WELLA
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2004年11月08日(月) 反面教師

非常勤先L。
先週、教卓のPCモニタの不具合があったので授業が終わってから窓口にそれを言いに行くと、応対に出た係の女性が私の説明をすべて聞く前に、即座に「ああ、わかりました。見ときます。」といった。この人、仮にA子さんとしよう。年の頃は50過ぎぐらいだろうか、見るからにおばちゃん然としている。私が5年前にここに着任したときにもいたと思うのだが、この人に用を頼んで一度で足りたためしがない。窓口には若い女性の係であるB子さんがいて、彼女は私の顔も名前もどの教室を使っているか把握している。できればB子さんに頼みたいのだが、B子さんに話しかけてもいつもA子さんが途中からしゃしゃり出てくるのである。そして、1週間後、やはりモニタは直っていなかった。もう一度言いに行くとまたA子さんが出てくる。「やっぱり先週と同じ状態なんですが…」とやや口調を強めて言うと、「電源はいってます?」と聞いてきた。重ねて「本体の電源が入っていないとこういうことになるんですけどねぇ」などと言いだして何を寝ぼけているのかとあきれてしまう。こちらが着任したてで機器の扱いに不慣れならそういうこともあるかも知れないが、もう5年も同じ教室で毎週授業をしているのだ(A子さんは多分覚えていないだろう)。この人は、何か不具合を申し入れるといつも「電源入ってます?」と言ってくる。前回「見ときます」と言ったきり、何も処置していないのだろう。様子を見に行ってもいないに違いない。誰に向かって言ってるんだと思いつつ、現象を丁寧に説明するのだが、A子さんは現状を見ていないので全然理解できない様子。理解できないまま技術員の男性に「こうこうこうらしいのよねー」などと状況を説明している。すみません、わからないならあなた引っ込んで直接技術員と話させてください、とのどまででかかったところで、技術員の一人が「ぼく、教室を見てきます」と立ち上がったので「埒が明かないので私も行きます」と言って私も同行する。百聞は一見にしかずで技術員が理解したので、おそらく来週は何らかのアクションがあるだろう。まったく、その場で直して欲しいわけではなく、状況を正しく把握して欲しいだけなのになんでこんなに手間と時間がかかってしまうのだ(涙)。
アシスタントの学生に「あのおばちゃん、いつも出てくるんだけど、一度で用が足りたことがないのよ」とこぼすと、彼女は「ああ、あの人いつも出てきますよねー、そういえば」といってからちょっと声を潜めて、「この間、事務室で技術員の人と大喧嘩してるの見ちゃいました。」と教えてくれた。窓口がある職場で大喧嘩というのもすごい話だ。二言目には状況も見ずに「電源入ってます?」というぐらいだから、新しい技術動向なども全然キャッチしていないだろう。当然、A子さんの担当できる仕事も少なくて、でも窓口でB子さんが受けている話も勝手に返事をしたりしているに違いない。彼女が出てくると通る話も通らなくなるので、こちらとしては迷惑な話なのだ。みんな彼女のことをもてあましているんだろうと思う。もう、なんとかして。

私にとってはこういう風に年を重ねてはいけない、という見本のような人だ。


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