Land of Riches


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 2003年11月29日(土)   ボーダーレス 

今、部屋にはTVとビデオデッキとPCとCDラジカセ(一部故障)があります。
これは私にとって当たり前の状態(東京で一人暮らししている頃からずっとそう)で、
この中でTVだけ持っていくつもりでいました。向こうでCATVと契約して。
Sさんに「DVDプレーヤーがあれば(試合の録画を)貸してあげられるのに」と
言われていたのもあり、新生活にあたり奮発して購入するつもりのものは
HDD内蔵DVDレコーダーでした。以前、Rさんよりその便利さはうかがってましたので。

しかし、現PCのスペック不足が発覚して、“代わり”をいろいろ見ているうちに
自分がいかに古い概念に囚われているかを痛感しました―これをご覧になっている方も
そんな生活を送っていらっしゃるのかな、最近のPCなら、最初にあげた4つの
家電製品ですること、つまり放送を見たり、それを録ったり、CD聞いたり、DVD見たり、
全部1台でできてしまうんですよね。私のPCはSTN液晶という、近頃では携帯ですら
お目にかかれないようなしょぼい代物で、TVも当然のごとくブラウン管なんですが、
今はTVと一般に呼ばれているものも薄型液晶です。HDならPCの中に当然あって、
それへ記録する…記録できる情報が多彩化しているのです。考えてみたら、自分だって
先日のU-20韓国戦はネットカフェで見ましたし、時代の波には飲み込まれているのです。

で、どこで物理的な境界線を引くか―機械を切り分けるかが、問われているのです。
量販店のチラシはどこもPSXの予約受付を高らかに謳ってますが、ゲーム機だって
もはやネットワークコミュニケーションツール(ドリキャスみたいに)の域すら超え、
HDD&DVDレコーダー(しかもそう考えると破格な価格)であってしまうのです。
正直、何を買えば一番理想的な、満たされる生活を送れるのか分かりません(苦笑)
その点では、洗濯機はいくら乾燥機と一体になっても洗濯機ですし、レンジだって
オーブンとは一緒になってもコンロの代わりにはなりませんし、まだ助かります(笑)


 2003年11月28日(金)   BIG WAVE 

だから締切なんか大嫌いなんだっっ!

「お前の嫌いなものワースト3は嘘・タバコ・お節介だろ?」とツッコミを
入れて下さった方がいらっしゃいましたら、ありがとうございます。

締切は嫌いというより、苦手です。締切があると、締切を意識するあまり
作業内容を省みることが全く出来なくなってしまいます。落としはしませんが。
今日は1分前提出という恐ろしいことをしてしまいました。残り30分を切ったあたりで
既に正気を失っていて、何をタイプしているんだか自分でもさっぱり分かりませんでした。

もっとも、そんな状況へ追い込んだのは、40万もするマッサージチェアを占領して
全身を揉んでもらった反動か、2〜3時間かけてBOOK OFFで『ARMS』を16巻まで
ぶっ通しで立ち読みしていた私自身なわけで、物語へ引き込まれた自分が悪いのですが。

胃が痛いです。猛烈に痛いです。3月がずっとこんな調子で、半月耐えた挙げ句
カメラを入れたら「とても綺麗な胃ですよ」と女医さんに笑顔で説明されたという
とんでもない記憶があるだけに、ストレスに弱いおのれが、とことん嫌になります。

自分自身の今後(思っていた以上に買わねばならないものが多すぎます。
筆頭はパソコン。念願のブロードバンドデビューに今キーを叩いているBIBLOは
ついていけないようです…なぜ2度も動かなくなるんですかCDドライブ(><))も
ストレッサーですが、11月末といえば毎年恒例の戦力外通知。本当に辛いです。

恒例の、と言えるぐらいこの時期を経験しているくせに、やはり何度経験しても
胸にうずく暗い思いは変わりません。むしろ、行く末を悲観的に見るようになるというか。

経験豊富って、褒め言葉なんでしょうか?


 2003年11月27日(木)   Body feels MEANING 

―悩んだり、壁にぶち当たった時はどうしていますか?
中澤「骨折してた時もそうだったんですけど、一人にならずに
常に友達や親などに話をして相談にのってもらうのが励みになりますね」
永井「あまり悩まずに、ポジティブに!」


二人ともいいこと言ってる。できないからそう思うんだけど(笑)
でも、今回の決断に至るまで、空想先行でまともに物事を考えられない私へ
(鬱になって何がヤバイって、現実的な考えを展開できなくなったことだよ…)
いろいろとアドバイスくれた―おまけに日記で笑いもくれた(爆笑)―Sさんと、
物書きとしての目標になりうる対象を紹介してくれたNさん(仮名)と
同じ場所にいる仲間たち…って言うと、明らかに間違ってるんだけど(笑)
そんな感じの人たちに、もう数え切れないぐらいの“ありがとう”という花束を。

…また買っちまったよ、岩波のアラン、これでコンプリじゃん!(笑)
買うだけ買って、まだ1行も読んでないけど。まだFREAKSしか読んでないんだよ!
やっぱり鹿島の来季ユニフォームはヤバすぎるよ! おいこらナイキジャパン!!
あと、某選手の初めて買ったCDが大好きな曲で、さすが同い年って!

そうしてみようかな、と初めて思ったのは、8月の羽田さん1日店長の日。
まさか、自分があそこまでレ…違う、永田さんに依存してると思ってなかった。
帰りに駅前の、ダブルデッキへの階段を上がって、周りを見回した時。
そごうがあって、スカイプラザがあって、ファミリアがあって、ステモがあって、
その間に広がるデッキを歩いている人たちを見て、私はこの人たちと違う、
この人たちはここで暮らしているけど、私は430km離れた家へ帰るんだ、って。

私の中では、改札が市の境界で―東口とデッキの境に書いてある文字を踏みつけるたび、
この文字を意識する自分はアウェーの住人だと思った。WELCOME TO KA.....

10月には本気になった。あの時、柏の葉へ行かずに済んだのは、幸運だったと思う。
柏の葉は大嫌いだから。一度きりの苦い記憶、アウェーの洗礼を痛感した過去。
あれから何年経っただろう―あそこはアウェーじゃないのか…?

野球場の脇の舗装、不動産屋、いきなり改装が始まったマック、三小通りの大勝、
もう遠くはないチームショップ、どんどん増えるネットカフェのスタンプ、
松戸駅前のデッキ、常磐線各駅停車、ミスド、m.i.x.の当地限定ピンバッジ。
知らなくても…関わらなくても良かったことだった。ほんの少し前まで。

1年前、「無業者」だったから更生しようと思った。
2月、ゆめりあで見たU-20代表は知らない選手がたくさんいた。
サンテラスで買ったチョコレート。あれからすぐだ、どうにか働き始めたのは。
怒涛の観戦スケジュール、振り返るとあほらしくなる遠征回数、移動=苦痛。

おかしい、もう一つの目標はホームページ更新再開だったはず。

西京極は決して良いスタジアムではないけれど、楽しかった、好きだった。
それだけが心残り。そこへ私を導いた彼は、あそこを離れるだろうけれど。

もうすぐ終わる、また終わる。チームの解散が、どれほどの喪失感を
私へ与えてくれるか、何度も経験しているから知っているはずなのに。でも私は。

ここまでどんな道を歩いて あなたにやっとたどり着いたかを
何か見えずに だけど何かを見つけたかったよ


 2003年11月26日(水)   狂った感覚 

終わりました。24時間の膠着のお陰で、1週間は遅れることになりそうです。
でも、年内を目標に、という某選手への宣言は守れそうかな…。

前にも書きましたが、夏に比べるとめっきりと意欲が落ち、近頃ではこのLRですら
思うように書けなくて参ってます。失語症。言葉が出てこないのです。さっぱり。
今、この目に映る部屋の私物の9割5分は、向こうへは持参しないように思います。
何も要らないように感じるのです。WYが終われば、無理やりにでも一段落しますし。

これは終わりじゃなくて始まり、いろんな労苦が待っているのを知っていて選んだのだから、
しゃんとしなければダメなのですが―嬉しさも、さしてありません。苦い涙の感触ばかり。
大学へ行く時も、同様に相手が折れる形でしたけど…なんだろうなあ、このやるせなさ。

でも、まだ年間シートの価格表を見てため息をつくぐらいのモチベーションはあります。
駅まで徒歩30分、地図上では明らかにスタジアムの方が近い、そんな辺鄙な所。

何もかも崩れて壊れた後、最後の最後まで残るのは一体何だろう?

今年、私に対して(厳密には私の一部に対して)必要な存在だと断言してくれた
唯一の人・某女子高生@受験戦争中さん、お元気ですか? あなたの言葉、忘れません。


 2003年11月25日(火)   NOT FOUND 

何を考えているか分からない、と言われる。どう言っていいのか分からない、とよく言う。

他の人は私ではない、それは絶望とほぼ同意語。話しても伝わらない。分かってもらえない。
そう諦めているように自分を思い込ませて、語るのをやめさせている。
頭の中は言葉と、言葉にならない雑多な感情―多くは不安や恐怖―でいつもいっぱいなのに。

たとえば菅沼のプレーについて語る。私は菅沼の過去(メニコンMVPとか)はよく知らない。
ただ、自分が見て受けた印象で話す。聞く場合は、知らなかったことは聞くしかなくて、
知っていること(同じ対象、たとえば試合)については、意見を交える。
別に菅沼じゃなくてもいい…それが天気だったり、職場の人間関係だったり、
恋人との不仲だったり、なんでもそう、知っていること(似たような例でもいい)は話せて、
知らないことは話せない。分からない。会話って、互いが同じ話題、共有する知識
(一部しか重ならなくてもいい)に乗っているから成り立つのであって、決して
相手の心へ踏み込むわけじゃない。感覚を理解するためにするんじゃない。

間に、何か、媒体が要る。

私の最大の欠点は、自分について話せないこと。自分の心理を表すすべを持たないこと。
それはもしかすると、本当は言葉ではないのかもしれない。でも言葉だと思い込んでいる。
だから、噛み合わない会話が嫌だ。噛み合わない会話をしているとイライラしてくる。
どんな話にでも応対できる人(それは私が相手の時には限らず)は素晴らしい。惹かれる。

私は視野が狭い。だから視野の狭い人が嫌いだ。

独りぼっちで考える時間が嫌いだ。だから電車も嫌い風呂も嫌い、独り観戦も嫌い。
試合を見てても酒を飲んでても嫌なことばかり頭を巡る。それをかき消すために
必死になって、痛いぐらい、無茶して遠征したりネットへかじりついたりする。

だから、今の自分が嫌だってのは、理屈じゃ説明できない。嫌なものは嫌。やめたいだけ。

麻薬は…どんどん刺激を強いものへシフトしないと、すぐに効かなくなってしまう。

生きるって本当に面倒くさい。お金稼がなきゃいけないし、ご飯食べたり、トイレ行ったり
寝たり、なんでこんなことしなきゃいけないのかっていつも思う。好きなことだけしたいのに。
おいしいもの食べたり、きれいなもの見たり、好きな人が笑ってたり、それが本当は
幸せだって知ってるし、実感もしてるけど、それが虚しいのも知ってる。

幸福ってなんだろう? ギリシアの哲人が言うように、生まれてこないこと?

