終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2007年07月13日(金)

遊び回り@覚え書き

・「報道写真展2007」(700円)
東京都写真美術館にて。

この展覧会は、毎年行われている。
前年の世界中の報道写真をよりすぐったもので、
世界をじゅんぐりに回って行く。
まあそういうわけで戦争とか事件とかが多いわけだ。

ちょっと生ぬるいかなー。
というのは前回行ったのが同時多発テロのあった翌年だったから。
しかし相変わらず世界はえらいことになっとんなあ。
アフガン、イラク、ベイルート空爆あたりがメジャー。
もっとクライム系の写真があってもいいと思うんだが。
えーと、ポートレート集はサッカー選手4人で、それぞれ試合直後。
勝ったときと負けたときって絶対、こいつら違う人だ。

死はありふれている、人権は幻想にすぎない。
そんなのはそもそもの昔からそうだ、というのをいつも思う。


・「メソポタミアの遺丘」
東大博物館、無料。

展示品はまあ、普通に考古学の展覧会なのだが、
よそと違うのは、東大が実際に代々発掘にたずさわってきた丘を
かれらの手で展示したというところだ。

やはり違う。

とりあえず冒頭、初代の教授が遺跡を臨んで詠んだ詩がある。
「科学の魔杖をもって現世に鳴動せしめん」…郵送だな、ちがう勇壮だな。
ひとつひとつの破片への思い入れ、愛情さえ感じられる展示だった。
そういう場合にありがちないくつかの瑕瑾はあったとはいえ、うん。


・「金刀比羅宮書院の美」「歌川広重の江戸100景のすべて」
いずれも東京芸大美術館。

渋いがいい展示をするのが芸大だ。
書院のほうは円山応挙、若沖、岸タイ。
いいね、なにがいいって、虎が猫くさいね(笑)
写実というものにはある種のいやらしさがあるのだが、
それは妙なふうに転ぶとある種のユーモアに化ける。
本人は不本意な感じにわたしはこの虎好きだ。

若沖も嫌いではないが、昨今のブームはどうかと思う。
この展覧会では花で埋め尽くした一部屋が際限されていた。
一輪の花の美を止めるをもってして一生の宿命としたとでもいうような、
ある種の迫ってくる美がある。でもなんか足りないんだよな、このひと。

岸タイははじめて見た。
群蝶図はいいな。欄間の緊迫を無数の蝶が渡っていく。
こんなめくらむような美もそうはない。
そしてあの涼しい柳のそのに迷い込んだことを思わせるような部屋。


時間がなくて広重はおざなりだった。
だがあの構成。こぞってフランスの画家が真似た理由はよくわかる。


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