終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2001年10月29日(月)

誰へあてるともなく。

1:
愛するということの意味を、私は理解します。
それでいて本当には理解しません。
それはあまりに複雑で、困難です。

最初の課程は、与えるということでした。
相手を見るということでした。
何が望まれ、必要とされているのかを知ることでした。
それを、喜びと注意力を持って果たすということでした。

私はそれを学びました。

次の課程は、受け取るということでした。
相手を見るということでした。
何が差し出され、何が贈られているのかを知ることでした。
それを喜びと注意力を持って受け取るということでした。

私はそれを学びました。


2:
ですが、そう。

私は。

私の何を愛されたいのでしょうか。

その、問いが。
その、問いは。執拗で。あまりに執拗で。
私を離れないのです。

私があなたにもはや――何も与ええなくなったとき。
私がもはや――あなたから何も受け取れなくなったとき。
そのとき、あなたは。
それらゆえに私を愛したあなたは。

論理的な帰結として私をもはや愛しますまい。


3:
これは信頼の欠如と呼ばれるのでしょうか?

おそらくは。

私は時折、病むことを夢想します。
病み衰え、五体は腐り、苦痛に狂う自分を夢想します。
苦しむ白痴、悪臭を放つ狂人としてあることを夢想します。
そのようにして私が投げ出されることを夢想します。

一つの奈落として前途に見ます。

そしてそこから、振りかえるのです。
いまの私というものを、その視界から見るのです。
そして寂しく「是」と言うのです。

これは信頼の欠如と呼ばれるのでしょうか?
いいえ、これは私の病です。
神のあることを予感しながらも、
それを肯い受け入れることのない私の病です。


4:
私は深く愛することを望むものです。
深く愛されることを望むものです。
自らを誇りとしうるよう努力を惜しまぬものです。

それでも。

けして、私は本当に、愛するということの意味を知りえないのでしょう。
私が知っているのは――

張り詰めた山上の、薄い空気と――
 ――末には野垂れ死ぬであろう、孤独な猛禽の言葉です。


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