無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年11月26日(火) 再爆走�◆森�げなくても広がるリング/『低俗霊DAYDREAM』4巻(奥瀬サキ・目黒三吉)

 来日中のマライア・キャリーが昨日、渋谷のハチ公前広場でいきなりプロモーションビデオの撮影を始めて、一時、その場がパニック状態になっちゃったそうである。
 私はマライア・キャリーとリン・ホリー・ジョンソンの区別もつかない人間なので(似てると思うがどうか)、たとえその場にいてもキョトンとしてただけだと思うが、世間の人々というのは、ぱっきんのねーちゃんの顔とかよく覚えてるもんなんだねー。まあ、いきなりデカイカメラ使って外人のねーちゃんの撮影が始まったら「あれマライアよ!」って叫ぶ人間が現われるのも当然だろうけれど。
 何でもマライアは現場に通りかかった途端、いきなり「ここで撮影したい!」と言い出したそうである。そこで唯々諾々と撮影し始めるスタッフもスタッフだが、そんなワガママが通ると思ってしかも実際に通しちゃうマライアの人間性ってどんなもんなんだろうかね。「スターの威光をカサに着て」って、一昔前の少女マンガじゃあるまいし、ちょっと典型的すぎやしないか。
 それとも自分がいきなり街中に現われたらパニックになるという予測が外人さんにはピンと来ないものなのであろうか。あるいはパニックになる様子を見ながら「ハッ、アタシの魅力に黄色いサルどもが群がってるわ」とか鼻高々な気分でいたりするんだろうか。
 「ギブミーチョコレート」の時代はまだ終わってないんスかねえ。


 年末の紅白歌合戦に中島みゆきが初出演するそうである。
 20年遅いんじゃないかってゆーか、もう今さら出なくたって誰も文句は言わないだろうし、わざわざ今頃出るくらいならとっくの昔に出てりゃいいじゃんねえ。昔なぜ紅白に出ないかってことに対して「顔に自信がない」とか言ってたような気もするが、今は自信ができたとでも言うのだろうか。
 世の中には「この人はなぜこんな行動をとるのか」、その意味を捉えにくいことが往々にしてあるものだが、「奇を衒いたい」とか「注目を浴びたい」なんてことが今さら中島みゆきにあろうとも思えないし、ホントに意味が分らないのである。「ふざけてる」と怒るほどでもないし、ただ戸惑うばかりだ。
 だいたい今さら中島さんが何を歌うっての? 「地上の星」? で、誰がそれを望んでるの? なんつーかさ、『プロジェクトX』見ていっぱしの教養人ぶった気になってる中高年が中島みゆきを支持する姿って、ひたすら気持ち悪いだけなんだけど、これが21世紀の現象なんだと言われると、『オトナ帝国』じゃないが、もう一度20世紀からやりなおせよ、と言いたくもなるねえ。


 大雨に雷。
 迎えの車の中で、しげに三月に東京に行かないかと持ちかける。
 正月の東京行きの計画がポシャったので、それなら三月公演の『奇跡の人』を見に行かないか、と以前から話だけはしていたのだが、しげの反応がどうも今一つだったので、今日はちょっと強く押してみたのだ。
 しげはどちらかというと中村有志さんの『愛とバカ ユージ』の舞台が見たいのだと言う。時間の都合がつけば、両方見てもいいんじゃないかと話をする。
 「オフ会はどうする?」と恐る恐る聞いてみる。何しろ去年、某オフ会に出席したあと、しげは情緒不安定になってメソメソ泣きだしちゃったので、今年はどう対応したものかと悩んでいたのである(昨年のオフ会に参加された方でこの日記読んでらっしゃる方もおられましょうから念のため注をつけておきますが、しげが泣いたのは別に誰かのせいだというわけではありません。ただの人見知りです)。
 案の定、しげは「知らない人ばかりだし……」と言い出す。
 「知らない人じゃないじゃん。こうたろうくんと何度会ってる? お宅に泊めてもらっといて、そういう言い草はないやろ」
 「何度会っても、アンタの友達ってことで直接の知り合いじゃないもん」
 「それがオマエの傲慢なとこだって。それじゃ友達の友達は永遠に友達にはなれんの? 相手がオマエと友達になろうって言ってんのに、それを拒絶する方がよっぽど失礼じゃん」
 「そりゃそうだけど、アンタだってオレの友達と積極的に会おうとせんやん」
 「それは相手がこちらと特に会いたがってない場合だろ? オレはオマエの知り合いが『会ってみたい』って言ってるって知ったら、『じゃあ機会作ってお会いしようか』って言うやん。逆にオレが『知らない人になんか会いたくないもン!』なんて駄々こねたらどう思うよ?」
 「あはははははは!」
 「だから勝手にイメージ想像して笑うなっ!」
 一応、しげも自分がワガママ言ってるだけってことは理解したようである。えー、東京でお会いする予定のみなさん、相変わらずしげはコミュニケーションの取り方ヘタですが、去年よりはなんぼかマシになってると思いますので、多少の失礼はゴカンベン願いたいと思います。