言葉より先に涙が出る。鬱って便利なレッテルだと知る。鬱の人は普通じゃない。
そうやって定義=認識してもらえる。実際、普通じゃないって自覚はある。
どの街を歩いても、どのゴール裏へ行っても、自分の居場所とは思えない。浮いてる。
それは、現在の自宅も例外じゃなく―引っ越しても、そこは間違いなく仮の住まい。

私はすぐなんでも飽きる。ムダな知識をかき集めて、話を合わせているような気分になって、
ひとときだけ酔って、酔いが覚めた後、そんな自分に悲しくなる。だからまた酔おうとする。

昔は、もっと、人と人は話せば分かり合えるように思ってた。話せば聞いてくれる人がいると。
でも、そもそも私は話を聞けない。人の話を聞くのは、自分をそこへ乗せるためだ。
自分の一部にするため―応援して、感情移入するのも、そのためかもしれない。

長く封印していたワールドユースのビデオを見た。泣けた。華奢な聡太に、
そして、ハネがサッカーしている姿に。相手にチェックをかける、試合へ行けば
いくらでも何度でも展開される場面が、ものすごくいとおしくて、切なくなった。

今、当たり前に思っていることも、失ったら、ものすごく大切だと気づくんだろう。
そして私は、今、それを知っていながら、たくさんのものを捨てたがっている。

たとえば、自分の過去。

世の中は私が足踏みしても止まってはくれない。勝手に進んでいく。お前なんか
別に特別じゃなくて、これまでの歴史で数え切れないくらい現れて消えた大半の人と
なんら変わりないと叫びつつ。でも、私は私でしかない。人生のリセットボタンはない。

作家になりたかった。でも何かを書くのは自分が書きたいからで読ませるためじゃない。
SEになりたかった。でもシステムは自分を表現するために組むんじゃない。
哲学者になりたかった。でも哲学者という職業は象牙の塔へ篭る人のためにある呼称。

だから、何?


 2003年11月24日(月)   かしわ!ささぐ!ちとたましい! 

この応援の存在を初めて知った時、なんて言いようだ、と思ったのですが。

…何から書けばいいんですか?(苦笑)新宿から柏へネットカフェをハシゴした割に
全くサーフィンが出来なくて、今、必死になっていろいろ読んでいたところです。

本当に何から書けばいいのか分からない…印象に残ったとは思えないのに、濃い時間でした。
まず間違いなく言えるのは、鹿嶋も柏も遠すぎる―ぷらっとが取れなかった(自分が
働かなくなったので、世間のカレンダーを把握できなくなっているけれど、今は
3連休の真っ只中)ために、なんと「のぞみ」で往復したのですが、速いですよ。
いつも夜行だ、ぷらっとだとケチっている自分が虚しくなるほどに。購入時に金額を
知った瞬間もぶちきれましたが、こんなことをすると2回もへこまねばならぬのです。

なんたって、のぞみより、TDR渋滞に巻き込まれた鹿嶋へ/からのバスへ乗っていた
時間の方が長いのですから。距離はのぞみの方が4倍近くあるはずなのに。メチャクチャです。

私が前にカシマスタジアムへ足を運んだのは、自分でも呆れ返ってしまうのですが、
シドニー直前(羽田さんと野沢さんが出てた)のナビスコカップ・Fマリ戦で、
スタジアムがワールドカップ仕様に拡張されてから…茨城新聞がMDPらしきものを
発行するようになってからは、一度も訪れたことがなかったのです。鹿島ファンなのに。

赤い服を身につけた多くの人々の合間を縫うように3ゲートへ。ペットボトルのキャップを
差し出してから、誰も他にはいない階段を上り、黄色い服の列に並んでモツ煮の有無を
確認するものの、12時開門のため早々と売り切れたと告げられ、仕方なくケンタの
冷めたサンドをほおばりつつ、とてもかつて大切な場所だったのと同じスタジアムとは
思えない大きなスタンド―あの頃とはメインとバックも逆だ―をぼんやり眺めました。

時の流れは残酷すぎる―確かにかつて、自分はホーム側ゴール裏の雰囲気を厭い、
アウェー側の隅にあったサポシの上段へ行くことが多かった、けれども、スタジアムが
大きくなり、チケット争奪の心配が消え失せた後に、3ゲートを自ら望んで通る日が来るとは
思いもよりませんでした。そこで、私は最近FC東京へ“移籍”した友人が嘆いたのと
同じように、鹿島の応援を見せつけられ、いろいろと考えてしまったのです。
スポンサーが提供したビッグフラッグが何枚も現れる時間を気だるいと感じる自分。

カシマスタジアムといえば、張り詰めた空気―昔、私はそれがファンながら苦手だった。
アウェー育ちだからかもしれない、あのこじんまりした集団は怖くなかった、優しかった。


Sさんがアウェー側まで持ってきて下さったモツ煮と焼肉とデザートも、直接は受け取れず、
金網越しに係員の手を借りねばなりませんでした。アウェー側には存在しえない
モツ煮を何故かほおばる私、黄色い服着たお兄さん達にジロジロ見られましたが、
あまりに前列へ陣取りすぎて―専用スタジアムへ行くとつい出来心が―スタンディングを
余儀なくされ、立ってしまった以上、黙っているわけにもいかず…今年、あれだけ
試合を見ているくせに、一度も参加したことのない応援へ、ついに、参加しました。

西京極だって、MDP中央の紫を広げて、“紫魂を表現する”決心を固めるまで、
少なからずの躊躇がありました。でも、8日にそれを乗り越えてしまったのは、
痛いまでに―こちらの胸まで痛むほど勝ち点へ執着した角田さんのため。ひとえに。

あの日とは違う、正直、菅沼くんが勝てないのは見えていた、それも、相手は鹿島。
仮にも…腐っても、鹿島。いろんな思いを積み重ねた当事者が、まさにそこにいるのに。
もちろん、柏のゴール裏で女声張り上げたって睨まれるだけですから、心ばかり、ですが。

お互いサテライトかと錯覚するような―サポがどちらも相手に知らない選手がいると
首をかしげるようなスタメンを並べながらも、小笠原&本山が強行出場した鹿島が
全てにおいて上で、二人による流れるようなパスワークが平瀬さんの1点目として
結実したにすぎません。他にも決定的なチャンスは幾度となくあり―平瀬さんが
ゴールを決めた時、二人は駆け寄る前にはじけるような笑顔で抱き合っていて、
ああ、これが今の鹿島なんだと実感しました。二人と離脱した中田浩二さんの、鹿島。


 2003年11月23日(日)   Role-Play 

LR書き出してからもうすぐ3年(結構長い)になりますけど、未来日記を書くのは
初めてですよ。いや、単に土曜付に書くのは、あまりに長いかな、と思ったので。

NHKでやっていた後藤真希主演の(厳密では主演じゃないような)ドラマ「R.P.G.」、
夢中になって見てしまいました。その前にやっていた松浦亜弥主演のフットサルドラマは
笑いながら見てたのに…いやはや。タイトルでピンと来る人も多いのかな、
原作は宮部みゆきです。私、この人の著作は一度も読んだことないんですけど。
最後の最後までひねってあるのは巧いを通り越してくどいとすら感じましたが、
書きたいのはそこじゃなくて、物語を貫く大きな軸である“ネット上の疑似家族”について。

大学2年の時、辞めてしまったサークル(の部室)に代わり、パソコンルームで
暇を潰すようになった私が居着いたのは、某大手サッカーチャットでした。
それなりの上下関係があるサークルにいた私にとって、誰もが(現実世界での
年齢や肩書に関わらず)対等なチャットは居心地が良くて、最年少―その頃は
ネットで中高生といえば珍しがられる存在だった―の甘えもあって、今思うと
確かに痛いと思うような、いけないことをたくさんしました。もっとも、当時は
ネット人口が少なくて、そんな場所へ常駐しているような“オトナ”は、実社会でも
またネット社会でも経験を積まれた方が多く、いろいろお世話になってしまいました。

基本的には誰でも…年下の方相手でも「さん」付けだったり敬語だったりするのは
当時の価値観が色濃く残っているからであって、いまだに私はチャットで「敬称抜き」で
会話するというのが苦手で、それがルールだと言われても「さん」付けしてしまいます。

ともかく、現実世界に比べると人と人との垣根が低く、出会い自体が簡単で(同時に
それは別れも簡単だということなのですが)しかも相手が本来、身近ではないために
身近な人よりも助言やら励ましやらは気楽にしやすいのもあって、私も今まで
何度となく愚痴を書き連ねては励ましてもらっているので、疑似家族が出会う過程の
やり取りが本当、他人事には思えなくて、息を呑みました。実際、私も現実と空想の
壁を乗り越えようとして跳ね返された(今思うと、きちんと跳ね返してくれる相手で
良かったわけですが)経験があるので、そこでキレて殺人なんかに走らなかった自分を
褒めてやるべきだと思います…とまで言うと、やりすぎですが。ヒヤヒヤしました。

