終わらざる日々...太郎飴

 

 

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- 2007年06月13日(水)

遊び回り@覚え書き

11日午前11時20分ごろ、福井駅着。
時間があるので福井城址を訪ねる。柴田勝家とお市の方が自刃したところ、
さらに降っては結城姓を得た徳川家康の二男、秀康が新たに城を築いた。
もっとも今に残るのはわずかに堀だけ…と思ったら小さな庭があるという。
行かない手はない。ぶらぶら歩く。

御泉水屋敷(230円)
福井藩主の別邸、江戸時代の代表的な大名庭園のひとつ。
戦災で焼失したのを復元したという。広い池があるため御泉水屋敷という。
まあ庭は庭で、しばしぶらついてヤブ蚊に刺される。

午後2時、予約してあったレンタカーを受け取り、東尋坊へ向かう。


陸からだとこんな感じ。


海(遊覧船)からだとこんなだ。


場所が場所だけにこういうものもあったりする。
ちなみに東尋坊での自殺は未遂・既遂あわせて年に25,6件。
統計にあらわれないものも含めれば2日に1人は死ぬために来るという。

しかしまったくそんな気のない私は対岸の雄島へ向かう。
大湊神社を擁し、列島から数百�辰里箸海蹐砲△襪海両�島は、
「かつて斧が入ったのことがない」というスダジイとタブノキの原生林に
覆われている。また神社の赤鳥居は海上20�辰旅盡�にあり、
航行する船は、そこから安全をことほぐ祝詞をあげて貰うのだ。
島の西方には化石した波を思わせる切り立った岩場が連なる。


雄島入り口。この近辺は10年前、ナホトカ号が漂着した。


大湊神社境内。すばらしく異国的なタブノキが頭上を覆う。


神社鳥居より海を望む。対岸は東尋坊。


スダジイの森。森は暗く、海は輝きに満ちている。
ここには神のいくたりかがまだ立ち去りがたく、いますのだろう。


西の岩場。森にいるのが神ならば、ここには悪霊がいる。
北海の叫喚する冬、これらの岩もまた叫ぶのだ。
その声を知らぬものがいようか。


そうだ、私はおまえを知っている。夢の奥底のとよみに。


知っている。おまえの向こう側から聞こえるのは潮騒だ。


おまえの上に映るのは無数の亡霊だ。生まれまた死に行くあまたの。


岩場の果てで私は地の底からあふれようとする悪霊の、
その途上に力尽きて化石した一群を見た。波頭がかれらを削っている。


自ら張り裂けるほどの悲傷、しかも岩をも張り裂けるほどの悲傷。
だれがその苦しみの深さを知るだろうか。


そしてまたかれらの抱えるうつろを私は見た。
容れるべき仏もなく。

やすりのような岩場をはい回って、気が付いたら午後6時。
頑丈だな私! ちっとも疲れてないよ!
というわけで名残惜しく思いつつ森へと帰途につく。


しかしなんとも見ほれるほどの美しさだ。
凝固した音楽のようだ。あるいは無限に静止に近い舞踏。
ほんとに名残惜しく思いつつ、宿へ。温泉を浴びて寝る。

12日午前7時、起床。
食事をしてもう一風呂浴びて、車に乗る。空港まで18キロ。
時間は十分にある。途上で平実盛の廟を見つけたので立ち寄る。
古い松がなおも青々と茂り、花を供えた膳があった。
小さな公園が整備されていて、キンポウゲの親類らしい黄色い花。


なんと美しい眺めだろう。
義仲を養育したという実盛をふと思った。

さらに安宅の関跡に立ち寄る。
安宅住吉神社の巫女さんに勧進帳の話を聞かされる。
安宅の関は海浜にほど近い松の林だった。
如月、ここは激しい風と波の音に包まれることだろう。

午前11時過ぎ、小松空港着。
正午過ぎの飛行機で東京へ。機中は爆睡した。以上。


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