終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2001年09月25日(火)

1:
感情が好きではない。
それはいつでも、私の精神の調律を崩すから。
「きちんと」行動することを妨げるから。
けっして満たすことのできない器であるから。

同じだけのものを返されなければ満ちないにも関わらず、
同じだけのものを求めることはそもそも不可能だから。


「わたしをいらないものを、わたしもいらない」


2:
にも関わらず、私は感情を持つものであり、
人間であり、それゆえ人間の中でしか生きることができない。
内側から湧き出るものをなくすことなどできず、
与えられて満ちる感覚を幸福と感じなくすることもできない。

詩人とは、口の辺りがある種のつくりになっているために
その悲鳴が歌と響く生き物だ、と、キェルケゴールが言った。


「歪んでいるのは私だ」


3:
私は、本当に話したいことだけを、話すことが許されていない。
私は、自分自身の欲求に従って話すことを学んだのではなかったから。
そうだ、私は他者のまねびから始めた。
私とは関わり無い、ある一つのものを創るように話すことを学んだ。

そしてその出発の点は、見えない檻のように私を縛る。
地面に描かれた輪のように、私の世界を定める。


「歪んでいるのは世界だ」


4:
感情を満たすことはできない。
感情を消すこともできない。
感情をあらわすこともできない。
それは滞留し、冷たく青い毒となって私の身内を廻る。

出口はどこ。
正しい出口を。


「てんとちのはてにたつひとへ、どうかおしえて」


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