- 2007年01月25日(木) ゴという名前をつけた。 膝の古傷が再燃した。調子に乗って歩きまくったせいだろうか。 医者にいわせると、悪くもならないが、多分もう治らないそうだ。 まあ仕方ないので、これから長くつきあっていくのだし、 名前をつけることにした。それで、ゴである。 ゴはたとえて言うなら、50がらみのオッサンである。 背は高く頑強で、髪はもう白いが腕は丸太のようにたくましい。 西洋人の血の混じったような彫りの深い顔立ちはいつも渋っつらだ。 冬のせいだろうか、炭坑夫のような黒い重たいコートを着て、 両手を体の前に重ねてのっしりと立っている。 ゴは私が家でくつろいでいるときは姿をあらわさない。 ゴはいつでも道中の道連れで、私の右側を歩く。 見かけにそぐわないが、おそらく紳士なのだろう。 私を置いてゆきもせず、遅れることもない。 ゴはずっと、どこまでも私に寄り添って歩いて行く。 あと何年か、何十年か知らないが、わたしとともに行く。 ゴはおそらく人見知りなのでまだ私が話しかけても返事をしないが もうあと何年か、それとも何十年かすれば親しく話しができるだろう。 かれはたぶんとても情に厚い男なので、 わたしがようやく死ぬときは、きっと私の手をとって撫でながら、 その分厚い頬に静かに涙を流してくれるだろう。 ほら、わたしはずいぶん、ゴが好きになった。 -
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