- 2007年01月08日(月) さて、「この世の果て」から始めよう。そこは泥炭の沈んだ湿地で、何種類かの葦のほかは何も生えない。ほとんど四季を通して重たい霧がかかり、迷い込んだものたちを底なしの沼地へと誘い込む。ここまでお読みになってわかる通り、あまり人好きのする土地ではない。だからこそ有史以前にこの国に住んでいた金髪碧眼の獰猛な種族はそこを「lands end」つまりこの世の果てと名付けたのだ。にも関わらず物語はこのendから始まるのだ。 一羽の赤鵜が霧の底の葦の茂みに巣をかけた。いつのことだか私は知らない。おそらくいかなる人間種族も知らないだろう。いずれにせよこの鵜は巣をかけ、その貧しい空間にいくつかの卵を産み落とした。 (気が向けば続けようっと) -
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