終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2007年05月31日(木)

遊び回り@覚え書き

・映画「コマンダンテ」(1700円)
渋谷、ユーロスペース。
キューバ革命の司令官(コマンダンテ)、
フィデル・カストロのドキュメンタリー。

基本的には監督自身の行ったロング・インタビューからなる。
単調になりそうなものだが画面は過去のニュース映像や
カストロの活動など変化に富んで飽きさせない。

とはいえおもしろさは画面そのものより
そこで行われる対話からにじみ出るカストロ自身に由来する。
革命について米軍による侵攻についてまたキューバ危機について。
その間、その後に延々と続く独裁者としての政治について。
第一線(すでに病気で退きつつはいるが)の独裁者、
第一級の歴史的人物へのインタビューとして、
これほど傑出したものは少ないだろう。

たとえばナポレオン、たとえばジンギスカンのようなものだ。
かれらがカメラの前に立っているようなものだ。
カストロはすでに前世紀に属する人物だが、現存してもいる。
歴史の生き証人、しかもかなりアクの強い証人の証言を聞く、
その興奮がある。もっとも正直な証言者ではあるまいが、それがまたいい。

監督とのやりとりは「過ぎ去った」ものの言葉ではない。
まさに現存し、「自分もまた過ぎ去る」ということに徹底して
反発し続けている男の対話だ。虚実は入り組んで分かちがたい。

・新宿御苑(200円)
広々として水辺があってじつにいい。
スイレンはそろそろ見頃で、池のおもてにびっしりと
しきつめたような葉と花のあいだ、誰かが見えないボートをひいたよう
細い水路があった。細い水路に梅雨を前にした青空が映っていた。


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