- 2007年11月14日(水) 夜から夜へ こういう時間帯でこういう種類の仕事をしていると、 夜から夜へとひたすらに渡り歩いているような気分になる。 昼は窓に瞬く明かりに過ぎず、その光は私の上には落ちない。 夜から夜、そしてまた夜へ。 これは幻想と無為と夢想の道だ。 世捨て人になってはいけない。それはあまりにたやすい。 世捨て人になるくらいなら、尼さんになろう。 何もかもなくせるだけ、そっちのが上等じゃないか。 所有はわたしの美徳ではない、善と美はわたしのものではない。 「道尽きて心安らかなり。即ちこれ死所」 それではまずは道の尽きるところまでゆかねばならない。 なるほど夜から夜、そしてまた夜へ。そのかなたへ。 -
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