しかも、相手にアプローチをかける手段としてロールプレイング(なりきり)を
使うというのが、更に笑えないのです。もはや私にとって趣味ですから、ロールプレイは。

演じる快感というよりは、自分の嫌な部分だけ切り捨てる(隠す)ことができるのが
気持ちいいのです。それがモンスターを倒す戦士だろうが、一軍を率いる将だろうが、
はたまたごく普通の高校にいるサッカー部員だろうが(列記してみると浮かんできますが、
演じる場合は圧倒的に男をやることが多いです。これもデビューの頃に女だという理由で
いろいろされた後遺症だと思われます)似たようなもので―極論すると、複数の
ハンドルを所有して使い分けている時点で、既に演技です。やっている人はもちろん
一人きりですけど、どの部分を切り出すかによって疑似多重人格になれるというか。

しかも、演じる役割による制約はあるにしても、それ以上に、演じているからがゆえに
許されるワガママ(素の自分では許されない、あるいは不可能なこと)がたくさんあります。
これは演じる役が現実に近いほど多くなってきて(古代日本のなんたらかんたら、では
現実を投影できる部分はどうしても少なくなります)現実との区別が付けにくくなります。

虚実皮膜―演じることを楽しんでいるくせに、過剰にのめり込んでいるくせに、
所詮は演じているだけなんだと割り切って冷めている部分もあるのです。
…演技はどう考えても現実よりも理想の方に近いのに。
素を晒せないのが私の欠点なのに、ロールプレイが好きだなんて言っている時点で、
自分自身そのものに自信が持てないんだと看板つけて歩いているようなものですが。

サッカーは、まだオフラインで会う機会が多いから、極度な勘違いに走る危険性も
低いジャンルだと認識してます。会わないほど想像もとい妄想は募りますから。
ネットへ漬かっていると、人は所詮、名前でしか区別されない存在だと痛感します。

2003 11 22 wrote


 2003年11月22日(土)   想いは距離も時も飛び越えるけど 

昨夜、ひょんなことからgooのオンライン花札ゲーム(近頃、携帯でも88円でDLした
こいこいばっかりやってます)にアクセスしてしまい、しばらくハマってました。
風呂も忘れる勢いで。最初はただ黙々とやっていて、コンピューターゲームと
少しも変わらないと思っていたのですが、途中から入って来た人が話し掛けてきて、
ちょっとしたチャットをしつつゲームが進むようになってから、これは本当に
対戦相手がヒトなんだと実感しました。いや、本当に。それからは、むしろ発言に
夢中になってしまい、札を出すのが遅れることもしばしば。会話に餓え過ぎです。
ものすごく些細なことなんですけどね。親と仲がいいとか悪いとか。にしても、
自分は性別や年齢をネット上で晒すのはタブーだと思い込んでますが、私、古い?!

ともかく、薄々分かってはいましたが、こんな単純なオンラインゲームでもハマるんですから、
MMOなんか始めたあかつきには廃人決定です。生活リズムなんかあっという間に崩壊でしょう。

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今年始まった時点で(まだワールドユースが延期になる前)カシマへ行くとしたら
11/23しかないな、とは思っていたのですが、まさか巡り巡って菅沼くんが
先発かもしれない
なんて理由でシドニー直前以来の遠征へ踏み切るとは、
我ながら逆に笑いたいぐらいです。もうずっと食べてないモツ煮。あの頃は
まだスタジアムが大きくなる前、工事中だったから、おいしいのを食べにアウェー側へ
遠征していたのに、今日ロッピーで取ったチケにはサポーターズシート 大人
アウェイ側 3ゲート
と書いてあります。金古さんが先発するのも知っている、
本山さんも強行出場するらしい、それもネットで見た、でも私は特に迷いもせず
アウェー側のボタンを押していた、14番のシャツも10番のマフラーも持っていかない、
正直20番の黄黒のリストバンドさえ持っていこうか迷ってしまう、そんな心境。

新しいサイトの自己紹介用に、正しい自分の嗜好を表現すべく、今年の観戦回数を
抜き出したら「柏>磐田=京都>広島>柏ユース>ガンバユース>清水>鹿島」
(トップとサテライトは合算)で、私はまた自分の変化で好みの合わなくなった
友人と決裂していくのだな、と笑いつつ、いつまで経っても成長できない自分に
嫌気が差し…事態が思い通りに進まないと、すぐにキレて怒りをあらわにしてしまうのを
どうにかしたいと思うのですが、情けないことに年月をいくら重ねても変わらないのです。

…3連休だからか、ぷらっとは取れなかったんです。ものすごく久しぶりに、
金券ショップでもなく(そもそも岐阜にそういうのがほとんどないのがいけないんですが)
普通に料金払って往復取りました。その金額に目眩と怒りを覚えつつ、やっぱりダメだと
ここにいちゃいけないんだと、なんて無駄なことを繰り返してるんだと、自分を
徹底的になじるしかなかったのです。13日、日立台を離れた時、そこから家までの
距離にぶちきれていたように―何をやってるんだ、自分を閉じ込めて苦しめて。

もうダメだ、これじゃ、このままじゃ、何も、何もかも、カオスへ投げ込んでしまえ。


名古屋圏には少し前までスタバも7-11もなかったけれど、
喫茶店王国である名古屋でも、スタバはものすごい勢いで
勢力を拡大しています。マツキヨもアスティ岐阜のこれが
この地方の1号店ですが、根づくでしょうか?
ちなみに、私は今年かなり“向こうで”マツキヨの
世話になってますが、今日やっとカードを作りました。


アスティ岐阜は今日グランドオープンでしたが、岐阜にもこんなに人がいるんだと
思いました。いや、普段は街を歩いても人もいなければシャッターだらけですし。
CDが構内の小さな店で見つからなかった場合は、歩いても歩いてもどこにも
まともな品揃えの店がないのです。車で郊外へ買い出しに行けというのでしょうか?

ねぇ くるみ あれからは一度も涙は流してないよ でも 本気で笑う事も少ない

どこかで掛け違えてきて 気が付けば一つ余ったボタン
同じようにして誰かが 持て余したボタンホールに 出会う事で意味が出来たならいい
出会いの数だけ別れは増える それでも希望に胸は震える
十字路に出くわすたび 迷いもするだろうけど


「くるみ」より―送別会で、最後に泣いたのはいつかと聞かれ、答えられませんでした。
この前、菅沼くんのゴールが生まれるまで、しばしの攻撃には、つい立ち上がっていたけど…。

…………………………………。

…なんとなく、なんとなくだけど、自分の記憶力にさっぱり自信がないんだけど、
最後に泣き崩れたのって、2001年の、アルゼンチン大会の前のような気がする。
瑞穂でも泣いたし、その後、電話で泣いた記憶がぼんやりある。自分の醜さを責められて。

19歳の頃の口癖は「大人になんかなりたくない」だった。今もそれは同じ。
体だけは朽ち果てていっても。不眠に悩んでいるとこぼしていたくせに、
母親からアドバイスを受けて逆上したどこかの女子高生の気持ちが痛いほど分かって、
自分も親を空気のように見ているのだろうか、他人を役に立つもの/立たないものにしか
分別できずにいるんだろうか。そして、この世のほとんどは役に立たなくて邪魔なんだと。

引き返しちゃいけないよね 進もう 君のいない道の上へ


 2003年11月21日(金)   Tempora mutantur, et nos mutamur in illis.  

時は移ろい、我々も時の移ろいの中で変わってしまう―新しい住処に何を持っていくか
考え出すと、部屋にあるのは、実はいらない物ばかりなのに気づかされます。
その当時の私にとっては宝物だったはずの手紙、贈り物、スクラップ、パンフレット…。
捨てるのは惜しいと思うけれど、事実、私はもう何年もそれを手に取ってなかったり。

サッカー観戦歴が、どんな時でも必ず終わりのある代表チーム(ユース代表や
五輪代表は無論、フル代表だってワールドカップごとに変わる)が基本の私には
これまでいくつかのステップがあって、フランス大会時代やナイジェリア大会時代は
ほとんど振り返ることのない過去となり、アルゼンチン大会もだんだんと自分の中で
触れてはならないものだという認知が強くなってきました。西洋人は東洋人に比べ
時間の破壊力を悲嘆的に謳うと昨日何かで読みましたが、まさにそうだと思います。

時はあらゆる物とあらゆる記憶を乗り越えてしまう―もちろん、それらの過去がなければ
今の私がないのは確かなのですが。今の私は昔に比べると、基盤が弱いんですよ。
信念というか。若気の至りもたくさんあったと思うけど、やっぱり今とは比較にならぬ程
純粋に応援できた頃が、懐かしいです。今の私はアルゼンチンの頃の思いを燻らせつつ、
捻じ曲がって残された悔恨というか、消化不良、不完全燃焼だった日々を焚き付けて
生きているのです。現在は過去とつながっているけれど、過去そのものじゃない。

サッカーを応援する、という行為で、100%完璧に、欠落なく満たされることなんて
ないような気がしますし、実際最も勝敗の予測がしにくいスポーツである以上、
ありえないんでしょうけど、だからこそ、見るのをやめられないのかもしれません。

今日のトピックス:
▽角田、FIFA公認代理人田辺氏と契約。既にJ1の複数クラブが興味示す(サンスポ)
▽U-20代表、昨夜関空よりUAEへ出発。午後3時より1時間20分、空港近くの
大体大グラウンドで練習(スポニチ、日刊)
▽柏、アウレリオ監督退任、後任は池谷スクールマスターか(日刊、報知、20日付日経)

上は…コメントし辛いんですけど(苦笑)オーストラリア戦の時、近くにいましたね。
私はあいにく(?)角田さんのことを口走った記憶がないんですけど(笑)

中央は、知っていたら行っていたのに、とは思いました。関空出発は、なんといっても
前回大会で成田へ行くという史上最高の空振りをやってしまったので、予想はしてました。
ドバイへの直行便もありますし。地上波の放送が一局独占ではないので、今後の情報を
どこが(スポーツニュースで)フォローしてくれるのかというのが気がかりです。

下は…これもまだ決定事項ではないのでコメントし辛いですが、あのチームには
出る杭を許さない日本人的な気質が、どこよりも色濃く流れているとは常々感じます。

…「ちゃんと謝れよ!」って、簡単な言葉のようで、なかなか言えませんよね、某くん♪
善悪は理屈を伴うけれど、美醜は全く伴わない、だから、真実に近い存在。


 2003年11月20日(木)   Verba volant, scripta manent. 

