無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2005年11月09日(水) ミクシィ狂想曲/『ユート』3巻(ほったゆみ・河野慶/3巻)

 ミクシィ日記、順調に更新。
 当初は三日にいっぺん書けるだろうかと思っていたのだが、本職明かして書くのがこんなにラクだとは思わなかった(笑)。もちろん、職種を明かしてるだけで、職場の名前や住所は隠したままだし、本当にヤバい話は書かないでいるのだが、それでも一日の半分は職場にいるわけだから、ネタには全く困らないのである。
コミュニティにはどこにどうやって参加したらいいものか見当が付かなかったので、しばらく空白のままであったのだが、「イッセー尾形とフツーの人々」でご一緒したじり子さんの紹介で、「イッセー尾形」のコミュニティに参加した。初めてなので、すごく恥ずかしいのである(笑)。
 こんなふうに書くと、この日記を読んでる人で、ミクシィに参加している人には、探せば私の職業がなんであるかはバレてしまうわけであるが、ネットのセキュリティなどは、結局はそこに集う人間の良識に期待するしかない。何度も書いている通り、こっちの「無責任」日記は別人格で書いているのであって、言わば役者が役を演じているようなものである。そこに突っ込むような野暮はしないでほしいなあと願うしかないんだね。
 ミクシィがだんだん楽しくなって来ているので、しげはやっぱり「パソコンに夢中やね」と寂しそうなのであるが、もちろん現実逃避してしげのことを忘れているわけではない。コメントも付け易いし、しげにももっと積極的に参加してほしいと考えているくらいなので、あまりヤキモチは焼かないでほしいのである。
 しげは私の日記を読むためだけにミクシィに参加しているので、コミュニティに参加する気もないようであるが、近藤芳正さんやダン・エイクロイドのコミュニティとかもあるし、20人くらいしか参加者がいないので、参加すりゃいいと思う。私も一緒に入っていいのに。

 昨日、東京のあやめさんから「天文手帳2006」が届いたので、早速カバンに入れて携行。まだ今年の手帳が残っているので、私のカバンには今、二冊の天文手帳が入っている。実は先日の「イッセー尾形とフツーの人々」の舞台に出るに当たって、この天文手帳を持っていたことが偶然にもものすごく役に立った。世の中にはこんな奇遇もあるものなのだと感動しているのである。
 あやめさんがいらっしゃる東京には足を向けては寝られないのだが、今のところこちらからお返しをする余裕がちょっと無い(苦笑)。全く非礼なことこの上ないのである。
 

 先日亡くなった本田美奈子.さんの告別式の様子をテレビで見る。
 南野陽子が、亡くなる直前に本田さんに面会したということで、「あんなに人は苦しむものかと思った」とコメントしているのを聞くだに、胸が痛んで仕方がない。
 神は残酷だ。


 先週あたりから再放送の始まった『まんが日本昔ばなし』、今日はよくぞこれを再放送できたなという「こぶとりじいさん」。
 と言っても今やこぶを取ることくらい手術で簡単にできるので、巷にこぶのある人を見かけなくなったから、サベツだの何だのと騒ぎ立てるヤカラもいないのだろう。
 
 続けて『愛のエプロン』、今日はコーヒーゼリーにシュークリームのお菓子対決。
 先週、「特エプ」を取れなくて「引退」勧告された磯野貴理子は、今度は賞味役で出演。どうせこんなことだろうと思ったよ(笑)。うまく調理できなかった時の言い訳がうるさいけれど、本質的には料理上手な人なので、『愛エプ』に磯野さんはなくてはならないキャラだと思う。できればもう一度(つか何度でも)特エプに挑戦してほしいんだが。
 出演者のみなさん、コーヒーゼリーは何とかなったものの、シュークリームを作れた人はただの一人もいなかった。多岐川祐美も、味はともかく、形はぺしゃんこで膨らんでなく、ただのクレープなのである。お菓子作りは女性は日頃からいろいろやっていて得意なんじゃないかと思っていたのだけれど、そうでもない、ということなのだろうか。
 「はてな」日記で下村嬢とコメントのやり取りをして、しげが以前作った「牛乳にレモンを混ぜただけヨーグルト」を紹介する。下村嬢は「佐藤を入れれば」と言ってくれたが、レモンと牛乳の割合が半々なので、その程度でどうにかなるとは思えない。
 しげがお菓子作りをした経験と言えば、毎年のバレンタインチョコ作りくらいのものだが、これもまあ、毎回「実物大パラソルチョコ」とか恐ろしいものを作ってくれるから、しげに「たまにはデザートにお菓子も作ってよ」なんて言う勇気はなかなか出ないのである。


