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2002年11月18日(月) 観光案内の難しさ

普段生活している場所を観光客の目で見るというのは、なかなか興味深いものである。
ケンブリッジなどに行くと、観光客である自分の方が地元の人たちよりよっぽどよく交通機関やことのいわれなどを知っていたりするが、まさにその逆パターンで、東京をよく知っているにも関わらず、観光案内所とか、国外からの観光客向けであるJapan Rail Passなど、概念的には知っていても実際どうすればいいのかわからないものも多い。
もう一つ考慮しなければならないことは、案内する相手の身体的条件である。できるだけたくさんの物を見聞きしてもらいたいとは思いつつ、疲労困憊してしまっては元も子もない。例えば高齢で階段が苦手だとかいうと、できるだけエスカレーターやエレベーターが使えるようにその場所を知っていなければならないし、身体的にラクだからといって同じ場所ばかり通ったり、歩かないで車を使ってしまうのも味気ない。日本語がわからないからといって、四六時中ベッタリと付き添っていては旅の楽しさも半減であるし、相手も心苦しかろう。だからといって短い滞在中にもし何かあったらと思うと野放しにするわけにもいかない。
「おもてなし」というのは経験をつむと少しずつ馴れていくのだろうか。まだまだ悔いが残るばかりだが、自分一人で動いているのとはまた別の面から、日常生活を見直すヒントがそこにある。


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