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委員長の日記 DiaryINDEX|past|will
劣化ウラン弾廃絶キャンペーンのMLからの転載です。 皆様もご存知のようにイラク情勢が緊迫しております。 ファルージャやサドルシティでは毎日のように空爆が続いています。 またサマラでは、10月1日から米軍、イラク軍を投入した反米勢力掃討作戦では2日間で125名のテロリストを殺害したという発表がなされていますが、病院側の発表では、多くの一般市民が含まれているとの情報もあり、赤新月社のスポークスマンは、攻撃を逃れ避難した500世帯が食料や水のない状況であると報告しています。 これは、来年1月の選挙を予定通り行うために、米軍が、選挙を妨害しそうな反米勢力を壊滅させようという戦略です。アメリカも大統領選挙を控え、イラク戦争の成功を訴えたいというブッシュ政権の意向も強く反映されています。日本の外務省も、こういった選挙が日程通りに行われることを強く望んでおり、復興の弾みにしたいという意向のようですが、私たちは武力の行使は選挙に役立つどころか、多数の市民を殺害し、市民の生活基盤の破壊をもたらし、イラクのさらなる混乱と不安定化を導くものと考えます。 実際、武装勢力側の抵抗や、自爆テロなども多発しており、9月30日には、米軍を狙った爆発で、周囲にいた人たち42名が死亡、しかもそのうちの37名はお菓子などをもらいに来た子どもだったという悲惨な事件も起きています。 これから選挙まで、こういった衝突は続き、一般市民の犠牲者が増えることが予想され、それにともない医薬品の不足が心配されます。 そんな矢先、バグダッドのセントラル小児教育病院のムハマッド医師より、緊急救援を要請するアピールがメールで送られてきました。さらに、現場でのJVCのイラク人協力者にも打診して最低限必要な薬や医薬消耗品などのリストをあげてもらいました。 ファルージャ総合病院、サドルシティ、サマラ(この2箇所は赤新月社などの野戦病院)に総額で約130万円の医療消耗品の支援を行うことを決定しました。 日本国内のNGO、セイブ・イラクチルドレン・札幌、セイブ・イラクチルドレン・名古屋、イラク・ホープネットなどにも声をかけ現在資金集めを行っています。『イラク「人質」事件と自己責任論−私たちはこう動いた・こう考える』(佐藤真紀・伊藤和 編集)の印税も使用する予定です。今回の要請は最小限に見積もっていることと、今後さらなる必要性が出てくることも考えて、第2段、第3段の医療支援のための資金も集める必要があります。 対象となるのは、上記の箇所のみとは限らず、今後攻撃された地区によっては、白血病といった難病の子どもたちの薬も滞る可能性があり、柔軟に対応したいと思います。
プロジェクトの実施は、JVCが行いますが、イラク・ホープネットからのボランティア協力も期待しています。ヨルダンでイラク人協力者(アンマンで落ち合う予定)と調整しながら進めていきます。
委員長
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