えびたま

2020年04月07日(火) 次郎さんはきっと今ごろ

ミニ典のお迎え行って、おうちに帰ってきたら
先日稽古に遊びにきてくれたUさんから着信。
珍しこともあるもんだと出てみたら、
小畑次郎さんが亡くなった、との連絡だった。

次郎さんとは、10年前の仙台市プロデュースの
演劇公演「はだか道」でご一緒して
結局それっきりだった。
プライベートでばったりお会いすることは多々あったけど。
主に映画館。劇場。
うちの劇団に出てくださいねと言ってはいたものの
結局それは為されなかった。
お声がけするタイミングと、わたしの度胸が定まらず。

うちの公演を観てくださると、鋭い視点で
感想をくださり、いつもドキッとさせられた。
次郎さんがプロデュースする公演は
いつも演劇に対する愛情と、石川裕人さんへの憧憬が
いっぱい詰まっていて、
こんな風に役者に愛されたらなと思ったりした。

次郎さんの遺言で、葬儀もやらないし
お香典もお供物も弔問もお断りするとのことで
しかも奥様でありマネージャーであるあやのさんのブログによれば
本当は、「誰にも知らせるな」ということだったみたいで
実に次郎さんらしと思った。

次郎さんが数年来ガンを患っていたことは知っていたけど
なんとなく、死なないのじゃないかと思っていた。
だから、ちょっと演劇シーンに出てこなくても
きっと今は、ガンと一戦交えている時期なんだろなと
きっとも少ししたら、劇場でもらうチラシの束の中に
次郎さんの名前がちらほら出てくるのだと
この先もついうっかり思うのだろな。
次郎さんは死なず、ただ消え去るのみなのだ。

あの世が、「リメンバー・ミー」のよな世界なら
本当にいいなと思う。
死ぬのが怖くなくなる。
先日亡くなった志村けんさんもいるし
大好きな勘三郎さんもいるし
次郎さんもいるのだ。
演劇をやってても楽しけど
あべひげのあべさんと石川さんと次郎さんで
お酒飲んで、どしよもないクダを巻いていてほし。

次郎さん、本当にお疲れ様でした。


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