ロバートキャパは、ポスターにもなっている崩れ落ちる兵士で一躍有名になり、その後もあのノルマンディー上陸作戦にも参加し写真を撮り、40歳のベトナム戦争で地雷を踏んで死ぬまで戦争写真を撮り続けた。
でも、彼は単なる戦場のカメラマンではなく、エッセイストの一面も持っていて、多くの言葉を残している。
広島に核兵器が使われたことについて、キャパは友人に、 「戦争カメラマンという仕事は終わりだよ、永遠にね。」 と語っている。
キャパは悲劇を探してる訳じゃなく、現実を知らない人に真実を伝える使命感があるだけだ。 「悲しむ人の傍らにいて、その苦しみを記録することしかできないのは、時にはつらい」 痛みを解っている言葉だと私は思った。
良い写真を撮るためのアドバイスとして、 「もし、君の写真が良くないとすれば、それは君が充分に近寄っていないからだよ」 「人を好きになること、そして、それを相手に知らせること」 というのもある。 カメラを知らない私でさえもこれは真理だと理解できる。
私が彼の展覧会巡りに付き合う理由は、このような発見が3回に1回はあるからだ。 もちろん、3回に2回は知らない人の展覧会であり、彼の言葉は基本的に自分に残らないのだが、良いものはやはり良いのである。
私は彼より先に展覧会を終え、展覧会出口にあるグッズ売り場で多くの時間を費やす。 グッズ売り場で何かを買うことは稀なのだが、どんなものがグッズになっているのかは、私にとっては興味深く意外に飽きることがない。
「どんなものでもキーホルダーにすれば良いと思ってるんじゃないよ」 と独りで突っ込みを入れたりしている。 そして、売れ残って倉庫にダンボール箱で積まれているキーホルダー達や、買ったけど一度もどこにも吊り下げられずに机の引き出しに眠っているキーホルダー達を想像して、売れないキーホルダーの一生に考えを馳せたりするのだ。
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