 ドラマ『相棒』第5話 「悪魔の囁き」。
 先週からの続きの後編、自殺したシリアルキラー・村木重雄(小日向文世)の跡を継いで津人を犯したのは誰か、という展開だけれども、前編を見ていて「犯人がこいつだったら面白くないなあ」と思っていたやつが犯人だったので、ちょっと残念だった。
 ミステリ初心者がよくやる失敗だけれども、意外な犯人を作ろうとするあまり、動機や展開に不自然さが生まれてしまうのである。
 今回は、ダミーとなる犯人を魅力的に描いてしまったおかげで、真犯人が「小粒」に見えてしまったのだね。即ち、村木がもっと犯罪を続けたいと思うのならば、「あんな脆弱なやつ」を後継者に選ぶはずがないのである。
 でもそれはミステリに対してかなり厳しい見方もしているわけで、例えば高木彬光の『刺青殺人事件』も真犯人はダミーの犯人よりもまるで人間的魅力に欠けていた。今回の後半のストーリーは、かなり『刺青殺人事件』に影響を受けている様子があるが、悪い点まで真似てしまった感がある。
 とは言え、このダークな雰囲気作りは、『相棒』シリーズの中でも見応えがある一編である。村木が呟く「ウィン・パティオ」という謎の呪文、これがラストシーンまでその雰囲気を持続させるのに効果を上げている。アップを多用した画面作りも実にいい。、
 重要なキャラクターとなった精神科医・内田美咲(奥貫薫)にはぜひ再登場してもらいたい。実際、こんなにひたむきな瞳で「悪の魅力」を語られたら、こいつが魔性の女だと分かっていても、男は惹かれちゃうよ(笑)。


 マンガ、ほったゆみ原作・河野慶漫画『ユート』3巻(完結/集英社)。
 これだけ面白いマンガの人気投票が低くて打ち切りってんだから、やっぱりジャンプシステムはオカシイと思ってしまうのだが、逆に「打ち切られた」という現象から、「この作品が『面白くない』と今の読者に判断された原因は何か」ということも考えないといけないと思うのである。
 まず、ストーリー・設定においての問題点はなかったかどうか。スピードスケートというスポーツが珍しくて、読者に馴染みがなかった、という点は多少はあるかもしれないが、本質的な問題ではないと思う。ほったさんの前作『ヒカルの碁』だって、碁の打ち方の全く分からない読者にまで浸透していったのだ。要は演出次第である。
 それよりも主人公がスピードスケートが特に盛んなわけでもない東京に引っ越してきたという当初の設定が、性急な読者には「物語の停滞」と映ったのではないだろうか。ユートの前には「スピードスケート(ロング)」ができないかもしれない逆境が次から次へと襲い掛かってくる。東京という「スケート不毛の地」(まさかこの設定が東京人の反発を買ったわけでもあるまい)でのショートの練習しかできない状況、父親の反対、監督の功名心、など、私などはその「リアルさ」に息を呑んでしまうのだが、まあ『ワンピース』などに比べればこれが「地味」と受け取られても仕方がないかとも思う。
 以前の日記にも描いたかと思うが、絵に華がなかったことも大きいと思う。今巻、最初の設定画が紹介されているのだが、やや年齢を高めに描かれたキャラクターたち、こちらの方が今の絵柄よりずっと魅力的なのである。実際の作画に入ってからは、年齢を下げたことで、キャラクターの表情が単調になってしまった感がある。こういうキャラクターの深みを表現しなければならないドラマの場合、河野さんの絵はあっさりし過ぎていたのではないだろうか。
 けれど正直な話、アンケート結果が低かったのは「組織票に負けただけ」という気がしてならない。最終話、これからの展開の名場面を列挙した『超光速ガルビオン』のような終わり方を見るにつけ、どこか他誌でもいいから続きを書いてくれたら、と思う。そのときこそ、『ユート』の真価が世に問われることになると思うのだが。

2004年11月09日(火) 『笑の大学』余燼/映画『80デイズ』
2002年11月09日(土) 探偵って卑下しなきゃならない商売なのかね/映画『トリック 劇場版』
2001年11月09日(金) いちまんななせんえんの幸福/『GUN BLAZE WEST』2・3巻(和月伸宏)ほか
2000年11月09日(木) だって猿なんだもん/『グーグーだって猫である』(大島弓子)ほか



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