- 2001年09月03日(月) 9月に入ると、毎年思う。 ……また一つ、年拾うんだな。 世に馬齢を重ねるという言葉があって、 ムダに年拾ってちっとも賢くならぬことを言う。 最近、長寿効果ともあいまって精神的な年齢の発達が遅くなり、 大体、実年齢の七割だ、と、言う。 私は、私の中にもいろいろ年齢があると思う。 例えば。 1: 「意思」の年齢。 というのは、自意識が生まれてくるのは、 どー考えても肉体的に生まれるのより後、だから。 そうして自分自身であるという自覚、 どうしたいのかという意思が生まれてくるのは、 それよりもっと後だから。 この年齢は、自分自身であろうとしてきた歳月だけを、カウントします。 私は、じゃあ、これ、何歳か。 うーん、そうだなあ。 ………6歳? ようやくのたのた、歩き出したところ。 2: 「感情」の年齢。 感情は、多分生まれたときからあるのです。 が、これとまっすぐ正面からとっかかり、 どーにかしてやろうという根性で格闘し始めるのは、 割りに、遅い。 この年齢は、自分の感情を理解し、これをどーにかしようと じたばたしてきた歳月だけを、カウントします。 私は……んー……8歳。 3: 「人間」の年齢。 人間と書いて「じんかん」と読みましょう。 これは、人の間で、人と真正面からとっかかり、 どーにかしよう、どーにかしたい、という情熱をもって 人に関わっていった歳月だけを、カウントします。 私。え、と。………1歳? ……六ヶ月? …………。 うちの親父さん曰く、「誰でも平等に一年に一つずつ年拾う」。 でも、本当に年をとるのって、きっと、大変。 いいとし、とろう。 ………誕生日は、9月20日。 -
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