終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2007年12月09日(日)

龍泉洞へ

というわけでいってきた。
日本三大鍾乳洞のひとつ、岩手県岩泉町の龍泉洞。
清水川の水源であり、確認されているだけで5つの地底湖を抱く。
宇麗羅山の中腹に入口は位置し、その尾根に従って伸びる大地のすきま。
百万年かけて彫琢された鍾乳石を壮麗な飾りを、だが照らす光さえなく。
水の作りだした山の下の王国、それとも冥王の宮殿。



入口から間もなく。外の光は間もなく遠い。
日本の神々を思う。
天照大神は昼をおさめ、月読尊は夜をおさめる。
嵐は素盞嗚尊の権限により、では地底は誰だったか。
どうも記憶がない。


第一地底湖を上層から見下ろす。高さのある空間の底に、
澄んだ、途方もなく澄んだ湖がぽつんと静まっている。


第三地底湖。この壁の向こうには推定水深120メートルともいわれる
第四、第五地底湖が眠っている。


二時間もしたろうか。
内は外より暖かい。外気が4度前後なら、中は6,7度もある。
だが上って下りて、前後左右にすさまじい質量が無言に迫る。
心地は妙に疲労し、カメラのピントがあわなくなったので洞窟を出る。


そして翌朝。氷渡探検洞窟へ。
こちらはライトなどの設備のない自然に近い状態の洞窟だ。
入洞前にヘルメットと青いつなぎ、軍手を借りる。
ヘッドライト頼りにレツ・イン。雪降ってきたけどそんなの関係ねぇ。

這うしかない通路、岩の隙間。
膝を使い、ヘルメットがっつがつぶっつけながら進む進む。
ピンボケだからのせてしまおう。これは大ガレ場。


ヘッドライトの明かり、届きません。
ストロボの明かり、届きません。
こはいかなる王の宮殿ぞや、と呟きたくなる高さ。そして。


大鍾乳石の林の下をくぐる。
ところどころ、自重に耐えかねて落ちた鍾乳石の巨大な破片が見える。
足元には水。春には洞窟の大半が水に漬かるという。


奥へ、奥へ。
方角石を含み、光を反射して美しい鍾乳石「きらめく星座」でルート終了。
しかしその美しさより別のものを撮っていた。


冬眠中のコキクガシラコウモリ。ねこみ襲いました。
つつきました。もじょもじょしたよ!ちょっと!可愛いじゃないの!


まあそんなこんな…。
また整理するかも。あーくたびれた。


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