- 2001年11月03日(土) 湯の山温泉にだらけに行ってきた。 以下、レポート。 1: 大阪の家を出て、電車に乗ったのが朝8:30。 伊勢中川での乗り換えを経て、四日市に着いたのが10:59。 そこでnanaiさんと合流する約束をしてた。 先に駅についているはずの彼女を追って、ホームに上がる。 どこだろう、と、きょろきょろ、見まわし…… ふと目についた、タバコの自販機へと吸い寄せられるように歩む、 見覚えのある頭……。 (にやり) 自動販売機に魅せられたように動かない姿に、 そろーっと、後ろから近づいて。 がばっと抱きついた。 痴漢?というツッコミは却下である。 ……。 ――悲鳴が上がらない。 ひょいと見ると、硬直していた。(わっはっは) 飽きないヒトである。 それ以前に私はヘンなヒトである。 更に30分、近鉄電車に揺られ、 近鉄湯の山駅に着いたのが、11:45。 三交バスで約10分も揺られ、 ようやく温泉街にたどりついたのが正午頃だろうか。 2: 予約をしていた旅館は、地図によれば温泉街の一番どんずまり、 つまり、物理的に上の方にあった。 そう、湯の山温泉の旅館街は、三滝川に沿って 山の斜面に張りつくように伸びていたのである。 その日は雨だった。 水たまりをぱしゃぱしゃ踏んで、上る上る。 地図を出しては仕舞い、見ては見比べ、上る上る。 ほんっとに、どんづまりの奥の奥だった。 スゲェ、これより上って山だよ森だよ文明の外だよ。 部屋に通される。 さすがにどんづまりで奥で一番上だけあって、眺めはヨイ。 ……ヨイのだろう。 …………ヨイのかもしれない。 名古屋まで見えると指差された方は、雨と霧で真っ白だった。 なごやかに茶など飲み、 なごやん(名古屋特産饅頭)など食い、 しばらくしてからおばちゃんの持ってきてくれた炬燵に潜り、 なごやかに喋る。 以下、対談風。 nanai(以下N):そういえば、八束で、しっぽまであんこは入ってません、 ってロールを回したことがあったなあ。 パンダマニア(以下ぱ):あんこ! あんこか……。 N:そうそう、ぼったくりタイヤキ。 ぱ:八束くん、あんこか。うちのは『俺』だな。 N:俺? ぱ:そうそう、隅々まで俺。髪の先まで俺。しっぽ(?)まで俺。 N:断面図が俺なんだね、きっと。細胞とかも、顕微鏡で見たら俺。 ぱ:うんうん、ジブなんかもう、皮もなくて全部俺。100%俺。丸ごと俺。 N:だからジブリールくん、ヒトの話、聞かないのか! ぱ:うん、そう。散髪なんか行くと、切った髪の毛も俺主張。うるさいの。 N:床に散らばった髪が、全部「俺が俺が」言うのね。イヤだわ、それ……。 (笑)は多すぎるので、省きました。(うむ) 3: さて、夕刻、フロに入る。 温泉に来てフロに入らないというのはさすがにウソなので、入りに行く。 私は旅館の浴衣とパンツ、タオルを装備。片手に持つ。 ……nanaiさん、あーたの、あのデカイ袋には、いったいナニが……? 女性は神秘である。(そうか?) フロはまあ、なんということもなくフロであり。 多少狭くはあってもフロであり。 温度調節の難しい蛇口であってもフロであり。 まあ、いいや。 晩飯! 牡丹鍋(イノシシ)を頼んであったので、楽しみに部屋を出て……。 食堂に入ってビックリ、でかい大皿いっぱいに、 イノシシの、あの独特の鮮やかな赤みの肉が、 てんこもり積まれているのである! テーブルの真中には、味噌鍋がぐつぐつと煮えたぎり…… 新鮮な野菜! 両掌を広げたような巨大なエノキ! シイタケ(涙)…… 魚介類は甘蝦、ホタテの塩辛、その他豊かに海の幸…… 料理自慢な宿、と、HPで謳っていた。 だが、イノシシが宿の主人の獲ってきた野生のイノシシだとか! 私なら5食分にあたるくらいのうまーい料理てんこもりだとか! 珍しいむかごや巨大なキノコ類を宿のおばさんが取ってきてくれるとか! そんなことは書いていなかった! うまい、うまいんだ!(感涙) →というわけでオススメ『山峡荘』。 他の旅館よりお値段もちょろっと安いのです。(こっそり) てか四の五の言わずにあのメシを食いに行け! 4: さて、部屋に戻る。 スモーカーnanaiさんは窓の方の障子を開けて。 ――夜景が。 昼には霧に閉ざされていた視界の向こうから、 名古屋の街へと続く明かりの大地が迫ってくる。 ああ、それは懐かしく。あまりに懐かしく美しく。 この世にありえざるユートピア、桃源郷、理想の国を思わせる。 かつて多くの青少年を街に誘ったのは、 このように遠く広がる光の海ではなかったろうか。 そしてそこに願ったものはそこでは手に入りはしなかっただろう。 それはただに夢の国、あこがればかりを教えて手に触れない。 ……。 カサカサ、と、音がした。 トイレにて、ペーパーに手を伸ばしたときである。 『う”?』 いらっさるじゃありませんか、勢いよく引っ張り出したペーパーの裏。 掌ほどもある蜘蛛さんが……。 声も出さずに、紙の先っぽちぎり、用を足して出たという……。 パタパタ、と、音がした。 炬燵を囲んで歓談中。 なんか落ちた。 『……』 カメムシだった。 ティッシュで包んで窓に払う。 アヂュー…………。 ……。 山の上、だし、な……。 さて、続報を待て。 -
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