おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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2005年10月05日(水) ♪ウンパルンパヂュパデユヂュ〜

昨夜から今朝方にかけてひざびさに本格的な喘息の発作がでて明け方までのた打ち回る。
 とにかく出勤。ここが客商売のつらさで客のほうは来ているのだ。皆勤賞を目指す私としては休むわけにはいかない偉いぞ俺。
 一日痰を吐きまくりながら仕事。本来なら今夜は愛媛から上京してきた友人と飲む約束をしていたのだがさすがにたまりかねて断る。
 綿のようにくたびれているのだがどうにもこうにもねつかれない。しかたがないから昨日買ってしまった「夢のチョコレート工場」(以下前作)を観る。
 うーむ。やはり前作のほうの勝ちだな。今回の「チャーリーとチョコレート工場」(以下新作)も奮戦しているが、前作に軍配を上げざるを得ない。まあもっともそう簡単に超えられない傑作だからリメイク版が出来るのだが。
 なんといっても新作では何億円もかけてSFXやCGを駆使して作られたファンタジー世界が、結局は前作のジーン・ワイルダーやウンパルンパが歌と踊りで生み出したものにかなわない、ということだ。この費用対効果の恐ろしさよ。
 ほんで新作ではワンカさんの底意地の悪さが百倍くらいになってるのね。前作ではちょっと皮肉のきつい善良なおじさんに過ぎないのに。ティムバートンは新作の中でワンカさんの人格造詣を深めようとして「親との葛藤と、部下の裏切りで人間不信に陥ったひねくれモノ」にしているわけだが、じゃあ何でそういう人が子供の後継者を欲しがったいるの?と思わなくともなくともない。これについては「人間は誰かを愛さねばいられない生き物なんだよ」としたり顔で言えば何かを説明した気にはなれるが、じゃあ何で誤解が解けた実の父親と暮らさないんだ、という疑問が残る。語るに落ちたとはこういうことか。
 前作の愛すべき単純さを一ひねり加えようとするあたり、やはりこれも今の子供でなく、かつて前作を愛した元子供向けの作品なのだろう。

追記.ワンカさんの台詞をよく聞くとA candy is dandy.but,liquor is quickerていってるのな。この地口、うちのトップページにずっと掲げてあるのに誰も聞いてこようともしなかった。分からないことはその場で先生に聞きなさ〜い。これは「銀河辺境シリーズ」で知った英語の駄洒落で「キャンディーの方がイキだが酒の方が手っ取り早いぜ」(野田昌弘訳)という意味なのだ。実はわしも「銀辺」以外で聞いたのは今日が初めてで、「銀辺」作者が勝手に作ったわけではないのかとうたがっていなくもなかったのだ。今後チャンスがあればネイティブに使ってやろう(←うれしがり)


べっきぃ