おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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| 2006年01月25日(水) |
岩波新書『ブレア政権のイギリス』読了 |
昨日書いたように毎食前に水1リットル一気飲みしてたら確かに尿はドバドバでたが腹のほうもピーゴロになってまいった。大腸の水の吸収速度をオーバーしているらしい。この水分は血中に入って尿酸を押し流してくれなければ意味が無いのでちょびちょびと小分けに呑むことにする。ダイエットのほうにも帰って胃拡張になるだけのような気もするし。
わしはアニメオタクなので『まんが日本昔話』と昨日のおでんの残りをおかずに晩飯を食う。囲炉裏ばたで鉄鍋つついているようでやけに美味し。
で、上述書。ブレア政権が目指す新しい「福祉国家」像とはつまり、高額所得者に重税をかけるのでは資産の国外移動が容易な欧州では海外に金が逃げるだけで意味が無い。ではどうするか。国民全員の平均所得を引き上げることにこそある。つまりは貧乏人をなくす政策。今までの「福祉国家」像では貧乏人への生活保護などによる給付や税引き下げで対応していたのに対して、現代の社会自由主義論では貧乏人=低学歴者ととらえ、教育費の削減の形で国民の学歴水準を向上させることにより国民の所得そのものを引き上げる点にある。(その一方教育ノルマに追われた生徒教師からのブーイングも大きいようだが)粒のそろった教育を誇る日本に比べ、貴族社会の名残の強いイギリス、上はオックスフォードから下は小学校までの学歴格差そのものの底上げという発想は独創的である。高学歴者育成という意味ではインドのように10億人口のうち1%の天才に高学歴を施すだけで1000万人のエリートを作れるピラミッドの頂点を引き伸ばす形の学歴向上政策とはまた違うビジョンである。 そして度々登場する所属政党の既存政策を壊し、プロモーションで創造した個人的カリスマを政権維持の最大の武器にする点を小泉日本と重ね合わせている点は面白い。 ただブレア政権最大の失敗といえる対イラク戦争への盲目的追随の原因については結論を出せずに終わっていたのは歯がゆい。いくつかの仮説の一つとして挙げられている「イギリスはアメリカから常に技術援助を受けなければ対外交戦能力を維持することができないから」というのは何かしら説得力らしきものを感じる一方、北朝鮮を露骨な脅威対象国としている日本と異なり、明確な仮想敵国を持たないイギリスで成り立つ理屈なのか。 色々と考えさせられた割には一番痒いところに手が届かずに終わった一冊
追記.『サヴァイブ』再放送、船編に突入。もう後1クールほどか。やっぱこれ滅茶面白かったなあ。
べっきぃ
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