終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2005年08月07日(日)

「今の日本には、自民党と対決できるしっかりした野党が必要だ」
(7日、NHK日曜討論にて、日本共産党志井委員長)

共産党の現在の政治的重要性というのは、
確かに野党として、政権の監視だ。
国民の一票を求めるのに「政権を監視します」というのもアリだろう。
そうした機能を自民党はけっして果たせないし、
同じ穴のムジナの民主もまた果たせないのだから。

実際問題、国会のみならず、勉強熱心なのは共産党の議員だ。
彼らは「お目付け役」以外の機能が自分たちにとって現実的でないと、
それをきっちりわかっているから、理想論で動ける。
理想論で動いている。

しかし、考えてみてほしい。
共産党はもともと「日本支部」である。
政権を奪取して日本の国体を作り変えることが目標だったはずである。
「お目付け役」に甘んじるということを、
トップの志井さん自ら言うのはいかがなもんだ。
昔からの党員はきっとショックを受けただろう。

いや、ウォッチングしてるわけではないからなんとも言わない。

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甲子園は、栃木県代表・宇都宮南が3−14のボロ負けで初戦敗退。
辛いなあ、辛いなあ。
いいチームなんだけどなあ。辛いなあ。

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 カランシアは目を開いた。夢を見ていたと思う。頭の中にはひとつの言葉が残っていた。だがそれすら明確でない。意味はわかっていると思うのだが口にすることはできずそれとつかみきることもできない。だが大切な言葉なのだ。そのはずなのだ。もどかしいようないらだたしいような苦い思いに、カランシアはきつく眉を寄せた。
 ふと気づくと部屋が明るい。だが体に感じる大気の温度は今が真夜中だと告げる。ならその明るさは月光だろう。希薄な水のように月の光は大気に満ちていることだろう。その静けさをふいにひどく恋しいと思って、カランシアは重い体を寝台から引きはがすように起き上がった。足も手も他人のもののようだ。のろのろと立ち上がる。ふらつく膝に力を入れて冷たい床を踏んだ。一歩、また一歩。違う生き物になったように体が重く、動作がのろい。窓までの距離は無限に引き伸ばされたようにひどく遠かった。
「っ――」
 よろめいた拍子に肩をてひどく壁にぶつけ、カランシアはうめいた。踏みとどまろうとしてこらえきれず、ずるりと尻から床にすべり落ちる。床が冷たかった。体が熱いのかもしれなかった。青い月光を浴びればどれほど気持ちよかろうと思いながら、カランシアは床の上に転がった。なにかが恋しくどこか物狂おしく、長い眠りのせいか熱い体のせいか考えはまるで秋の木の葉のように散ってまとまらなかった。
「あ……――」
 なにか、欲しい。カランシアは体の奥に奇妙な疼きを感じて身をよじった。そうして、その正体に気づく。欲しい、のだ。――が。マグロールが出立してもう幾日になるのか、体がうずき、かゆみにも似た掻痒感を感じる。熱の波が体の表を走るようだ。その感覚はそれがなんであるかを明らかにするにつれて体の幾つかの部分に集中し始める。あらがうこともせず、カランシアはもどかしく指を伸ばして帯にかけた。
 細い帯だ。白絹の。子供のように乱暴に、幾度かしくじりながら、ほどいた。胸と腹にひやりとした大気の流れを感じ、それがまた熱の波をあおった。前をはだけて自身の肌に手と指を這わせた。滑らかな肌だった。布を大気をこそげ落とすように体を愛撫する。
 腹、胸――。胸先の柔らかさ、滑らかさ。乱暴に爪を立てると体の奥にまで熱の稲妻が走り、自然と腰が浮いた。指の間につまみ、つねりながらきつくすりつぶす。あごをのけぞらせ、踵を床にすりつけながら、もっと、と、喘いだ。
 もっとほしかった。こんなものではなかった。竪琴をかなでる指は、表皮が硬い。その力は強く、その吐息は熱い。竪琴をかきならすように強い調子で皮膚の上を走る指をなにより恋しく思った。強く抱かれてこすれあう皮膚のむこうに鼓動と一人分の熱の塊を感じたかった。むせびなきたいほどほしかった。いらだつままに熱の莢と化した自身を二つの手で包み、両足を広げる。乱暴に拙い愛撫を始めた。
 息はすぐに上がった。だが下手な奏者の奏でる竪琴のように熱は乱れるばかり。飢餓感ばかりが増してゆく。なぜあの男――兄、マグロールがここにいないのか。いらだたしく、腹立たしく、切なく、もどかしく、カランシアは身悶えた。体の奥もまたその熱を求めて猥らにうごめいている。腹ばい、野獣のように手足をついて内部に指を突き入れた。熱い。すでにただれたように濡れ、手荒くこすり上げられるのを乞うように熱を持っているのだ。腰を振りながら中をまさぐっても、物足りなさが際立つばかりだ。惑乱めいた狂おしさ。熱は高ぶり身もだえしながら、なおも開放されることがないのはなぜか。ついに疲れ果てカランシアは胎児のように体を丸めてむせび泣いた。夜明けは無限に遠いと思われた。



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