終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2007年05月28日(月)

遊び回り@覚え書き

・映画「ストリングス」

操り人形たち、それともそのように見える生き物たちの世界の物語。
カーロ王とハル王子、ジーナ王女、情熱的なサウロ、王弟ニゾが
またそれらの人形たちを取り巻くものたちの物語。

極めて面白く見た。
操り人形たちの表情豊かさと映像の美しさ新鮮さ、
そしてまたその「ストリングス」の寓意。

「天にのびているこの糸がどこにつながっているかわかる?
 わたしたちはつながっているの。
 私の終わりからあなたが始まり、あなたが終わるところから私が始まる」

そしてこの言葉をふまえてカーロ王の自害について考えるとき、
それは極めて印象深い。カーロ王は、ハル王子とジーナ王女の父は、
多くの殺戮でもって己が人生を血塗ってきた王だ。
かれ自身がなにを希求していたにしろ、かれの人生はそれを裏切った。
そしてこの物語の冒頭、かれは自分自身の糸を切って自害する。
「糸を切る」のだ。それがつまり死の合図なのだ。
つながり一切を、世界につながるべき糸の一切を−切ることが。
実に印象的な寓話ではないだろうか。

劇中、戦争のシーンがある。
ニゾの手下が森に放った炎は兵士も抵抗軍も区別なくその糸を燃やし、
燃やされた糸は夜半の空を細く何百という炎の筋となって立ち上る。
焼け切れた糸は途上に切れて無数に落ちてゆく。
死だ。息を呑むような、胸を突くような悲しみを感じた。
死とはそのようにして愛するものから断ち落とされることだから。


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