終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2007年04月05日(木)

宇都宮から愛をこめて:

ながーい出張で、やや感覚が狂っている。かもしれない。
ともかく風呂を洗い、元大根だとか元キャベツだとか捨てて、
そして落ち着く我が家の指定席。(ふう)

無軌道な食生活だったから
……体重計が怖い。(しくしく)




満月は左翼後方から上る。
夜の風に旗は音をたてて翻り、スコアボードは高くそびえた。
スタンドは静まりかえり、照明塔もまた静かだ。ときおり町の灯に光り。
わたしは黙って外野のフィールドを歩く。

(ここに多くの夢が埋まっている)

観衆はすでに去った。
敗者は去り、勝者も去った。
そしてもうすぐ私も去る。

(ここに多くの夢が埋まっている)

わたしはあなたにこの風景を見せたかった。
あなたはどこにいるのか。
あなたはこの場所を夢見ていたことをもう忘れたろうか。

(ここに多くの夢が埋まっている)

いまにしておもう。
わたしはあなたを愛したのでない。
あなたの夢、あなたの失った夢、あなたが失うであろう夢を愛したのだ。

(あなたの夢はこの場所のどこにあるのか)

この手を伸ばそう。
わたしの指の間を夜の風が吹き抜けていく。
あなたの夢のかけらがこぼれて散ってゆく。

いつか世の果ての日に、花盛りの木がマウンドにあるだろう。
いつか、遠いいつか。わたしはその明るい樹影をこの晩に見た。


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