終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2005年11月21日(月)

ド<<レ<<ミ<ファ<<ソ<<ラ<<シ<ド

…そうならそうと早く行ってくれ!!いやマジで!!
ようやく調の意味がわかった。平均率という言葉に騙されていたわけだ。
しかし面白いなあ、わずかな音の高低で、こんなにも音楽は美しい。


ところで、ようやく終わりが見えた。
だがこの終わりは、物語のこんな終わりは、私にとって、あんまりだ。
しかしながら私は見たものしか書けないし、
見たなら書かねばならない。


息を吸って吐く。体を丸めて力をためよう。


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 傍らに、うつぶせで横たわっているのはマルチェロで、疲れきって眠っている。頬にかかった髪は厳しい面立ちを少しばかり若く見せて。ククールはぼんやりと開いた目で笑い、温もったシーツに頬をすりつけた。
 そうだ、入れたり出したり、ほんとの情交はそんなことじゃない。触れて、触れられて、くすぐる息や甘い声や、他の誰も見たこともない聞いたこともない声や顔をとりかわすこと。じれったいほど少しずつ。
 互いの体を陣地に見立てれば、喜びとともに、またかすかな虞とともに少しずつその領土を征服し、全てを征服し、だが同時に自らを明け渡して征服されること。喜びに満ちて新たな領土を点検し、完全な同意をもって明け渡した領土を隈なくさらすこと。恥じらいながら与え、王者の贈り物を受け取るように相手を受け取ること。受け取られる喜びと、受け取る喜びが等質のものだということをククールは昨夜知った。それは混じりけない幸福で、それがマルチェロにもそうだとわかったから、なおのことにそうだった。
 ククールの指のひとつひとつにマルチェロはくちづけした。手首に、肘の内側に、フラウトでも愛撫するように二の腕をたどって、ついには肩に。どうしてそんなことをするのか尋ねたら、あの緑の瞳を柔らかく笑ませていった。「だって私はおまえの指にも腕にも肩にも礼を欠かしたくはないからな」。もちろん丁重な礼儀はそれではすまず、背や足や脚やそのほかもっと秘めやかな場所にも触れていった。そしてククールもそんなふうにした。
 とりわけ気に入ったのは青白いほどに色白いのにけっして弱々しくないその頸で。「あんたがチェンバロを弾いていて、ときたま項がのぞくと、俺、どきっとしてた」甘い懺悔に対するに、裸身の聴聞司祭は笑って髪を払い、そこへの口付けを許したが。許されるままに幾度となく口付けして紅色を散らしたが。
 ククールは声にもならないひそかな笑いを漏らしてマルチェロに寄り添う。一つひとつのキスの感触は鮮やかに抗しがたく唇に蘇る。呼吸や頬を撫でた手や、その眼差しや。真新しい記憶はいくらも蘇って肌を撫でて行く。それは愛欲より、もっとずっと真剣で幸福なものだ。
「マル、チェロ…」
 ククールは囁く。髪に顔をよせれば冬の朝のような涼しい香り。窓の外は白みつつある。聞こえるのはヒバリの声。ジュリエットならナイチンゲールと言っただろう。だが何一つ畏れるもののないククールは温もりに身を寄せ、頬を触れ合わせてまた目を閉じた。マルチェロが目覚めて最初に見るのが自分であるようにとは、朝寝に途切れる前の想いだ。



…音楽家兄。ベッドの続き。後朝。
あ、あまあまァ…ッ。

以下、前日分より転載。
ところで、そろそろ拍手の中身を入れ替えようと思う。
それで、こればかりは読んで下さっている方のご意見を重視したい。

1小ネタ:初心にかえってトリビア系とか。
2季節ネタ:冬だし。
3お題ネタ:適当なお題を見つけて。ラブラブ以外で(体に悪いから)。
4●年後シリーズ:今度は一万年後とか?(化石発掘?)
5パロディネタ:王書とかローランの歌とか面白そうなネタから敷衍。

ご意見お待ちしています。要するにアンケート。
三日くらいかけて集計させて頂きたい。



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