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早起きして、会期終了間近のマルモッタン美術館展へ。しかし、てるてる家族最終回なので、それを見てから出発することにする。あんな安直な最終回なら見なくても良かったかも。10時前に上野到着。ちょうど花見シーズンにぶつかったので、かなりの人出が予想されるが、まだゴミ箱は空である。屋台がそろそろ火を入れて、場所取りの人も目覚めたという感じで、まだ乱れた雰囲気はない。桜は6分咲きといったところか。これで日中天気がよければもっと咲くだろう。 早め進行が功を奏して比較的スムーズに入場できる。会場内はさすがに混雑していたが、いつぞやのシャガール展では入場制限していたのに比べれば楽なものである。モネの睡蓮の習作などもいくつか見る。それにしてもだんだん圧迫される感じがするのはなぜだろう。執念で庭を書き続けているような印象を受ける。それに対して予想外に良かったのはモリゾの作品。事前の宣伝でもモリゾの紹介にチカラを入れていたようだったが、日常の一こま一こまをさりげなく切り取るような、生活に密着した画風がいい。書くことが好きでたまらないという雰囲気が伝わってくる。 ミュージアムショップで自分で作る万華鏡のキットを購入する。鏡の筒の先端に筒と垂直に試験管のような密封容器が刺さっていて(ちょうどT字型になる)、試験管の中に色とりどりのビーズと粘性のある液体(あとで見たらグリセリンだった)が入っている。万華鏡は普通筒をぐるぐる回して見るのだが、これは試験管を地面に対して垂直方向にセットした状態で静止して見る。中のビーズが軽いためにゆっくりと上昇していき、それで自動的に図柄が変化していくという寸法である。 その後、早めのお昼にする。上野公園の景色が見えるそのレストランは、ほとんど予約で一杯だったが、これまた早め進行が功を奏してかろうじて入れた。レストラン前から出ている送迎バスで御徒町のデパートへ。中を冷やかすと、新宿辺りのデパートとは品揃えが違う。上野という土地柄を強く感じて面白かった。さらに鮮魚で有名な駅前の食品専門店へ。いつも店に厚焼き玉子をおろしている築地の玉子焼きやの実演販売をやっているのでじっと見ていたら、近くで見てもいいと言われて職人さんと話をしながら2回ほどじっくり見せてもらう。火力はわりと強め、まず玉子液の半量弱で芯になる部分を鍋の片側半分ぐらいの大きさに作る。次に片側に寄せた残りの部分に玉子液を流しいれ、鍋全体に玉子液がいきわたるように、芯の部分の下側と鍋の部分を玉子液が行きつ戻りつするようにして半熟状態まで焼き、芯の部分をこちらに返してまた鍋の片側に玉子焼きを寄せる。最後に残り一割弱の玉子液を薄く広げ、軽く焼き色をつけておいしそうにお化粧する。家庭でやるなら玉子は5個ぐらい。それに対して玉子2個半分ぐらいの出汁を加える。出汁を取るのが面倒だったらカツオ風味のめんつゆを薄めてみりん、砂糖をで甘く味付けすると店と同じ風味になるなどと教えてもらった。目の前で焼きあがったばかりを購入。職人さんにはげまされながら店を後にする。忘れないうちに再現しなくては。 さらにアメ横をぶらつき、菓子問屋で柿ピーなどをまとめ買いして帰宅。
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