終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2007年09月24日(月)

妖怪人間ベム

ヤフーで無料配信しているのを見た。
これまで名前以上には知らなかったのだが、これはなかなか良質の物語だ。
妖怪人間ベム、ベラ、ベロ。出自も明らかでないかれらは
人間になる道を求めて放浪しつつ、怪しい事件の解決をはかってゆく。
しかし異様な外見のかれらを人間はさげすみ、虐げる。
最終話に至って求める手だては見いだされるが、かれらはそれを取れない。
なぜなら人間を殺すことを前提とするものだったから。
かれらはあれほど求めた人間になる道を自ら拒み、
そして互いを信じ是認しながら、燃える屋敷の中で消息を絶つ。

ベムは大人の男、ベラは大人の女、ベロは少年のような見た目で、
狂言回し役のベロがもっとも人間への親しみを持っており、
そのためしばしばトラブルに巻き込まれることになる。
かれが好きなのは自分の見た目と同じ年頃の子供たちで、
困っていれば「助けてあげようよ」とじつに屈託なくかれは言う。
そしてベムとベラは、結局は拒絶とあざけり以外のなにもないと知りながら
それでもその通りにする。

正義を、とベムは言うが、ベラはもう少し正直だ。
彼女は3匹でいることの重要さをよくわかっている。
彼女は正義のためというよりは、それを信じて疑わない同輩と同行するため
自分もそれを信じているふりをしているようなところがある。
人間になろうがなるまいが、かれらには互いしかない。
それはあの燃える館の中で見交わされる眼差しに明らかだ。


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