おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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2006年02月07日(火) 吉村昭『漂流』読了

 朝食・かぼちゃと人参の温野菜のサラダ。昼食・虫だまし。夕食には玄米に寒天・押し麦・ひじきを炊き込んだ飯(以後ひじき飯と呼称)に関東煮。
 今回は一切肉を使わず鰹と昆布でだしをとり、昆布・大根・蒟蒻・竹輪・さつま揚げ・厚揚げを煮込んだ低カロリー・低コレステロール・低プリン体の権化のような逸品。味もなかなか良し。ただ困ったことにはこれをむこう4日は食わねばならんということだ。CAPETAを見ながら食す。しかしカートレースだけは貧乏人のはまってはならんスポーツであることよなあ。その後続けて『タクティカルノア』と『よみがえる空』を見る。
日課のウォーキングを済ましてから上述書読了。
 本書は著者御得意の漂流もの。『大黒屋光太夫』や『ジョン万次郎』などに比べてマイナーな人物を扱っているがその13年にわたる漂流生活は実に濃い。鳥島に漂着し、アホウドリとわずかな貝や回想で露命をつないだ日々。仲間も一人また1人と倒れ、ついに1人きりになっても主人公はたくましく生き残る。そこに二度にわたり別の船の漂流民がたどり着き、自ら培ったサバイバル技術を歌える一方新規の漂流者からも様々なことを学ぶ。そして最後には島に漂着する船の残骸を組み立てて小船を造り、命がけで八条島までたどり着くクライマックス。この主人公・長平のタフガイぶり・サヴァイバリティの高さには驚く他には無い。長平が無事祖国に戻り還暦を迎えて天寿をまっとうできたときいてほっとした。ところでこの話、途中でどこかで聞いた様な気がして吉村昭のすでに読んだ本と間違えたような気がしたのだが、何のこと無い、『風雲児達』で4pくらいかけて扱っている話であった。どっとはらい。
 


べっきぃ