ケイケイの映画日記
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2015年10月24日(土) 「マジック・マイク XXL」




淑女の皆様、観て参りました!前作では、ドラマ部分なんかすっ飛ばし、もっと舞台の場面をとの感想を記していたワタクシですが、今回その通りになっております(笑)。もう〜、超楽しい!楽し過ぎ!女性向けだけではなく、少年ジャンプ的な爽快感もあります。監督はグレゴリー・フェイコブス。

念願の家具屋になったものの、経営は厳しく恋人にもフラれて、行き詰っているマイク(チャニング・テイタム)。そんな時、昔のストリッパー仲間であるターザン(ケヴィン・ナッシュ)からの誘いがあり出向くと、元の仲間たちのケン(マット・ボマー)、リッチー(ジョー・マンガニエロ)、ティト(アダム・ロドリゲス)などが集まっています。ダラスと別れた彼らは、引退を決意。その前にもうひと花咲かせようと、遠く離れた東海岸で開かれる男性ストリップの大会に出るといいます。最初誘いを断ったマイクですが、ダンスへの情熱経ち難く、参加することに。しかし彼らには幾多の困難が待ち受けていて・・・。

なんですがぁ〜、要は彼らのキャラと踊りをメインに見せたいので、ストーリーはあってないようなもん。行き当たりばったりも程々にしろよですが、場面場面で面白いので、全然気になりません。この展開は望むところよ(笑)。

前作ではその他大勢扱いだったターザン、リッチー、ケン、ティト、みんなに均等に見せ場があるのが嬉しいです。全員がストリッパーは男として日陰の稼業だと認識しているけど、ダンサーとしてのプライドも持っている。踊りだけではない、その矜持や如何に?

それは「女性を喜ばすこと」。「100$紙幣にまみれたい」と彼らは言うけど、それって金額の大きさ=女性が喜んでくれた証しだから。自分たちのダンスで幸せになって欲しいのよね。どんなに女性と舞台で接近しても、ハグ以上はしないし、キスなし股間に触れるもなし。自分たちは脱いでも、女性の肌を見せる事もせず。陰でブスだデブだババァだとも言わない(笑)。もちろん枕営業一切なし(私生活では酒池肉林あり)。彼らのプロ根性は、女性への敬意に満ちていて、その気持ちに嘘がないと作ってあるので、観ていて清潔感があります。年取ってくると、人として尊重しては貰えますが、女性としての尊重は難しくなってくるので、余計身に沁みちゃうわ。


そんな、こちらの気分絶好調になっている時に、ドカン!ドカン!と、セクシーな狂乱の宴のストリップシーンが出てくるんですから、あなた。私も一緒に叫んでいる気分になっちゃって、心なしか実際に声が枯れてしまったわい(笑)。ほんとね、女性にはあのストリップ観て欲しいわぁ〜。日頃の憂さもストレスも吹き飛びますよ。私はホストクラブは行きたいと思った事ないけど、男性ストリップは行きたいわ。私のような貞淑な女性(オホホ)にそう思わせたら、この作品は成功のはず。

マイクも含み、夢はあるけど先行き不透明な彼ら。大会の成功目指して絆を深めていく様は、正に「友情・努力・勝利」。「俺たちはエンタティナーだ!」と円陣まで組む様子は、まるで体育会系男子です。と言うか、体育会系愛すべきバカです(笑)。この面子で私のタイプは、マット・ボマー一択だったんですが、このカラダ・ギリシャ彫刻のような顔なのに、イマイチ自分に自信のないリッチー役のジョー・マンガニエロが今回可愛くて、ちょっと萌えてしまいました。

大物オーナー役ジェイダ・ピンケット・スミス、地味なカメラマンの卵役アンバー・ハード、欲求不満のセレブ美熟女アンディ・マクダウェルなど、今回女優陣も豪華です。みんなみんな出色の存在感で、彼女たちが同性の共感を得ているのも、作品の好感度をアップしています。ジェイダは小柄な体に圧倒的な貫録とセクシーさで、とっても見直しちゃった。アンバーもジョニデの添え物の時のゴージャスさより、今回の素朴なファッションとメイクの方がお似合いでした。アンディは久しぶりに観たけど、相変わらず上品で美しいので、あからさまなはしたなさも、楽しく観られました。

今回は五人が主役のようなもん。女性の皆様、お気に入りの男性を見つけに、劇場までどうぞ。どうぞ日頃の憂さを晴らして下さい。


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