- 2005年12月04日(日) 待てよ、いたずら目的とは限らない。 怨恨か、何か別の理由でもありうる。 理由はこういうことだ、少女の傷は胸にあった。 手にはない、つまり防御創はないということだ。 一方で、殺害されたのは行方を失った直後ではない。 それではたとえば、こういう推理もできるわけだ。 知り合いが、あるいは肉親が、それとも顔見知りが少女に声をかける。 少女は車に乗る。犯人はそれらしい用事をでっちあげて走り出す。 待て、それでは殺意はどこから来るのだ。 心臓を一突きするならそれはゆるぎない殺意か? あるいは迷った末にそれは得られたのかもしれない。 だとすれば行方不明になった時刻と殺害時刻のあいだの 灰色のモラトリアムはより犯人のものだったはず。 この場合、足取りを追うことは難しくない。 少女は逃げないから、犯人は殺すことをまだ決めていないから、 だから彼らは食事を取り、トイレにも行く。 目撃の可能性は高まるだろう。そして自首の可能性も。 奇妙だ、奇妙なことだ。 通りすがりの誰かの病的な殺意と、顔見知りの殺意とでは、 後者の方が遥かに我々を驚かさないとは。 この場合、犯人は女の可能性が高くなるだろう。 男なら、手の中の少女の殺害は、絞殺ですむからだ。それだけで。 だとすれば、注意を向けるべきは誰か。…見当がつくような気がする。 歯を食いしばれ。世界は悪意をその背面に持つ。 だが殺すのも殺されるのも常に人だ。どんな人生も人生は人生だ。 -
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