- 2004年01月21日(水) 蒼白い神の家。3 「それで」とジンニーアが言った。「何を待っているの」 「ああ、うん。――電話を。電話を待ってる」私は答えた。答えてからしまったと気付く。ちょうどそのことを考えていたのだ。そしてもちろんジンニーアは確信犯だ。 「出ないのに?」ジンニーアが言った。「それとも出るの?」 「出ないよ。それでも待っているんだ」私は答えた。「おかしいかい?」 「そんなこともあるでしょう。でも教えて」ジンニーアが言った。「怒ってるんじゃなかったの?」 「怒っているよ。それでも待っているんだ」 「出ないのに?」ジンニーアが言った。「それとも出るの?」 「出ないよ」私は答えた。「それでも待っているんだ」 ジンニーアが肩をすくめて笑った。首回りに巻いた蒼白い夜明けの光がゆらゆらと揺れてその向こうに曙光が見えた。極北の光だったのかもしれない。 「それで」とジンニーアが言った。「どうしたいの?」 「それがわかればね」と私は言った。「それがわかればね、ジンニーア」 -
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