言葉は飛び去るが、書かれた文字はとどまる―だから書けと自分へ言い聞かせているのに。

もちろん、想い出はいつだって美しいし、なくしたくないです。
でも、縋っていても、縋り倒していても、それでも未来は来てしまいますから。
(単にイラストを使いたかっただけで、深い意味はないです。というかゴミです)


 2003年11月19日(水)   INTO THE DREAM 

ナショトレU-16のメンバーをチェックしている(関東だけ…)自分に、ちょっと苦笑い。

我が家の新聞が全国紙でないのは、折り込み広告の量に関係しているようです。
岐阜新聞には入っていて、中日新聞には入っていたetc.主婦の口コミ情報交換は
恐ろしいと思うのですが―そこでイトーヨーカドーの折り込みチラシを見つけました。
全国各地の店舗の合同広告なのですが、先週までいたオフィスでもよく感じたことですが、
私、全国あちこち行き過ぎです(笑)イトーヨーカドーは幼い頃から行き慣れてて、
以前、東京に住んだ頃も家の超近くにあって、買い物はそこばっかりだったので、
なんとなくどこへ行ってもあると安心するんですよ。コンビニやマックや無印良品も
そうなんですけど、イトーヨーカドーはその業態の割には、行っている機会が多いです。
柏店ではポンチョを、姉崎店では980円のワゴンセールサンダルを、あと沼津店も
駐車場の夜空に浮かぶ三日月が忘れられないスポットです。他にも浜松駅西とか。

昨日たまたまたフラゲしたミスチルの両Aシングル(出るのは知ってたけど日付までは
知らなかった…ちなみに「タガタメ」の存在は昨日初めて知った)良いですね♪
桜井さんはどうして胸にうずく不安をこう吐き出すことができるんでしょう?
率直に言って、羨ましいです。私にはできないから、唄に共感するだけ。

さて、清水と京都の監督が解任となったようですが、果たして浮上できるでしょうか?


 2003年11月18日(火)   毎日書くこと、天才であろうとなかろうと 

なかなか思うように時間が使えません、自分が情けないです。

※更新情報
16日付のJユースカップ「エスパルスvsレイソル」完結。

▼ワールドユースU-20日本代表
昔からこの手のを作るのは好きです。その内容が合っているかは置いておいて(苦笑)

思えば、サッカーファンになりたての頃から、知人へフル代表のメンバーが出るたび
こんなのをメールやFAXで送りつけていたような…なんて代表に対して純粋な
好奇心を抱けていたことでしょう(泣笑)今では、すっかり臆病になりました。
継続して見てきて新鮮味が薄れた以上に、ネットで発言する重みを知ったというか。

今はアンダーエイジの選手を見ることが多く、自分が見た対象を同様に生で見て
ネットで語ってくれる人がいない…修正・補正してくれる人がいない、つまり
書いた文章のまま(言葉で表現することによるイメージのずれも含め)受け止められるので
特に怖いのです。「今日の宇野沢は良かった/悪かった」なんて単純な文すら、
読む人にどう受け止められるかと考えると…ましてプロでもない選手たちなど。

今回は久しぶりに発表前から作る気マンマンでした。それだけ、このU-20も
好きになれたというか。2月に合宿へ行った時は、顔も分からない選手ばかりで
同行したSさんにご迷惑をかけまくったというのに…たくさん見たものです。
初めてこの代表を見た昨年8月、角田さんすら分からなかったなんて、今では笑い話です。

とはいえ、ほとんど書くことがなかった選手がいるのも事実。私はGKが苦手なのか…。
BLUE LABELの角田さんをあまり責められないな、と思いました。基本的には
アラン「定義集」のように、選手名から連想したことを思うがままに書き連ねただけで
別に紹介を目的とした、それ用に洗練した文章ではありません(苦笑)ご了承下さい。

さて、サカマガやサカダイのチェックが面倒になったけど、どうするかな…。

-----------------------

サカダイを買ってきました。永田ファンのくせに、彼がユース代表で5ヶ月の長きに渡り
スタメンではなかったことを初めて知りました。購入に踏み切らせてくれたのは、
「菊地vs永田」について角田さんが答えているその一節ですよ、全く(苦笑)

先週の遠征は「ぷらっとこだま」だったのですが、遠征を通じてあまり水分を取らなくて
常にバッグでペットボトルがだぶついている状態だったんですけど、ドリンク引き換え券を
無駄にするのもなんなので、東京駅構内のコンビニで物色していたら、たまたま
UAEのミネラルウォーター・マサフィを見つけて、思わずゲットしまいました。

UAEでは最もメジャーな水らしく、選手もおそらく現地で口にすると思われます。
軟水で、口当たりは日本の水に近いはずです。はず…というのは、やはり封を切るのが
惜しいのです(苦笑)ボトルも異常に柔らかく、握力のある男の人なら握り潰して
破ってしまえるのでは、と感じる程。私はミネラルウォーターでは硬水(といっても
モデル愛用のあのバカ高い硬水コントレックスは飲んだ経験がなく、中硬水の
evianをもっぱら愛飲してます。深層水はもっと硬度が高いはず…スポーツ後の
ミネラル補給には、当然硬度の高いものが推奨されます)が好きなんですけど。

ちなみに、マサフィというのは「オアシスの水」という意味で、砂漠によって
ろ過された大変まろやかな水だそうです。何もかもが終了した後に、その想い出と
共に飲み込む目論見を立ててます(笑)一応、地上波でも放送あるようですし。

…ミネラルウォーターについてはゴックンドットコムあたりが分かりやすいでしょうか。


 2003年11月17日(月)   Dear My Friend 

暇人になったので、たまっていたLRを何日分か同時進行で書いてます。
不自然に切れている箇所はそういうことなので、気長にお待ち下さい。
こういうのは勢いで書かないと駄目なのは経験で分かっているのですが…。

今、一番の悩みは、友達の作り方が分からないことです。小学1年生みたいですが。
毎晩のように眠りが途切れ、日中もふとした空白(本当に唐突に)があるとすぐに
鬱に囚われてしまうのですが、この原因はどうにも癒せない孤独にあるのです。
自分だけが憂鬱で、憂鬱な自分を捨てられない、やめられないという辛さ。
そう、私はこんなに苦しいのに、誰もこの気持ちをシェアしてくれない、
分け合うことなどできないという、独我論の気楽さが恨めしくなる辛苦。2年前より辛い…。
日に日に落ちていく自分が分かります。救い方がないのを知っているから救われない。
だから、一時凌ぎでもいいから、この苦しみを忘れさせてくれる人と会いたいのです。

違う、生まれてきた意味は、一人では見出せない、誰かと語り、誰かと成し遂げ、
誰かの心に名を刻まれることで生きている証となる…歴史の一部となるのです。

要するの、淋しいのです。

私は極端に友人の少ない人間ですが、その少ない友人とて、ほとんどが声をかけてくれた
奇特な方ばかりで、私が自分から作った友達なんぞ、誰もいない気がします。本当に。
だから、友達の作り方が分かりません。話し相手。どこでどうやって見つけて、
どうやって仲良くなるか。たとえ毎日同じ場所に私がいても、誰も近づいてはくれません。
私は、私から…一体どうすればいいんだろう、と悩んでます。子供のように。
幼い頃は、担任のメモ帳に「孤立」と書かれている自分がどうすればいいか
分からなくて、今ではそうやってレッテルを貼る人すらいないから、自分がどうなのか
さっぱり分かりません。我ながら。こうやって眠気で潰れそうな頭でキーを叩いても、
誰にも影響はないのです、おそらく。孤独なんて関係ない人が恋しがる架空の要素だよ。


 2003年11月16日(日)   YOUTHFUL DAYS 

予定は基本的に卓上カレンダーで管理(手帳は家以外の場所で予定について考えるための
アイテム)してるんですが、試合を見た日には小さなシールを貼ってます。
2月が1日、3月が8日、4月も8日、5月が4日、6月が3日、7月が6日、8月も6日、
9月は3日、10月は2日、そして今月11月は今日現在で6日です。疲れるはずです。
水曜からの5日間、最終出社の金曜以外は菅沼くんと同じスケジュールを消化…(苦笑)
私は菅沼くんほど若くはないですし、移動も自腹なので贅沢な手段使えませんし。
いずれにしろ、人手不足で日々の練習からトップに借り出されながら、Jユースにも
出ずっぱりの菅沼くんは、本当に大変だって思います。なのに、結果出したんですから。
(正直、ユースの選手にとって菅沼くんってどんな存在なんだろう、って思うことがある)

私が水曜に菅沼くんへ声をかけたのは、単に知りたいことがあったからでした。*私が*。
一つは菅沼くんがトップとユースのどちらに出るのか、もう一つは最終戦を残し
予選リーグ1位突破を決めたチームがどんな編成で臨むのか(多少メンバーを
落としたりするのか)―不躾な質問に対し、菅沼くんは丁寧に答えてくれました。
レイソルユースがもともと保有選手数が少ないのに気づいたのは、今日の試合が
終わった後だったりするんですが…結果的に、彼は一切嘘をつきませんでした。

