終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2002年01月19日(土)

ラスコーリニコフ・ソーニャ

1:
「それが出口だ」

だがどこからの?
だがなにからの?
どこへと続く?

ラザロの復活を読むソーニャを私は知る。
私もまたそこにいたかのように。

聞かせてくれ、読んでくれ。ソーニャ。
神の勝利の物語を。
キリストのあまりにも簡素な言葉を。
私もまた跪こうから、にんげんの大いなる苦悩のために。


2:
ラスコーリニコフとともに私は歩いた。
私は彼の暗い額とその背を知る。
彼の見た汚い天井を知っている。

彼は跪きたかったのではない。
跪かねばならないと知っていたのだ。
老婆を殺すことの意味を知っていたように。

彼は跪いた。
誰に?
ソーニャにか?
にんげんの大いなる苦悩のために。
キリストのために。
――だが彼自身、一人のキリストとして。
跪いたのは誰だったのか?
その跪拝を受けたのは誰だったのか?
その双方ではなかったか――ラスコーリニコフ。


3:
この物語を読み終えるのが怖い。
この人々の運命を追うのが怖い。
わたしはあまりにも彼らに親しい。


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