- 2005年12月10日(土) きらきらと光るように、チェンバロの硬質な音色が鳴っている。 「クリスマス・オラトリオ」は素敵だ。 第4曲のシオンの娘たちの恋歌がいい。 オーボエ・ダモーレがピンク色しているようだ。 もうすぐ会える、もっとも美しく、もっとも愛しいかたに。 切ないほどに愛するために、準備を整えなさい。 愛とは深まって切ないものなのだと、バッハに歌われると、 ふーん、なんだかこそばゆいな。どんな顔して書いたんだろう。 開曲は、トランペットとティンパニが祝いの気配を歌い上げる。 天国から天使たちが降りてきて、どんちゃん騒ぎをしてるようだ。 こんなに地上的な喜びがそのまま天上のものだなんて。 きっと、この天国は楽しいに違いない。 そこに行ったらわたしの音痴も治るだろうか。 救済がまだ引っかかっている。 ドストエフスキーは神による救いを信じていただろうか? あの大審問官の物語を書き、だが同時にソフィアを創造した書き手は? それともそれは、一つの希望だったのだろうか? なんだかアレだ。 私は、自分の手の届かないものを、 手の届かないものとして、切に憧れるというひとつの姿勢にハマるらしい。 ちょっと考え直さないと。 やるせない、とか、切ない、とか。 お手軽になってはならないものだ、それは。けっして。 ガツガツしよう。 -
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