- 2005年08月05日(金) 老い荒びたトルネード、飽くことを知らぬ挑戦者よ。 あなたは笑う、居所を探して転々とするあなたを哀れむ言葉を笑う。 あなたの言葉はこうだ。 「十年前に馬鹿みたいな高額の年棒を平然と捨てた俺、 日本とその球界を軽々と見捨てた俺ではないか。 ただひとつの夢のためだけに見捨てた俺ではないか。 いまさら過去の栄光など、体面などに拘泥するものか」 風が走る。老い荒びたトルネード、あなたの腕の一振りに。 白球がうなる。ミットが鋭い音をたてる。 ああ、明るいグラウンドと芝の香りと。 そこにしかあなたがいないなら、 それだけが喜びであり苦しみであるなら、 それならあなたに恐れるものなどない。 あなたはおよそなにひとつ語らない。 あなたはひとつの文字であるからだ。 誰にも読み違えることを許さない、明るく確固たる文字であるからだ。 -
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