終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2007年02月01日(木)

あなたは眠っている

 夜半、あなたは眠っている。あなたの上には楽しく布団がかかり、布団の上には暗い部屋。消えた電灯、冷えたストーブ。静かに唸り続ける冷蔵庫が台所にあって、それらすべての上には屋根がある。屋根の上には音もなく霜が降りて、そのきらきらと輝く凍結を満ちた月が照らしている。
 あなたは眠っている。星々は動いていく。太陽は地球の反対側をめぐっている。季節は螺旋を描いて春に近づいていく。あなたは眠っている。そのかすかな吐息が部屋に聞こえ、屋根の彼方の月をふるわせる。あなたの眠りと夢とわずかな吐息のうちに世界は満ちる。恋人のつぼめた手のひらのよう。



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