごみしていてとても人の住むようなところでない」とか「思いやりがない冷たい街だ」とか、かなりひどいことを言っても許される風潮がある。私は父方も母方も祖父母の代から東京に住み始めたので、田舎というものを持たない。東京が生まれ故郷なので故郷をそのように悪く言われると、あまりいい気分ではない。確かにごみごみしているところも多いが、東京は案外緑が多いし、代々住む人がいる地域などは近所同士の交流も非常に密なので、お互い助けあったりすることももちろんある。実際その土地に住んでみないと、いろいろな事情はわからないものだが、地方の人が東京の人に対して「(地方に)住んだこともないくせに」と言ってもいいのだが、東京の人間が地方の人に「(東京に)住んだこともないくせに」といったら総すかんである。でも、地方の人が都会を「人の住むところじゃない」というのは許される。人の住むところじゃないところに住んでいる私って何なんでしょう。
父方の系統は埼玉と群馬の県境あたりの出なのだが、戦争中にまだ少年だった父が、曽祖父(父にとっては祖父)の元に遊びに行った夜、東京で空襲があったのだという。東京方面の空が真っ赤になっているのを見て自宅を心配する父の前で、曽祖父は「なあに、東京者(モン)はばちが当たったんだ」と言ったという。自分の息子や、今目の前にいる孫が東京に住んでいる東京者だという意識はおそらくそのときの曽祖父にはなかったのだろうが、東京者ばかりがいい思いをしているというのは共通認識だったのだろう。戦争中娘だった母も農家への買出しなどでずいぶんいやな思いをしたらしい。ここぞとばかり仕返しをするほど、その当時の不公平は大きかったのだ。今でも地方格差は深刻な問題だが、それは東京に住んでいる人間が悪いのか?東京対地方みたいな図式になると、いつも東京は分が悪い。


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