- 2002年03月25日(月) たとえば。 1: 自分の価値観を押しつけるな、とかいう以前に。 わたしはものごとに価値があるとは信じない。 正しさなんて、ない。 権利も義務も、幻影です。 わたしはあなたに何一つ要求しえない。 あなたはわたしに何一つ要求しえない。 落ちるより上るほうがいいことだなんて、バカバカしい。 少ないより多く稼ぐことがいいことだなんて、バカバカしい。 知っているほうが知らないよりいいことだなんて、バカバカしい。 美しいほうが醜いよりいいことだなんて、バカバカしい。 賢いほうがバカなよりいいことだなんて、バカバカしい。 秩序だっているほうが混乱しているよりいいことだなんて、バカバカしい。 幸福なほうが不幸なよりいいことだなんて、バカバカしい。 生きているほうが死ぬよりいいことだなんて、バカバカしい。 豊かに生きるほうが貧しく生きるよりいいだなんて、バカバカしい。 わたしの視界で見てください。 全てのものはそのままです。 なんら意味を持っていません。 耐えられますか? 2: それは論理性を弾き飛ばした視界なのです。 論理を欠き客観というものを全く欠いた視界なのです。 無数の主観のあることだけを肯定する感覚なのです。 わたしを忍耐強いというひとは、間違ってる。 わたしはなにかが「どうあるべき」だという展望を持っていないだけ。 わたしはわたしの目でしか見ず、 そして他者もそのようだと思っている。 これは一つの絶望なのです。 あらゆる傷の経路を断って――同時に何もかも諦めてる。 わたしはあなたになにも求めない。 求めえるとさえ思っていない。 わたしはわたしのやりたいことをするだけ。 ―― 一秒ごとに裏切られることやなにやかやを「ありうる」と肯定しながら。 なにひとつ信じてない。 それは悲しいですか? 3: なにひとつ信じてない。 信じることだけは、わたしはしない。 わたしじしんさえ。 ましてやあなたなど。 わたしは語りかけるとき、答えが返ってくるとは少しも思っていない。 わたしは笑いかけるとき、笑みが帰ってくるとは少しも思っていない。 わたしは約束するとき、守られるとは少しも思っていない。 わたしはなにかを求めるとき、与えられるとは少しも思っていない。 わたしはなにかを願うとき、与えられるとは少しも思っていない。 だから、許せる。 裏切りや、沈黙や、しかめっ面や、無視や、ドジや、利用されることにさえ。 いわゆるやさしさは――許すことだというなら。 ねえ、そのようにしか、やさしくなれない。 やさしくなれるはずもない。 そう、でしょう? (それがどうした) -
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