無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年08月05日(木) 尾篭なお話。

 昼日中、いきなり携帯が鳴り出したので何なんだと思ったら、また父からである。
 「また、お母さんの株券見つかったから、サインしに来てくれんか」
 ……母はいったいどれだけ株に金を注ぎこんでたんだろうか。
 今日は歯医者に行く予定なので、明日、仕事帰りに店に寄ると答えて電話を切る。
 今日の歯医者は女先生。この先生は男先生と違って、「こんにちは」と挨拶をしてくれる。治療がいつまでかかるか教えてくれないのは一緒だけれど。

 食事は久しぶりの「めしや丼」。しげは焼肉とロースカツ定食、私はハンバーグ定食。
 ご飯のお代わり自由がありがたいところだが、以前はウェイトレスさんを呼んでよそってもらっていた。それが今はセルフサービスになっている。初めそのことに気が付かず、ウェイトレスさんに「お代わりお願いします」と頼んだら、ちゃんと持ってきてくれた。しげが「お代わりあそこにあるんだよ」と言われて、指差されたところを見ると、なるほど大釜が置いてある。いちいち頼まなくても自分でよそえるのはありがたいのだが、なんとなく不衛生な気もする。
 しげが続けてウェイトレスさんに「お代わりお願いします」と頼むと、今度は「すみません、お代わりはあちらにありますので」と断られる。「お代わりのある場所、知ってるのになんで頼むんだよ」としげに言ったら、「だってあんたにはついでくれたから」と口をとんがらせる。知らずに頼んだ私と、知ってて頼んだしげとで、ウェイトレスさんの対応が変わるのは当たり前である。普段、客商売をやってるくせに、自分が客に回った途端にイヤな客になるのだから、今更ではあるがしげの性格の悪さに嘆息する。

 夜、グータロウ君からメール。実は最近、私の知り合いの知り合いが(直接の面識はない)女の子にチカンして逮捕されてしまったのだが、どこでそれを聞きつけたか、「いろんな人がいるねえ」とからかってきたのである。なんか、私も同類? みたいな言われ方はチト心外なのだが、そういう偏見で見られること、なぜか多いのである。そんなにオレってスケベ面してるかなあ? 一応、言っとくけど、無作為に100人の男を選んで、そのなかで一番スケベでないやつを選んだら、多分私はベストテンの中には入ると思う。そこにチチとケツがあれば、触ってあげるのが男の甲斐性、と思ってるような脳ミソが性器に侵略されててザーメン浸しのセクハラオヤジとは違うのである。もっともそれは、私が男としてのセックスアピールに著しく欠けているということでもあるのだが。
 中年男が若い女に入れあげたりするのは、「自分もまだまだ男としての魅力に溢れているのだ」と錯覚していたい「悪あがき」だという話であるが、ドン・ファンやカサノヴァや世之介じゃあるまいし、普通、人はトシを取ってもなお「もてたい」と思うほど気力、体力に満ち溢れちゃいないものである。このトシになると若い子とつきあうのにどれだけエネルギーが要るか、その手間隙を考えると、とてもじゃないがワリに合う話ではない。不倫だの失楽園だの痴漢だの、よくやるっつーか元気だねっつーか、そうなっちゃった人はそれはそれでしょうがないとは思うのだけれど、仮に目の前に素敵でナイスな(死語)異性が現れて、どんなに心がときめいたとしても、たいてい次の瞬間に「でもやっちゃったらあとがめんどくさいしな」とヒュン、と冷静になってしまうのが中年というものなのである。それもやっぱりしょうがないことなんだがね。
 ……と思うのだけれど、実際のところ、既婚者の浮気率って、どの程度なのかね? 離婚率が上昇の一途を辿ってるようなことを聞くと、確かに結構高いのかなあとも思うのだけれど。……いやまあ、誰とは言わんが知り合いでお盛んな人もいるしねえ(-_-;)。

 読んだ本、コナン・ドイル『まだらの紐』(創元推理文庫)。シャーロック・ホームズシリーズの外典。小説ではなく、戯曲版の方である。
 マンガ、安田弘之『先生がいっぱい』1・2巻。
 岡崎二郎『アフター0 NEO』1巻。


