終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2002年05月11日(土)

(遠方より来れ)


空間と時間を。
あらゆる町とあらゆる家とあらゆる人を。
言語化し、共同意識に組みこむ。
事象と、現象と、感情と――。

名前のないものに、名前をつける、ひとびと。
『目に見えるように』文字を連ねる。
社会という共有意識と共同記憶の中に事象を組みこむ。


(遠方よりきたれ)


埋葬に、似ている。
言葉以前のものを言葉に直する。
境目のないはずのものを切り取る。
名前以前のものに名前を付して我々の手に置く、
――見なれたものの体裁を与えて。

だがほんとうは、何一つ同じものはないはずなのに。
何一つ、繰り返すものなどないのに。
類型化していいものなどないのに。


(遠方より、遠方より)


だが、人間はケイオス、混沌には耐ええない。
あらゆるものをその実存のままに受け取るには人間以上の力がいる。
だから、人間は名づける。類型化する。

人間がそのなりたちから欠けたるところ多いものであると同じく、
人間の社会もまた欠けたるところが多い。
そして、それはそれでいいのだ。


(踊る星よ)


切り取り張りつけ分類する力を身につけたものだけが、
知りうる実存の深さを。その恐ろしさを。絶望的な存在感を。


私は、ほしい。
この手に、ほしい。
誰もくれることができなくても、手に入れることができるものはある。


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