国体をパスしてしまったので、J-STEPは西村ジャパンの清水合宿以来でした。
木曜に静岡へ通い詰めていらっしゃるSさんよりバス情報をいただいていたのですが、
ほんの数分の差で乗り損ね(きちんと下調べをしなかったので、途中のJRの乗り換えが
接続うまくいかないのに気づいてなかった)リッチにタクシーで移動。いや、1本遅い
バスで行けば5分遅れで着いたんですけど、それには我慢できませんでした。

見たかったから―菅沼実が見たかったから。きちんと、そう、きっちりと。

自動販がない、などと“ゆめりあ”の設備と混同していた私ですが、よく見れば
ピッチ・建物・その間の通路・柵の一つ一つに至るまで、羽田さんの幻影を
連想させぬオブジェクトはありませんでした。しょうがないです、前に来た経験が
その一度きりで、その時のインパクトがあまりに強いから。ほろ苦い記憶。
…苦手な場所だな、って思いました。

観客の95%が(残りの3%ぐらいはジュビロユースのスタッフかな(苦笑))王国静岡で
観戦経験を積まれた方―その年齢層は推して知るべし―とあって、レイソルにとっては
アウェーチックな雰囲気。それを避けて端の方へ座ろうとすると、そこは席の上に
荷物が散乱していて、事実上のロッカーだと判明。懸命にそこから目線を外しつつ
(でも菅沼くんや他の子の上半身裸を至近距離で見ちゃったよ…しょうがないんだって…)
間に情けなくちょこんと座ってました。一応#20リストバンドは持参してましたが、
到底つけられるはずもなく―でも携帯にぶら下げているストラップで素姓はバレバレ。

メンバー表は柵の何ヶ所かに張り出されてる形でしたが、それを座り込んで携帯へ
必死に打ち込む自分は、ノートへ写していた何人かの方と大差ないな、と思いました。
…ちょっと待て、それっていわゆるユースヤクザってこと?!

【柏】
----菅沼---桜井----
-------船山------
-大峡---------柳澤-
-------福地-------
-須賀-石川-柴田-石田-
--------諏訪-------

【清水】
----阿部---篠田悠--
----鈴木---大瀧---
---山本真---枝村---
-高野-村越-石垣-森安-
-------前田-------

レイソルは菅沼くんが水曜に言っていた通り、ほとんどメンバー落としてません。
(引退がどうこうという風習は、今年から見始めた私には全く分かりません)
以下、ほぼ携帯に打ち込んだままです。読みやすくすべく、若干の書き加えもありますが。
…いい加減、私は自分で時間を計る習慣を身につけた方がいいような気がしてきました。

▽左サイドを大峡がえぐり、相手が処理し損ねたのを蹴りこみ、先制。
▽左サイドから船山FK、桜井バックヘッドもバーの上。
▽3人立った直接FK、一番右に立った須賀のキックへ相手は誰も反応できず2点目。
▽柏ベンチは揃いも揃ってオーバーコーチング気味。一人一人へ具体的な指示を出す。
▽ロングフィードを追い左サイドで抜け出した菅沼が、相手にあげたクロスを
ふせがれて得た左CK、船山が蹴り柴田がファーで落としたのを須賀が蹴り込む。
3点目。ベンチいわく「練習通りのパターン」。
▽CKからのクリア、阿部が強烈ミドルも、諏訪がはじき出す。
▽石川が無理にマイボールとして持とうとしてさらわれ、諏訪の股を抜かれて
1点返される。[注:得点者はスペイン帰りの篠田悠]
▽菅沼、絶対接触で打撲している。でも何も処置してない(苦笑)昨日の玉田みたい…。

▼菅沼、左太股冷やしただけで後半に臨む。
▼後ろで柴田が痛んだ時、菅沼がスタッフに水を投げてもらったんだけど、
その時、目が合ったよ……村の家長以来の衝撃(涙) [※1]
▼石田がスライディングで足をつり、濱屋と交代。そのままの位置。
▼曲げたミドルで初めて枝村をすごいと思う(笑)
▼柏の選手が転がる場面が多く、スタンドからヤジ飛びまくり。
ベンチのコーチングにすら苛立つ人々。
ちなみに、菅沼もキレかけてて、ベンチにたびたび宥められる(笑)
▼船山に代わり中台。
▼大瀧が右寄りから直接FKを決め、3-2。
▼ヒートするスタンドとクールなピッチ(笑)
▼桜井に代わり石戸。
▼大峡に代わり片寄。
▼強さと高さなら柴田、でも石川の守備技術が好き。
▼諏訪は味方を助けるより助けられる場面が多い。キャッチが危うい。
▼44分、左CKからのこぼれ球を押し込まれて同点。[注:得点者はまたしても篠田悠]
▼柏はロスタイム、CKからの押し込みに菅沼以下失敗、勝ち点をみすみす逃す。
▼ロスタイムは4分あったが、タイムアップ。

…なんか時折、ものすごい私情剥き出しな打ち込みが入ってますね(苦笑)
現在の柏ユースでのご贔屓は菅沼くんと柳澤くんですが、サイドへ入った柳澤くんは
ベンチにさんざんボールを取りに行けだの声を掛け合えだの言われまくりながらも、
あまり試合に絡めなかったので、もっぱらやぶさんのターゲットは菅沼くん。
まだまだ前日の興奮も冷めませんし。彼もベンチから(しかし、なんで柏ベンチは
四六時中、声を出し続けているのだろう? 今回たまたま、ほぼベンチの裏状態だったから
いろいろ聞こえたのだけれど―監督だけでなくコーチ全員がわんわん指示しまくり。
選手はいちいちそれに合わせ修正するのだけど…これでは考える力つかなくないですか?
選手の声出しは重視する私だけど、実はうるさいベンチはあまり好きじゃないのです)
DFラインの裏に広がるスペースをつけと言われまくり、実際に狙っていたのですが、
やはりトップの試合とは気合いの入り方も差があり、また前半途中に足を打ってからは
明らかにらしくない動作に終始し、物足りなくはありました。とはいえ、私と
さしてかわらぬ強行移動をこなしているだけに、文句も言えないのが正直なところです。

とはいえ、この試合最大の山場が[※1]なのは、我ながら呆れるばかりです。
でも、心臓止まるかと思いましたよ。まさか飲んでる最中に流し目くれるとは…。
神戸では興奮のあまり(あと三宮方面の地下鉄が混むのが嫌で)新長田経由で
新神戸へ行ってお祝いを言おう、とまで考えたのですが、しなくて良かったです(><)
ちなみに家長くん云々は、全クラでスローインすべくボールを取りに来た家長くんと
ばっちり目が合ってしまった、今思い返しても悪夢でしかない出来事を指してます。

スコアの動き方からすると、レイソルがペースを握っていたように見えますが、
実際はそうではなく、エスパルスが終始優勢だったように思います。トップ同様、
レイソルのオフェンスは個人の技量に依存するところが大きいのです(それは夏に
福島で見たのと何ら変わりないのですが、菅沼くんはやはり大きな存在です)
そして(二種年代にしては)若いチームは波があり、フルゲームをコンスタントには
闘いきれないのです。攻撃はそれでもいいにしろ、後ろがそれではかないません。
諏訪くんはまだ2年生で、その前に立つ柴田くんがフィジカル任せでしのぐ場面が
大半だったんですけど、私はやっぱり石川キャプテンのそつなく優美な守りが好みです。

彼も高萩くんなみにかわいい顔をしてますが(おまけに声も高め。ちなみに菅沼くんは
かなり盛んに声を出すけど、アヒル声です…)夏に比べて男前になったような気も。
それを言うなら柳澤くんだって顔つきは洗練されてましたし、この年代の男の子は、
いつも言ってますけど、ちょっと目を離すとすぐに大人になってしまいます。

いくら予選リーグ1位突破が揺るがぬもので、モチベーション維持が難しかったとしても、
終了間際に追いつかれ、ロスタイムのチャンスを生かしきれなかったのには
満足するわけにはいきません。本戦は甘くはないでしょうから…精進あるのみです、みんな。

最後に、この試合を語る上で外せない要素はスタンドの野次。不当なまでに一方的な
声が飛びまくるのは静岡では当たり前(ヤマスタでも似たようなものはある)ですけど、
サンガの面々はそれを自分たちでやっていたんだ、と今更のようにしみじみしました。

どうやらJFAからジャッジに関してなんらかの指示があったらしく、日本サッカー界の
あらゆる階層で判定を巡るトラブルが発生していますけど、この日も観客やベンチから
不満をぶつけられていたのはレフェリー。例によって柏のベンチもリアクションが
大きいので、それにすらフラストレーションをあらわにしている人(いい年した
オジサンですよ)がいたのには笑いたくもなりましたが。でも、菅沼くんまで
不機嫌だったんだから、なんかあったんですよね…ちなみに、私は「お前ら、
清水駅まで歩いて帰れ!」
という野次にぶちきれて、帰り、マジで歩いて帰りました。
嘘です。バスが出たばかりで、次が1時間50分後だったからですが。庵原・袖師は
私にとっては大切なところなので、1時間ほどの徒歩もさして苦ではなかったですけど!
(なので、某エスパユースサイトの管理人さんも歩いていたの知って、一人爆笑でした)
私ですら平気なんですから、うちの子たちなら全然平気ですよ、くくくっ。

なんだか不思議な試合を見たな―という感想を、前日に続いていただきました。
それなりに面白かったし、不満ではないけれど、決して満足はできない、どうにも半端な。
しかし、何はともあれ死のグループを1位突破したのは確か。本戦に期待大です♪

Second Half 2003 11 18 wrote


 2003年11月15日(土)   DISCOVER WEST 

鬼束ちひろ「いい日旅立ち」が、米原駅でエンドレスリピートになってました。
…正直、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN」の洪水よりは余程マシだと(暴言)

磐田よりも京都の方が家から近いのに気づいたのは、ごく最近なんですけど、
京都が通い慣れ、すぐ着くという感覚が染みついているのに対し、神戸は遠かったです。
ウイングも今年何度か行っているのに…どうやら病んだ心は、2時間を超える電車の旅に
耐えられなくなっているようです。いつになく、乗る前に雑誌や新聞を買い込んでました。