 またまた教師のおマヌケな不祥事……らしいニュース。
 熊本県阿蘇郡内の県立高校(どこも校名発表してないなあ。根回しがうまくいったな)の30歳代の男性教諭が、携帯電話のカメラで自分の下半身の画像を撮影して、メールで送信していたことで、自宅謹慎の処分を受けた、とか。
 最初、それだけ聞いたら、メールを受けた相手が怒って訴えたりしたのか、と思ったのだが、どうやらそうではないらしい。先にこの教師にメールを送り付けてきた「女」、これがまず「謎」の存在なのである。
 6月下旬に、自称「20歳前後の女性」と称する相手から教諭の携帯電話にメールが届く。メールは、教諭の実名を挙げて、「先生のアドレスに間違いないか」と確認をする。自己紹介を交わした後、2日間でそれぞれ約20回のメール交換をした……というのだが、さて、いったいこの「女」はどうやってその教師を「納得」させたのだろうか。普通、実在しているかしていないかも分からない見知らぬ女からいきなりメールが送られてきたりしても、怪しんで親しいやりとりなどはしないものだろう。「知り合いのふりをした」とも考えられるが、それだとすぐにバレてしまうのではないか。それともこのセンセイ、人の言うことはすべて信じてしまうようなすごく素直でピュアなココロをお持ちだったのであろうか。
 なんたって、このメールをやりとりしている間に、相手から顔写真と下半身の画像を送ってきたので、このセンセイ、自分の画像もお返しで送信した、というのである。相手が稀代の詐欺師で、相当な手練手管を使ってダマシにかかったというのでなければ、自分の下半身を送る気になったというのは確かにピュアじゃなきゃできるこっちゃなかろう(^_^;)。
 ……で、その後、その相手から「(教諭からの)メールが複数の生徒に出回っている」とのメールが寄せられたというのだけれど。
 ……犯人、生徒じゃん(-_-;)。
 つまり、このセンセイのメアドを知った生徒か、生徒の関係者が、「コイツをちょっとハメてやれ」とイタズラを仕掛けた、ということなのだろう。当然、送られて来た写真とかは本人のものではなく、どこぞのエロ雑誌かサイトで取得したものなのであろう。犯人(あるいは犯人たち)が、果たして女性であるかどうかも疑わしい。センセイがまんまと引っかかって、下半身写真を送り返してきたもんで、犯人は大笑いでトモダチみんなにメールを送りまくったのだと想像される。……イタズラのレベルとしては、『ハレンチ学園』でヒゲゴジラたちを引っ掛ける山岸たちと対して変わらんが、だからこそ逆に思うのである。……こんなアホなワナに引っかかるなよ、センセイ(~_~;)。
 事件は、県教委に匿名の情報提供があって発覚した、ということであるが、その情報提供者が犯人自身である可能性も高い。相当嫌われてたんかな、このセンセイ。
 まあ、悪いのは確かに犯人である生徒(?)のほうだけれども、このセンセイが処分されちゃったというのも当然であろう。罪状は「マヌケ罪」か。謹慎が長引いてクビにでもなっちゃったらチトかわいそうではあるが、こういう脳みそつんつるてんな教師に教壇に立っててもらうのも確かに困りものではある。
 この学校の校長は、「教師としてあってはならないこと。生徒らに迷惑をかけて申し訳ない。綱紀粛正を徹底したい」と語っているそうであるが、それってつまり、先生の方は責めるけれども、生徒の方は責めない、あえて犯人探しは行わないってことなのかな? メールを受け取った生徒を探し出せば、その友人関係から、「最初にメールを送ってきたやつ」をつきとめることは可能だと思うんだが、そういう手間をかけることはしないってか。でも、先生の行状は行状として、こういう陰湿な生徒だって取り締まっていかなきゃ、教育は成り立っていかないと思うんだけれどね。報道に校名が挙げられていない点一つ取っても、この事件を「なかったこと」にしようって学校側の姑息なハラが見える。でも断言してもいいけど、そういう体質のままだとこの手の事件は絶対に続発する。しかも次はもっと巧妙になってね。仮に、この学校の教員全員にそういうメールが送られて、引っかかった教師が半数以上出た、みたいな事態になってしまったら、この学校、どうするつもりなんだろう。……まあ、なったらなったで、アホな学校が一つ消えて、メデタシメデタシ、っていうことになるのかもしれないけれど。つか生徒も、どうせ学校を追いつめるつもりなら、それくらいしちゃえばいいのにな。……煽ってんのか、オレ(^_^;)。
 ……タイトルの「尾篭」って単語、昔はよく使ってたけど、最近聞かなくなったなあ。若い人はやっぱり何のことかわかんないだろうか。

2003年08月05日(火) 仕事ひと区切り/『金魚屋古書店出納帳』1巻(芳崎せいむ)ほか
2002年08月05日(月) いのち棒に振って/『おせん』其之四(きくち正太)/『ワンピースブルー』(尾田栄一郎)
2001年08月05日(日) ちょっとさよなら/『シルバー仮面・アイアンキング・レッドバロン大全 宣弘社ヒーローの世界』ほか
2000年08月05日(土) しまった、翌日になっちゃった/『人喰いの滝』(有栖川有栖・麻々原絵里依)ほか



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