ケイケイの映画日記
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2008年08月17日(日) 「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」




面白かった!今回中国に飛び、ジェット・リーやミッシェル・ヨーという、大物国際派チャイニーズ俳優を使っていたので、あの「ハムナプトラ」が、超豪華大作に格上げするのかしら?と思っていました。しかし!観ている時はとっても楽しく中身はスカスカ。まったくもって正しい、「超B級娯楽大作」でございました。

数々の冒険からは、今は隠居も同然のリック(ブレンダー・フレイザー)とエヴリン(マリア・ベロ)夫妻。相変わらず夫婦仲は良いものの、気がかりなのは一人息子のアレックス(ルーク・フォード)のこと。アレックスは大学を休学して、遺跡発掘に励んでおり、2000年前の皇帝陵を発見したのでした。折しも夫妻は外務省から「シャングリラの眼」と呼ばれるダイヤを、香港の博物館まで運ぶのを引き受けており、家族は香港でエヴリンの兄ジョナサン(ジョン・ハナー)と共に合流。しかし中国を最強の国にしようと企むヤン将軍(アンソニー・ウォン)が、将軍(ジェット・リー)を蘇らせようと、「シャングリラの眼」を狙っていました。

冒頭2000年前の中国を描いています。ハリウッド映画で描いていると思えば、なかなかしっかりした描写です(と私は思う)。CGも駆使して、見応えもあり。確かに世間様が言うように、この役(皇帝)はジェット・リーでなくてもいいけど、やっぱ作品の値打ちを上げるのにはプラスですよね。
横恋慕する憎たらしい悪漢なんて、リーにしては珍しく、キャスティングは良かったんじゃないでしょうか?

謎の美しき呪術師ツイにミシェル・ヨー。ヨー姐さんと言えば、コン・リーと並ぶ国際的中国系大女優ですが、この役はもうちょっと若い綺麗どころでも良かったよなぁと思っていたのですが、それなりに含みのある役でした。こういう無茶苦茶な設定も「ザ・中国四千年」と、ヨー姐さんの貫録で納得させられます。それにね、ジェット・リーとタイマン張れるのは、世界中探してもヨー姐さんの他にはいませんから。女も伊達に年食ってるわけじゃないぜという、良い見本です。

このシリーズは全部観ていますが、覚えているのは主要キャストとイムホテップとミイラだけ。他は「面白かったけど全部忘れた」、そんなシリーズです。そういう作風に嫌気がさしたのか、インテリ女優の誉れ高いレイチェル・ワイズは降板。代わって登板したのがマリア・ベロ。いつもはブロンドのベロですが、前任者にならってブラウンヘアで登場。が、とっても地味〜。年はさほど変わらないんですが(ベロが四つ年上)、とにかく老けたエヴリンで華がなさ過ぎなわけね。こりゃ色々言われそうだなぁと思いつつ観ていましたが、なんのなんの。脚本が「おばちゃんエヴリン」に合わせておりました。

息子は大学生だし、主婦として家族の絆は守らなきゃいけなし、息子の恋路も気にかかる。ええもうね、これぐらい老けてなきゃ、説得力がありません!それに前二作では覚えがないほど、今回のエヴリンはアクションもこなしています(忘れているだけかも知れないけど)。ベロの老けっぷりに引っ張られてか、全然若いままのフレイザーも、それなりに大学生の息子がいる風に見えたのですから、アップでお肌の荒れも晒したベロは、浮かばれましたね。フレイザーは相変わらず、漫画チックでユーモラスな役が良く似合い、今回も満点でした。ジョナサン伯父さんのユーモアも健在です。

たたみ掛ける危機また危機は、私はゴージャスな上海の街を車で爆走するプロットが一番楽しかったです。このクソ暑い夏に、雪崩シーンもなかなか涼しくて良かったです。唐突に雪男(イエティ)やドラゴンが出てくるのはちょっと笑えましたが、噴飯にはあらず。この辺はRPGのゲーム感覚という感じかな?ラストの戦いも強引にミイラに持っていってましたが、「ハムナプトラ」と言えばミイラなので、これも致し方なし。ワタクシは突っ込みませんので。

これは「ハムナプトラ」なんですから、豪華絢爛からちょい外れたキャストで、ストーリー運びなんかは二の次で、冒険娯楽大作を愛でれば良いわけで。中身がないだとか、ストーリーが強引だとか、必ずこの手の作品では言う人がいますが、それは前二作でわかってるでしょ?文句言うために観るなら、観ないでくんない?ジェット・リーやミッシェル・ヨーが出ていようが、中国四千年が舞台であろうが、いっしょですよ。これは「ハムナプトラ」なんですから。すんごいおいしいラーメン屋でも、手の込んだ高級懐石料理は出せませんから。娯楽大作で練った脚本と心理戦が観たい方は、迷わず「ダークナイト」をご覧下さい。もう一度言うけど、私は面白かったです。

次は南米ですってよ。また観なくっちゃ。


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