- 2001年10月30日(火) 誰へよせるともなく。 1: 私が誰かを愛するとき。 私が全てのよいものを贈りたいと願うとき。 ――まさにそのときにこそ。 私とは克服されるべきなにものかなのです。 私はそのとき最も疎外されるのです。 (大人の会話から追い出される騒がしい子供のように) 最も楽しかるべき瞬間に。 最もくつろいでいるべき瞬間に。 ――まさにそのゆえにこそ。 私は自らを放逐するのです。 私は自らを追放するのです。 2: 私をくつろがせるのは、孤独だけです。 深い眠りと、そこに糸のようにつながる思考だけです。 ああ、そう。 押し入れに閉じ込められた子供がかび臭い布団を並べ直して、 ひそかに泣きながら眠りにつくように。 (ああ、私はまだ、そこにいるのですか) 出口をください、どうか出口をください。 私とは誰ですか、私とは何ですか。 知っています。 私が許さねばならないのです、私を。 私が愛さねばならないのです、私を。 3: かつては、泣き叫ぶ私を母が押し入れに閉じ込めました。 今は私が私を閉じ込めるのです。 私を許してやれずに。私を許せずに。 いつか殺し、跡形もなく消し去ってしまうまで。 (私のいない、世界に行きたい) 私が与えることができるのはあなたの影ばかりなのでしょうか。 あなたの願いの反響ばかりなのでしょうか。 私は影となることであなたを勝ち取ろうとしているのでしょうか。 それは確かに不当だ。 (私のいない、世界に行きたい) 私自身として私が立ち現れたとき、あなたはおそらく逃げ去る。 あなたの影になってしまえればいいのに。 あなたの願いだけを叶えつづけることができればいいのに。 私などというものがいなければいいのに。 Calling........... 出口を。どうか出口を。この暗い扉を――開けてください。 開けてください、どうか。 あなたの力が、必要なのです。 いいえ、開けてはいけない。 あなたがそこに見るのは―― ――無限に黒い、闇の溜りだ。 人間には耐ええない。神だけがこれを救える。 にも関わらず、私は神を否認するものなのです。 -
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