- 2001年11月23日(金) 会話の諸段階5 1: 愛することと憎むこと。 私は、最も愛するとき、最も多く憎む。 わかるだろうか? あなたに向いたベクトルなのだ、どちらも。 あなたへと向ける私の視線なのだ。 2: 会話は私にとって、 受け取るまい与えるまいと身悶える、その苦痛の身じろぎだ。 ああ、どうか、許してください。 私はそのように弱いのです。 長くいれば、あなたを憎みます。 逃げ損ねて受け取ってしまったものが。 ついうっかりと与えてしまったものが。 たまってゆけば。 ねえ、混じりけなく愛する術を教えてください。 3: 愛しているのです。 憎んでいるのです。 この体をゆすいで空っぽにしない限り。 輪縄のように食い込んでいる。 憎しみを伴わせずに、愛するてだてを。 ――教えてください。 4: 私は。 あなたが私を愛させたという理由だけでも、あなたを憎むことができる。 あなたが私を愛しているという理由だけでも、あなたを憎むことができる。 憎んでいるというそれだけで、愛する理由には十分なのです。 憎まれているというそれだけで、愛する理由には十分なのです。 この二重の罠を、抜け出る出口を。 -
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