海岸線を使い慣れていなくて、JRからの乗り換えは三宮の街を延々と歩くよりは、
神戸駅からハーバーランドへ出た方が早いのも知らなかったり(ハーバーランドには
お気に入りのアイスクリーム屋さんがあって、今回も行きました♪ いきなり地下へ
移転していたのには驚きましたけど)いろいろありましたが…スルッと関西カードも
使えると分かっていたくせに、家へ置き忘れて(今年は西京極通いで使い過ぎて
何枚も買っている)また買ったりもしました。これも西京極と同じなのですが、
とにかく少年サッカーの招待が多すぎて、囲まれるとたまったものじゃないです…。

ウイングはスタンドとピッチがとても近いスタジアムですが、屋根を閉められると、
もはや体育館以外の何物でもなく(日照が悪くて芝が傷むのは、当たり前のような)
しかもアウェー側の売店は、まともなものが売っていないという悲しさ。そんな中でも
黄色いレプリカを着た人は結構来ていて、私はこっそり#20のリストバンドをはめつつ、
どこへ位置取りするか悩んだ末、若干バック寄り、サポーターの少し上へ座りました。

バック寄り―永田さんがセンターへ入るのは分かっていたので、どちら寄りにするか
考えてゴール裏をウロウロしてしまったのですが、“左サイドが攻め上がってくる方”を
選んだのは、そちら側が菅沼くんの得意とするプレーエリアだったからです。

菅沼くんがベンチに入ったのは、電車の中でいただいたメールで知りました。
水曜に声をかけた時、神戸(トップ)か静岡(ユース)のどちらへ行ったら
プレーを見られるかという問いに対して、「静岡行きます」と言い切ってくれました。
Jユースカップでも結果を出し、練習でもキレの良さは見ていて伝わってきたのですが、
「U-20組が戻ってくるから」と、悔しさをにじませた声で言っていたのに…嬉しい
裏切りでした。もともと、どちらにも足を運ぶと決めていたのですが。ともかく、
そんな菅沼くんはベンチの一番外側で、時折身を乗り出しながら戦況を見守ります。

水曜にさんざんなプレーを見せてくれた永田さん―「ながた!み!つ!る!」コールを
背に受けつつ目の前のゴールを守る20番を眺めながら、私は、もはやこの人を
青の5番ではなく黄色の20番だと見ていて、レイソルのゴール前に立っていれば
それでいいじゃないか、という心境になったのでした。こんな気分にさせてくれたのは
彼が初めてかもしれません。いつだって代表チームから始まってクラブへ目をやる、
それの繰り返しで、今もそうしていると信じて疑っていないから、疑っていないのに…。
延期からの半年は、私には長すぎたのかもしれません。良い時間だったけれども。

今までずっと、代表でレギュラーの人ばかり見ていたから。

それはさておき、いつもなら強引なくらいマイボールとしてキープし、パスへ出すことへ
こだわるのに、珍しくセーフティファーストに徹していました。渡辺毅さんみたいに
大きく蹴り出さないにしても。水曜の失態が身に染みているんでしょう。きっと、
あの日のように尋ねたら、同じようにいつも通りと答えるだろうけれども。

ヘッドでの競り合いにはほとんど負けて、薩川さんがいなくなっても渡辺毅さんや
萩村さんにフォローしてもらいまくり(水曜・木曜と徹底的に守備の練習をしただけあり、
ディフェンスに関しては誰かがミスをしてもカバーするという意識が素晴らしく高く、
全体として見ていて満足できました)で、まだまだだなとは痛感するのですが、
それでも3バックとGKが自分本意に動くU-20と比べたら、永田さんはレイソルでは
チームメイトに恵まれているな、としみじみ感じました。贔屓目かもしれませんが。

とはいえ、前半早くにはサイドバックかと錯覚するような鋭いオーバーラップも
披露してくれました。永田さん、時を遡れば遡るほど旺盛に攻撃参加していたようで、
昔を知る人から見れば物足りないようですが、この人のウリは守備よりもむしろ
攻撃に転じた時の活躍なのですから、もっと見れればいいのに、と素直に望むのです。

けれど、どれだけピンチをしのいでも、しのげなかったのがあればそれが命取りで、
言い訳無用、それ以外のどんな好プレーも無駄になる、当たり前の掟、辛すぎます。
攻撃は、そうではありません。前線のタレントへ過剰に依存するのには、玉田さんが
あまりに気の毒で…そしてポストプレーを続ける宇野沢さんにも切なくなりましたが、
とれるわけないだろう、と達観しそうになる前に、前線の思うがままに振る舞う
トライアングル(玉田・宇野沢・谷澤)の流れるようなパスワークから、谷澤さんの
素敵なゴールが生まれたのは、本当に奇跡のようだと思いました。嬉しかったです。

玉田さんが打撲で無理が利かず下がってから(しばらくはやっていたのですが、
やはりウイングはピッチがあれですから、無茶はさせられません。とはいえ、
冷やしながらベンチで足を投げ出して見ていたぐらいなので、たいしたことがなくて
良かったです)ますます点を取れる気がしなくなって、投げ出しそうになった自分を
ピッチへ引き戻してくれたのは、31番でした。早く入れ、入れてくれと心のうちで叫んで。

菅沼くんは、とにかくシンプルにゴールへの意欲を表現する―そこを守るのが、
たとえシジクレイだろうと果敢にぶつかっていく、そして181cmの長身を活かして
懸命に後ろ向きでボールを落とそうとする(苦笑)宇野沢先輩とのツートップは、
互いを知っているだけにやりやすくはありそうで、追いついてくれそうな気がしました。


 2003年11月14日(金)   酒は心を映す鏡 

目指せ(実家からの)独立というわけで、本日付で退社しました。部署の皆さんも
私の意を汲んで下さり、餞別を頂戴したり、ささやかな送別会(他チームの新入りさんの
歓迎会がメインですけど)もしていただいて、皆さんに言われる間でもなく
頑張らないと、と思いました。今まで仕事を転々としてますが、ここが(これでも)
一番長かったし、恥ずかしながら円満に辞められたことがほとんどないので、
ちょっと嬉しかったです。前にも書きましたが、気に入らないことはあったにしろ(苦笑)
不条理がない、通用しない職場でしたから。スポーツに携わる実感もありましたし。

…国立へ行きたくて辞めたわけじゃないんですけど。辞めなくても行ってますから(笑)

チーフが親父の説教と称して、独立に際して親がどうこうと言うのは逃げている証、
本当に生活の全てを注ぎ込めるものが見つけられたら(それが仕事か趣味かは関係なく)
そんなものは関係なく動くし、動けると言ってきました。どうやら今の私には、
私の話を聞いてくれる以上に、私のために話してくれる人がいないんだと痛感しました。

水曜の夜、柚子サワージョッキ1杯で次の日まで悪酔いしていたのが嘘のように
スクリュードライバーからマルガリータまで何杯も飲み干しました。酒の肴は
美味しくもの、楽しいことに限ります。今もちょっと酔ってて、明日神戸ウイングへ
行けるか不安でなくはないのですが(苦笑)食後のハーゲンダッツに至るまで、
美味しいものを食いちらかして全額おごりって、幸せですよ★(単純)
だから、できるなら、試合でも幸福に酔いしれたいです。お願いだから、永田さん。

2003 11 15 wrote


 2003年11月13日(木)   キミはボクに降りてきた天使 

今回、怪我をしたことで失いかけていたもの、大切なことに気がつきました。
試合に出られるということが、いかに恵まれていたか、
いつのまにかユース(代表)に対して、気持ちが麻痺していた気がします。
行かされているという感覚も、半分はあった。
で、瀬戸際に立たされている今、僕はすごく(試合に)出たい。


目眩がしました。体ではなく心の。場所は日立台を目の前にした、緑ヶ丘の五差路。
柏の街は、私の不安を奪いきるだけの刺激ではなくなっているのだろうか…通い慣れて。
そんな危惧を振り払うように、ほとんど歩いた経験のないステモの中を彷徨う夕暮れ刻。
私はまだこの街をよく知らない、知りたいとは思う、知るのは怖いとも思う、
もし、自分の中でここが当たり前になったら、名古屋の地下街を歩くのと
変わらない思いを味わう羽目になる…歩くたび、変わらぬ景色を目にするたび。

明らかに、沈んでました。チームメイトと言葉を交わすこともなく、顔に陰を宿して。
1日前の練習とは違い(昨日は玉田さんが別メニューだったり、増田さんがいなかったりも
あったから)頭数の増えた鳥かごの中で、きゃっきゃと騒ぐ谷澤さんを見るにつれ、
すっかり余裕をなくした永田さんと宇野沢さんが気になりました。固い顔。

「今のサッカーは、まず守備ありき。しっかりとした守備の中から得点をとる形を
作っていかなくてはならない。個人の能力の比重の高い攻撃に比べ、
守備は練習することで、どんどん良くしていくことができる。
だから、しっかりとトレーニングを続けなくてはならない」
こう語る監督は、8対8でサイドからのクロスに応対する練習を行いました。

※To be continued


 2003年11月11日(火)   ジーコの消去法 

私はいい加減、永田さんが選ばれた理由を直視すべきなのでしょう。
…決して、彼のフットボーラーとしての力が認められてではないことを。

>カメルーン戦で2度目のA代表に選出されたDF永田充(柏)が、同選手権の
>壮行試合・豪州戦(12日、国立)で先発出場することが濃厚になった。
>豪州戦は、ライバルのDF近藤直(柏)が左足首の負傷で欠場。A代表なのに
>20歳以下のチームで控えに甘んじる永田にとって、大きなチャンスだ。
>「オーストラリア戦でアピールして、A代表でもレギュラーを取れば、
>こっち(U-20)でもいける気がする。とにかく早くA代表デビューしたい」と
>両代表2戦に意気込んだ。(デイリー)

パラドックスの真っ只中にいる彼の瞳に映る世界は、一体どうなっているのでしょう?
フル代表>ユース代表という言説にそぐわない逆説=パラドックスは消失するでしょうか?