 夕食はロイヤルホストで、スパゲティとチキンのセット。
 本屋で『ガンダムエース』を探すが見つからない。コンビニで「ガンダムフェア」をやってるのを思い出したので、セブンイレブンに寄ってみるが、そこにも『スペシャル』は置いてあっても本誌は見当たらない。諦めて帰宅するが、しげの話によると、別の場所に『エース』、置いてあったそうである。
 「なんで教えなかったんだよ!」
 「だって気付いてないと思ってなかったし」
 「買ってなきゃ気付いてないんだよ!」
 結構すぐ売り切れちゃうからなあ。明日まで残ってりゃいいが。


 コンビニで買った「ゴジラ名鑑」の食玩の新シリーズ、これがまた実にイイ出来である。4体ほどゲットしたが、特に秀逸なのが『ゴジラVSキングギドラ』で潜水艦を受け止めてるゴジラ、『モスラ対ゴジラ』で幼虫モスラがゴジラのシッポに噛みついてるフィギュア。……ここまでレベルが高いともうジオラマだよ(^_^;)。海洋堂、すご過ぎ。
 これだけの技術があって、どうして「タイムスリップグリコ」なんてくだらんものまで作るかなあ。誰も「学校給食」の食玩なんて欲しかないぞ。


 マンガ、奥瀬サキ原作・目黒三吉作画『低俗霊DAYDREAM』4巻(角川書店/カドカワコミックスA・567円)。
 今回、深小姫女王様は心を癒しに温泉に行かれているので、出番は少なめ。もっとも本編中もずっとヌードだし、口絵もクビから垂らしたヒモ一本でアソコを隠してるという凶悪なものなので、サービスは相変わらずマンテンなのだが。
 深小姫のキャラクターって、いつもイライラしてて自分の能力と職業とオトメ心の間で引き裂かれてて、どうにも痛々しいんだけど、そういった描写が実にリアルなんで、ついホントに生身の女王様の私生活を見てるような気にさせられるんである。ストーカーがいるのってわかるなあ(^o^)。
 そのストーカー野郎に惣一郎、深小姫の行方をリサーチして貰うのである。この、犯罪者が探偵役を務めるってパターン、『羊たちの沈黙』以来、やたら増えたけど、決してレクター博士が元祖ってわけじゃない。「アルセーヌ・ルパン」はもちろん、「隅の老人」や「墓掘りジョーンズと棺桶エド」ほか、ミステリーの世界ではザラにいるんである。マンガでも田島昭宇の『多重人格探偵サイコ』や細野不二彦の『S.O.S』で先行されてるから、もう少しキャラクターに深み持たせないとちょっと弱いと思うんだけど。

2001年11月26日(月) そろそろこの日記タイトルにも飽きてきてるんだけど/『社会派くんがゆく!』(唐沢俊一・村崎百郎)ほか
2000年11月26日(日) オタアミが出て来た日/第3回オタクアミーゴス・IN・九州



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藤原敬之(ふじわら・けいし)