おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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2006年02月08日(水) AGフランク『リオリエント』読了

食事は三食とも全く昨日の同じ。とほほのほ。
 「まんが日本昔話」はおでんによくあうなあ。その後久しぶりにTVで真央たんのご尊顔を拝見。オリンピックにでないとなるとドイツもコイツも無視しやがてえええ!
 で、上述書読了。ウォーラーステイン批判の書として一時期話題になっていたヤツ。
 全部で600Pもあるがかいつまんでいうと
 「ウォーラーステインのいうように1500年代の西洋のアジア進出により世界は一体化し、「中心」のヨーロッパと「周辺」のアジアに分かれたわけではなく、すでに1500年以前にアジア世界を結ぶグローバルシステムが完成されており、西洋はたまたまアメリカを押さえたことで手に入れた銀をもってそのグローバルシステムの片隅への参加を許されたに過ぎない。しかも中国はその銀をことごとく吸収し、貨幣経済は大発展を遂げていた。いわゆる「17世紀の危機」もアジアでは致命的なものとならずますます反映を続けた。18世紀、アジア諸国がこぞって落ち目になった理由はよくわからないが、産業革命はアジアで起こってもおかしかった。それがなぜ英国で起こったかは欧州では人口増加率が低くそのため賃金が高く、結果的に有効需要の底辺が高いため市場の確保につながった。こうして産業革命を達成したヨーロッパ世界がアジアを席巻し、グローバルシステムの中心的位置をつかむするようになるのはようやく19世紀になってからのことである」
 ということになる。高々原稿用紙一枚に要約できる内容を600Pに膨らませていたのか。
 論旨的には大体納得できるが肝心の「18世紀のアジアの転落」の原因がぬけているあたり片手落ちというかむず痒いというしかないし、何度読んでも
「アジアにおいては生産と交易が、人口と収入の増大につれて萎縮し、また経済的・社会的二極分解が、資源に圧力をかけ、底辺の有効需要を締め付け、安価な労働力の入手可能性を増大させること」(525P)が不利益に結びつくのかよくわからない。ここんとこだれか詳しく解説して欲しいのだが。
 


べっきぃ