今週末で仕事を辞めるので、昨日から後任の方が来てるんですけど、今日は
彼女のOJTを私が担当して、生まれて初めて誰かに教える立場を経験しました。
ぶっちゃけ、相手が何が分からなくて困っているかが分からない(向こうは
困っている問題をどう表現していいのか分からないし、こちらも伝えられないから
分からない)のにはまいりました。私は指導者向きではないようです。自己完結の人ですから。

昨日の駒場に続いて、試合会場である国立で練習したU-20選手のコメントです(スポナビ)

角田誠
「ディフェンスラインとしては、大熊監督から具体的な指示は特にない。
『ラインを上げる時は気をつけろ』というくらい。韓国戦はそれでやられたので」
―セットプレーを重点的に確認しているようだが?
「セットプレーはいつもやっていること。アジアユースのときからずっとです」

「今のチームは、まだ緊張感が足りない。
(20人に)残ってやろうという気持ちをもっともっと出していかなきゃいけないと思う」
―練習中に声を出している選手が少ないようですが?
「このチームはそういうチーム。自分は変えていこうと思っているが、
一部の選手だけではなかなか変わらないので、もっとみんな声を出していってほしい」

「試合は選手にとってアピールの場。ピッチに立つことが一番大事だと思う。
明日の試合は厳しい試合になると思うが、国立競技場でやれるし、
テレビの中継もあって、そんな中でプレーできるのは嬉しい。今日の練習にも
メディアがたくさん来ていて、ワールドユースを前に注目されている気がする」

菊地直哉
「最後のチャンスになると思う。もっと思い切ってやりたい。勝ちしか目指していません」

今野泰幸
「(キャプテンとして)責任を感じている。何ができるというわけではないし、
すごいことはできないけれど、地味にチームを支えたい。チームは声出し要求も出てきた」

成岡翔
―ワールドユースが延期になったことで何か影響はなかったか?
「プロのプレッシャーの速い中でやれるようになったので、世界でやれる自信がついた」


 2003年11月10日(月)   論理蹴球論考 

かくしてパラドックスは消え失せる。(3.333改)

永田さんが19日のフル代表・カメルーン戦のメンバーに選出されました。
本来ならば祝うべきなんでしょうけど…泣きたいぐらい、悲しくなりました。
実際、これを知らせるメールを受け取って以降、仕事はまともにできなくなり、
帰り道の途中で傘をどこかへ置き忘れました。それがどこかすら思い出せません。

今日からU-20代表は最終選考合宿@さいたま市へ突入しました。水曜には、
ユース代表には不相応な器と思われる国立で壮行試合があり(既にメールでは
お願いしまくっていますが、お暇な方、是非足を運んでやって下さい!)
その後も17日まで合宿が行われた後、20日に開催地であるUAEへ向けて出発します。
とはいえ、先日掲載した角田さんのコメント通り、Jリーグで活躍中の選手も
ぐっと増加した代表であるがゆえに、妥協点として15・16日開催の試合へ出場する選手は
オーストラリア戦後、いったん解散となってチームへ戻ることとなっています。

>宇野沢「短い合宿になるかもしれないけれど、最後の選考だし
>なんとしても残りたいです。がんばります」
>永田「これで最後なので、すべての力を出して、がんばってきます」
>近藤直「怪我を治すことが先決ですが、しっかり臨んで、最終メンバーに残りたいです」
>谷澤「レイソルの代表として行くことにもなるし、
>自分としても世界大会に出る初めてのチャンスとなる。
>試合に出たらチームに貢献できるようなプレーをしたい。応援してください」

レイソルが15日に控えている試合は、ウイングでのヴィッセル戦です。残留争いで
苦闘を続ける神戸の選手もさることながら、恐ろしいのは、荒れ放題の芝です。
ここは足に負担がかかるのか、大怪我をする選手が続出する魔のフィールドなのです。
今のレイソルは、聡太さんがベンチ入りしてもおかしくない(実際、前節はベンチに
DFをおかず、万が一の場合は下平さんが最終ラインに入ることとなっていた模様)状況。
優勝も残留も争っていませんけど、非常に厳しい戦いであるのは確かです。

>これからもそれぞれのカテゴリーの代表の活動が重なってしまうことが多分にあると
>思いますが、その時その時のプライオリティーを考えてどちらか、あるいは選手、
>チームに対して、悪い影響を与えない形で選手を登用していきたいと思います。
>今回もその一環です。U-20代表が練習を始めて、フレンドリーマッチ(12日の
>オーストラリア戦)をこなす。永田にはその後で実働3日間ほどA代表の方に
>来てもらって、その後すぐ20日からUAEの方に向かうということで、ほぼ影響は
>ないだろうと思います。逆にA代表に選ばれて、この中で活動を行うことが
>彼にとってプラスになると判断した結果です。それとポジション的に
>右をやっていますが、彼のチーム(柏)での動きを見ると、今回はスタメンには
>選ばれなくとも、活躍を期待させるような動きをしていますので、
>今回ぜひ来てほしいということで選出しました。
>3〜4日間のA代表の経験によって、永田とU-20のチームメートがこれから
>ワールドユースを戦う上で、何か役立つものを得てくれると思います
>彼は非常に真面目に一つひとつのことに対して取り組むので、練習の中でも
>得るものは大きいと思います。ですから、これからワールドユースを戦う上で、
>チームメートが発奮する、戦術的なものも含めてチームのために
>なってくれると思います。それと、A代表のユニホームを着て戦うという誇りも
>伝えてほしいと思います。今回はワールドユースがあるということでばたばたに
>なりますが、これがネガティブにU-20代表に働くようならば、今回自分は絶対
>選出しなかったでしょう。しかし、これが確実にワールドユースのためになると
>思って選出しました。

私が悲しくなった要因は、このタイミングです。ジーコの言う通り、厳密には
U-20とフル代表のスケジュールはかぶってません。無論ジーコが要求するだけでは
呼ばれないと思うので、彼のタイトなスケジュールは協会幹部の許可つきでしょう。

私は、これまでに何人も疲労がきっかけで大怪我を負った選手を知っている(大怪我とは
少し意味合いが違うけれど、羽田さんの存在はこの手の話になると、私をどこまでも
ガチガチに縛り上げます。無駄な思いとは自ら承知ですが、私は2年前の大会直前に
羽田さんの奇跡の復活を待ち望んでいた自分を、もう許せなくなっているのです。
彼の苦しい日々は、あの時の無茶が第一の素因ですから)ので、今回に限らず、
たとえば来年1月末からU-23が始動するだの、2月にはナビスコの予選が開幕するだの
聞くと、天皇杯はとっとと負けて静養した方がいい、と考えてしまいます。とにかく、
彼は若いとはいえ、その体を蝕む疲労の蓄積を考えると消極的になってしまうのです。
実際、先日の角田さんはボロボロでしたし、永田さんだって失点シーンで棒立ちなのを
少なくともダイジェストでは見ましたから…疲れていないわけがないのです。

そして、1シーズン乗り切るのは今年が初めてという肉体以上に気がかりなのは、
心です。彼は、ワールドユース延期に伴い、U-20選手がメンタル面で崩れていく中でも
(今野さん、大悟さん、角田さんはやられた…)比較的落ち着いてやってきました。
それは、彼のマイペースな性格が幸いしたのでしょう。しかし、大熊監督の判断により
U-20のリベロは菊地さんへと移行していき、永田さんは奪い返さねばならない立場と
なりました。監督の嗜好と切り離せないのが代表選考。調子や実力というよりは
プレースタイルあるいは先天的な身体能力を乗り越えることを求められる戦いは、
かなり辛く苦しいものです。このタイミングが最悪だと感じる最大の要因は、これです。
U-20は渡航後も現地で練習試合を組むだのいわれてますが、ぶっちゃけ、永田さんが
どれだけU-20を離れてもレギュラーを保証されているような選手なら、今この瞬間、
私の心にうずくもやもやした思いの8割は解消されるでしょう。つまり醜い願望。

誰もが心から受け入れられる代表なんて存在しないと、西村ジャパン時代に
嫌というほど思い知ったはずなのに、まだ納得できてません。バカです。学習能力なし。
今回の選出だって、茂庭好きにとっての永田さん選出と、永田好きにとっての選出は
全く違う意味を持つのでしょう。永田さんが選ばれたという事実自体は、当然ながら
一つしかないわけですが。それは、永田or菊地の回答が、永田ファンと菊地ファンでは
話し合っても全く噛み合わないようなもの。実際、私とSさんはそういうやり取りをしました。
ボランチになりたくてもなれない菊地さんにとって、リベロはどうしても確保したい場所。
ストッパーよりも。二人はかつての盟友ですが(当時、仕切っていたのは中2の
菊地さんだったと言われてます)スタイルが違うゆえに成り立っていただろうコンビも、
今では二人をピッチとベンチへ引き剥がすももでしかありません。自分のために、
相手を蹴り飛ばして、出番を確保するしかないのです。自分の成長のために。

浅田さんは言葉を尽くして、それぞれの良さがある二人のどちらをチョイスするかという
ある種の贅沢な争いだとしてくれたわけですが、それは永田さんがフル代表に
選ばれながらもU-20では出番に恵まれないからこそ成り立つパラドックスです。
どんな監督にも信頼される選手はいますけど、二人はそうじゃなくて、その上、
暗黙の了解でフル代表>ユース代表となっているから。ただ、それだけ。
カテゴリーがたまたま違うだけ。たまたま。アウレリオが信頼を寄せるように、
その推薦を受けたジーコが気に入っているだけ。大熊さんにはその身体能力が
頼りなく映るだけ。一般的な受け止め方にたまたまそぐわないだけ。まさにパラドックス。

…本当は、そう対等に並べうるものでもないように感じているのですが、悔しいから
それを認めるのが嫌なだけ。菊地直哉より永田充が好きなだけ。それだけ。
全ての屁理屈は、その不等号を補強するため、必死に編み出されたものなのです。

