卓の日記



 Cellプロセッサ

久しぶりにOh!Xばりな記事を読みました。何の記事かというとマルチプロセッサコアのCellの特集記事です。
PlayStation3のコアとなるCellプロセッサはソニー、IBM、東芝の3社協同で開発した物。
そのアーキテクチャの記事を読んだのですが、ドラゴン級の記事を多数輩出したOh!Xを思い出すと共にぐいぐい引き込まれて私の心を掴んで離しませんでした。そんな濃い内容でした。(技術情報誌なので文体はいたってまじめですが。)Cell自体の事はともかく、とても面白く読ませてもらいました。

Cellプロセッサとは、昨今流行のマルチプロセッサコアではあるのですが、同一のプロセッサコアを並列に実装するわけでなく、いわゆるMPUと言われる汎用プロセッサコアと、大量のデータ処理(マルチメディア?)に向いたDSP的なプロセッサを合わせて搭載するので、非対称マルチプロセッサと言うのだそうです。
MPUにあたるプロセッサコアは、”PPE(PowerPC Processor Element)”と呼び、ご存じIBMの64ビットPowerPCと互換性のあるもので、もう一方のプロセッサコアは”SPE(Synergistic Processor Element”と呼び、単一のプロセッサ内にPPEx1個とSPEx8個を搭載するとのこと。

さてさて、この”Cell”のパフォーマンスはというと、4GHz動作で浮動点小数点演算性能は296GFlopsになります。命令キャッシュ・データキャッシュともに32kバイト搭載、2次キャッシュは512kバイトだそうです。PPEとSPEはEIBと呼ばれる250Gバイト/s以上の帯域を持つ内部データバスで接続され、メモリ用、I/O用のインターフェイスにはそれぞれRambus社のXIO、FlexIOを採用し高速化を図っているんだそうな。

Cellに対する個人的な印象は、マルチプロセッサなだけに、プログラミングが難しそうな感じを受けます。高機能は良いのですが、コンパイラが優秀でないと、その機能を生かし切れないでしょうね〜。

今回の記事の中でちょっと感慨にふけったのが、”プロセッサの動作周波数は劇的にあがったけどメモリは大して早くなってない。RAMへのアクセスがかつて数サイクルで済んでいたのが現在のGHz級プロセッサでは数百サイクルかかる”という趣旨の所。その昔X1は4MHzノーウェイト動作!と宣伝していたのを懐かしく思い出してしまったのでした。そういえば68はどのくらいのウェイトがあったのだろうか?


2006年07月11日(火)
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