WELLA
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2002年11月03日(日) 缶詰

朝、連休の真っ只中に仕事に出かける夫を10時頃見送り、さて、私も出かけるかと支度をしていたら、ドアホンが鳴った。「宅〇便でーす♪」という明るい声に「はーい♪」と答えて荷物を受け取る。明るい調子の掛け声は明るい調子の返事を誘発するのだな、と思いながら差出人を見ると、おほっ。みんみんさんである。先日のちょいとしたものをお送りしたご褒美に長崎からカステラを送ってくださったのだ。うひょー。いそいそと包みを開いて、同封されていた一筆箋にさささっと目を走らす。カステラ屋さんの店先でさらさらとお書きになったのでしょうな。縦書きに慣れた雰囲気がなんともうらやましい。
早速これから実家に持っていく荷物に半分追加することにする。例の展覧会に出品する短冊を、夫の留守中に仕上げるべく、缶詰になりに行くのだ。お昼は食べさせてください、と昨日電話で言ったので、一宿一飯の恩義で(日帰りだけど)、お豆腐、大根の葉先の炒め物を袋に詰めていた脇に、到来モノをいれた。

10時前に到着。なんだかんだと前振りがあり、10時半頃から書き始める。
母@お師匠さんモードが、自分が反故にした和紙から使える部分を選って、短冊サイズ(6*36cm)分を果てしなく切り分けてくれるのを、片っ端から使う。墨も筆も紙も母@お師匠さんモードの宛がい扶持なので、すっかりスポイルされている気分。と、同時にプレッシャーも。必死に書く。ひとしきり書いて時計を見ると11時半。「あら〜ちょうど1時間書いてたのね」という私と、「アタシったら1時間も紙切ってたのね」という母@お師匠さんモード。お稽古にきてひたすらお師匠さんに紙を切らせている弟子もどうかと思うが、出来よりも素材が作品の良し悪しに響くのだと言い張る。
しばらくだらだら書きつづけ、ギブアップ。自分の持ってきた食料でお昼、にするつもりが「お持たせ」に恐縮する母@母モードが次々と追加の食料を投入するので、かーなーりー満腹。ごちそうさまを言ったとたんにカステラに目を走らせる母@母モード。おかーさん、満腹です(涙)。
午後からまた母@お師匠さんモードが黙々と紙を切り始める。って、ことはまだまだですか、おかーさん。紙が切れるまであっちに行っておいでと言われるので、ネットのカラオケで一人ぶつぶつ唄ったり。

午後の部再開。何枚か書いたところで、突然OKが出る。ひゃぁ〜。助かった。これだけ頑張れば勘弁してもらえるだろうか。母@お師匠さんモードは機嫌よく「こんなに書けるんだものねぇ〜。もっとやらなきゃもったいないわ♪」おかーさん、勘弁してください(涙)
片付けをしてお茶。もちろんお茶請けはカステラである。カステラなんて久しぶり♪と、両親ともおいしくいただく。が、ここでも千葉のピーナツとか、柿とか、長州のういろうとか、追加のお茶請けが続々と投入され、親心は容赦ないのであった。


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