| 『太古八』 |
大学のゼミ仲間S君から頼まれ事。 引き受けたら、何年も前から行こうと言っていた『太古八』で、S君が接待してくれる。 S君は小説『やらぬ仲』の宇佐美君のモデルで、宇佐美君と「私」が最後の食事をするのが目白の『太古八』。
「じゃあ20時に目黒駅でいいですか?よろしくねー。」 とメールが来て、慌てて電話。 「ほんとだ。目白だ!オセロじゃあるまいし、ねぇ。」 間に合った。ああビックリした。
久し振りの『太古八』、美味しい。ご主人の羽賀さんも素敵。 S君も「このトマトはすごい!」と感激。「皮むいただけ」と羽賀さん。
S君は私に頼み事の他に話したいことがあるのではないかと思っていた。 話し難そうにしているので、私が昨日のHとの喧嘩話をする。 「そんな奴は無視するべき」と言われる。会社のW君にも同じことを言われた。 「でも無視するのは嫌なんだよね。無視されるのって嫌じゃない? 子供の頃無視されたりしたことない?私は嫌だったんだよね。だから無視したくない」 「桜井さん、平等に見過ぎ。相手のレベルに合わせることはないよ」 「だって同じ年で、同じ受講生という立場で、向こうがちょっと先輩だけど駆け出しのライターで、同じレベルじゃない」 「違うだろ。明らかに桜井さんが降りてって、相手にしてる。それを相手はわかってない」 「うん、全然わかってない」 「そういう奴は桜井さんが何を言っても変わらないよ」 「それはわからないよ。変えようとは思わないけど、言い返したい」
S君が漸く目下の悩みを話し始める。 聞いてみるとS君を悩ませているのも、Hと同じぐらいオコチャマで情無く嫉妬深い男。 Hとの違いは、それ程の馬鹿さ加減ながら権力を持っているところ。 なんでそんなのばっかりなんだ? 羽賀さんも一緒になって対策を考えてくれる。さすが。
羽賀さんが最近描いている作品を見せてくれる。色彩豊かな絵と遊び心のメッセージ。 S君が「たいしたもんですね」と言う。
羽賀さんのように粋な男もいるってことで、素敵な人との繋がりは大事にしたい。
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2003年05月16日(金)
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