終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2002年12月09日(月)

死よ、あらゆる生けるものの王者よ。

1:
傷を私は愛する。
それは私がマゾヒストだということではなく、
傷によって私がその都度自らの形を知るからである。

欠けたるところ
望み
願い

そうしたものを生き生きと知るからである。
自分が何者であるかを知るからである。
どの方向に主軸を伸ばしているかを、
折られた小枝の痛みから知るからである。

そのようなものとして、私は傷を愛する。


2:
死を私は愛する。
それは彼らが何者であったか、
また私が何者であるかをはっきりと教える。
ぽっかりと開いたその痕跡の空洞によって、多くのものが見えるからである。

やがて私が死ぬとき。
私は真に私が誰であったのかを知るだろう。
世界とは何であったかを知るだろう。

愛の死も。
友情の死も。
哀しみの死も。
喜びの死も。
それらが何であったかを、克明に教えてくれる。
私は全ての死を愛する。
それゆえに死を待ち望むほど。

これは病か?
然り。


3:
これは私の執拗な視線、
私の何をも省みざる視線だ。
これは病だ。
この病も死ぬことがあるのだろうか?

そのときには、私はこの病の本質を知るだろう。
死なぬでもわかる。
これは私の業病だ。
癒えぬでいい。


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