終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2007年05月23日(水)

遊び回り@覚え書き

・恩賜浜離宮公園(300円)
海水を引き込んだ、独特の魅力を持つ庭園。
NHKでなんだか学者が、ここが本来の日本の植生に近いと
言っていたので行ってみたかった。

その「タブノキ」を頂点とするマスを見て、ははあなるほどと思う。
灰色のごつごつとした巨樹は光沢のある暗緑色の葉を茂らせ、
巨大な枝を曲がりくねらせながら天に伸べている。
この堂々たる樹種はたしかに日本と日本人のイメージのうちにある。

しかしながらそのイメージは水田を中心とする原風景ではなく、
幼い子供が迷い込んだ山の奥、旅人が歩き抜けていく街道の脇、
あるいは狩人が横たわり山姥が啼くべき樹種だ。
杉や桧のあの清々しい単純さとは別種の。
これもまたもう少し考えるべきことだ。

・水上バス、浜離宮〜日の出桟橋〜お台場(620円)
スリランカ系イギリス人にナンパされる。
なんで私は60歳以上に(しか)もてないのか…。


・日本科学未来館(500円)
お台場海浜公園から歩いて少し。

日本における最先端科学がみっしりつまっていた。
ちょいと散漫としていてどれがいいとはなかなか言えず、
しかしH2ロケットのエンジンと、宇宙ステーション居住棟の
実物大模型は面白かった。
面白かったっつーか、私は宇宙には出られないかもしれない。
私の四畳半程度しかないとこに何ヶ月も暮らせない。緑も太陽もなく。


・写真展
「グレゴリー・コルベール ashes and snow展」(1900円)
東京テレポート駅前、特設展示場にて。

美しく幻想的なポスターなのに、どこーとなく漂うけれん味が気になった。
ので行ってきたら、なんのことはない。けれん味のほうが本物だった。

動物と人間をテーマに撮られた写真はセピアに焼かれて美しく、
人々も動物たちも限りなく瞑想的な表情のうちに休らっている。
ポスターを見たときは偶然の瞬間をとらえたのか、
それともそういう生活をする種族を追ったのかと思ったのだが、
実際のところはそうではないようだ。

しかしどういう撮り方をしたにしろ、それは確かに芸術だった。
ひざまずく象と書物を読み聞かせる少年、
踊る修道僧と頭上を越す鷲、泳ぐ象と水底の男。
美しく、幻想的で、そして(しかし)あざとい。
何を言おうとしているかみえみえな映像というものを
いったいどう扱えばいいのかったらまったく。

・コンサート
「小島芳子を偲ぶ」(4000円)
朝日浜離宮ホールにて。

楽曲が制作された当時の楽器、現在では使われない古楽器による演奏。
私は小島さんというピアニストを残念ながら知らないのだが
鈴木秀美が出演するというのでいってきた。
やめときゃよかった。バッハ以外は寝ちまうんだよな…。
モーツァルトとベートーベンでは最後の拍手で起きるのは自明だ。

とはいえフォルテピアノの音色は優しくまた明瞭な輪郭を持っていたし、
バロックバイオリンとガットチェロの組み合わせは美しかった。
とりわけチェロ。わずかに弓が動き、大きな楽器が歌い出す瞬間ときたら。


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