渡会 宗一郎
暗くなってから、植物園に行った。
500円玉を落として、追いかけたら……
池にはまった。
といって、特に深い池でもなかったので、
そうそうに上がろうとしているところに
渋沢さんという方が来られて、
僕の着替えを買ってきてやろうと言ってくれた。
そのとき、ちょうど人がやってきた。
花が好きになってくれたんだろうか。
うれしいことだと思う……ああ、いや、
そうではなくて。
えーと、
なんというか、まあ、そう、いろいろ……。
僕はあまり、混乱しておぼえていないのだが、
凄まじく、照れた。
脳溢血になるかと思った。
…………なんとかならないものだろうか。
(めも。かりこり)
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