U-20のレギュラーになってほしいから、そのために私が…私が最善だと思う行動を
彼にとってほしいと勝手に望むから。すなわち、合宿でのアピール。力及ばぬ域なれど。

>まず茂庭についてですが、先日の遠征では非常に私の期待にこたえてくれたと
>思っていますが、できるだけ五輪の選手をいじりたくないという思いもあります。
>(同じ五輪代表の)大久保については、以前からトップチームで誰よりも長く
>プレーしていたということで召集しましたが、監督としての選択ということで
>今回は永田を連れていきますが、決して茂庭の出来がうんぬんということでは
>ありません。彼が今の調子を保ち、これから試合を重ねることで個性を
>出してくれるでしょうし、将来的には申し分ない(選手になる)と思っています。

>茂庭について付け加えますと、先の試合で、中澤、坪井のコンビがいいということ、
>それから、どちらかというと茂庭よりも永田の方がこのポジションには
>慣れているだろうということも考慮しました。

A代表>ユース代表という既成概念(そういえば菊地さんはあらゆる既成概念を
乗り越えていくことを好む選手ですね…)が成り立たないように感じるのは、
ジーコ就任以降のA代表自体がぱっとしないのもありますが、そもそも、10月の初選出で
彼がU-20のアメリカ遠征を犠牲にしたのみならず、心に大きな傷を負ったような
推察ができてしまう(あくまで推定。以下の文を組み立てているのは論理ではなく
想像力にすぎません)から。10/1とは別人のように痩せこけた、サカマガでのあの顔。
フル代表は気まずいと長谷部さんに電話でこぼしたという情報。それぐらいなのですが。

Sさんの指摘通り、私の心配やら不安やら憂鬱を吹き飛ばせるものは、この世に一つだけ、
永田さんが心からA代表での経験を良いものと受け止めてくれること。そう語ってくれること。
代表に選ばれて良かった、と。ただ、今回の選出を彼がどう受け止めているかは不明です。
代表合宿参加中の彼のコメントは、柏の公式には載りようがありません。そして、
ジーコがベンチに置くとほぼ言い切っている以上、そんな選手のコメントがメディアへ
露出すると思えません。だから、全てをイマジネーションで補うしかないと。私は。

自分がマイナス思考なのは分かりきってますけど、茂庭さんを選ばなかったくだりなのは
U-20へ刺激を与えるという名目のもとに、なんらかの実力とは無関係な選択が
行われたようにさえ感じさせるものがあります。永田さんが優れているからでもなく、
永田さんが伸びてほしいからでもなく、彼を触媒としてU-20世代へ影響を与えたいから。
むしろ、彼であるべき確固たる理由もなく、U-20世代よりの人身御供のように。

どれだけ言葉を並べても、少しも私の心を表したことにはなりません。全部後付け。
何もかも本音ではなく―ただ、永田さんにとって辛いことが私には辛いだけ。
永田さんにとって辛い“だろうと私が決め付けた”ことが辛いだけ。それだけ。
他の人が(ジーコなど含めて)どんな理論を展開しても、全然関係ありません。
だから、このことを誰かと話し合っても、時間の無駄になってしまうんですよね…。
それでも話さずにいられなくて。誰か、同じ思いを抱く者はいないかと。
自分の分身はいないかと。これは、どこか歪んだ自己愛。目線をそらしたナルシズム。

辛いことがあるたび、悲しいことがあるたび、怒るのに疲れ果てるたび、
何かを感じる心なんてなければいいと思います。心がなくなったら、喜びや楽しさも
もちろん感じられなくなるけど、それらは心を揺さぶり傷付けるものと比べたら、
遥かに巡り会える機会は少なくて…とにかく、心が痛むのに疲弊しきっていて。
生きるのが面倒くさくて。オーストラリア戦、行くのをやめようかとさえ思いました。

何もかもどうでも良くなってしまえたら、自分が生命を維持することに全力を注げたら。

トートロジーと矛盾とは意味を持たない(without sense)。(4.461)
しかし、トートロジーと矛盾は無意味(nonsensical)ではない。
それはシンボル体型の一部である。
「0」が算数のシンボル体型の一部であるのと同様である。
(4.4611)
トートロジーと矛盾は現実の像ではない。
前者は全ての可能な事況を許すし、後者はいかなる事況を許さない。
(4.462)


 2003年11月09日(日)   青の精 

水色プリンセス 願いは一つ 心が通うなら すべてを賭ける

11月は「Jユースカップのパンフレット早くゲットするぞ月間」となったため(嘘)
毎週違う会場へ足を運ぶのですが、本日はサテの入場料が日本一高いとおぼしき磐田。
さすがにJユースでは無料なのですが、だとすると、サテで1000円取られる(ただし
ファンクラブの会員証を見せると無料。入場者の大半はこれに該当していると推定)のは
会場代―そもそもヤマスタは自前のスタジアムですが―ではなく、プロのプレーを
見るための対価なのでしょうか? 確かそれに及ばないからサテは基本的に無料のはず…。
サテでもメンバー表をゲットできなかった苦い思い出のある場所ですけど、今日は
試合前のアナウンスのみ。ぎりぎりに到着した私は全くメンバーを把握できませんでした。

今、ジュビロの公式サイトと前回の同カード@高槻でもらったメンバー表を見比べてます。
磐田は前回、U-18に参加していた松井&藤井がもちろん登場。とはいえ、他は
それほど変化してないにもかかわらず、開始から見違えるような出足でガンバを圧倒。

ガンバは先週の夢の島(FC東京戦)で今季最悪レベルの試合をやったそうですが、
それにしても…例によって全く改善される気配のないガンバの弱点=サイドを
えぐられまくり、そのフォローにCBが釣り出され、中央が空いてピンチ量産という
もはやお約束に認定したいような有り様。それでも先制はガンバで、それも出口くんが
DFのみならず、私が年代最高認定(を勝手に)してるGK松井くんまでもをかわして
さらっと流し込むというものでした。ジュビロの前線3人(トップ下の船谷くんと
岡本・藤井のツートップ)はさすがにうまいとは思ったのですが、ガンバの場合、
ボールを扱う技術は全員高いのですよ。つまり、うまくても浮き出ないから、
さして印象としては刻まれないという。そういう意味では、ガンバの選手は他に
何か認識できるものがないと個を把握できないと言うか。丹羽くんのコーチングとか。

今日の丹羽くんの相棒は、私が全クラでいたく気に入った、華奢な野村くんでした。
上背はないのにヘッドもそこそこ競れるし、何よりカバーリングの動作がとても綺麗。
プレス時の直接的な強さは欠いてますけど、それを埋めて余りある優美な動きに、
私はこういう守り方をするCBが好みなんだ、と改めて思いました。羽田さんも永田さんも。

家長くんのクロスを三木くんが滑り込んで押し込むゴールでガンバが勝ち越せば、
岡本くんがDFを上回る刹那の動作ですばっと蹴り込むなど、シーソーゲームの様相を
呈してきた試合は、ついに35分、ジュビロが勝ち越し。クロスを上げさせても
中ではじけば問題ないと言えばそうなのですが、簡単にゴール横まで進出されては
防がなければならないチャンスが増えるのみ、ピンチの回数が増えれば、確率的に
失点する可能性は上がります。ジュビロが何をしたかった分からなかった前回と異なり
しっかりと複数人でのプレスが機能(なぜかガンバでは囲まれた場合、自力で
突破するという選択をする選手が圧倒的で、2人はおろか3対1もざら、家長くんや
寺田くんにいたっては4人のマーカーと相対するシーンもありました。それでも彼らは
マーカーを引きずって、あるいはかわして抜けていこうとするのです。周りも
フォローには行かないし。私、4対1を華麗に抜く選手なんて、アトランタ一次予選の
前園さん@タイ戦ぐらいしか連想できません)して、シュートチャンス自体を
あまり与えなかったのとは対照的でした。もっとも、その機会とて三木くんが(以下自主規制)

後半、さすがにガンバもサイド突破に対して2人がついて止めにいくよう修正し、
ジュビロのチャンスはぐっと減りました。最初からそうしていれば良かったのに…。
また、船谷くんがリスタートが早すぎると主審に注意された直後、同じことを
繰り返してしまい、2枚目を頂戴して退場(リスタートは1秒でも早く、というのが
近頃の、特に若年層での流行なのでしょうか?)したために、ジュビロは退いて
守らなければならない状態となり、この後、ジュビロの3バック+両WB(+ボランチ1枚の
オプション付き)がゴール前へ並び、その両端にガンバの家長・安田の両サイド、
守備陣の間に三木・出口のツートップが入り、青と白の長いラインができる形が
デフォルトになりました。なぜかガンバの4人はそこでボールが来るのを待っていて、
後方の選手はそこへどう供給するかが問われることとなったのです。
(そして、大半のチョイスはサイドへ展開し、両サイドから中へ入れるものとなります)

ここで素晴らしい攻撃を披露したのが家長くん。いつもは消えている時間が圧倒的に
長い彼らしくもなく、後半ロスタイムに至るまで、自分の前にあるスペースへ出た
ボールを、ほとんど全て、DF陣を翻弄してPA内まで持ち込んでました。それは相手を
直接抜き去るフェイントだったり、または相手の頭上を簡単に越えていく質の高い
クロスだったり。キック精度の高さは家長くんの長所ですが、ほぼミスキックはなく、
なんでそれを決められないんだとFWを責めずにいられない超絶ぶり(いかに普段、
サイドから入ってくるボール自体に萎えているかが分かりますね、我ながら)

今日は寺田くんが逆に絶不調(いつもの彼なら簡単にかわしていくだろう程度の
プレスにもてこずり、攻守ともに動きが一つずつずれているような印象。更には
視野が狭くて、フリーの味方をものともせず、4人のマーカーに挑んで屈したり)で、
右CKでは家長くんがボールを求める声(むしろ動作?)に屈してボールを譲り、
ショートコーナーにしてしまった場面もありました。この時、家長くんが左足で
ファーサイドに入れたボールもまた素晴らしく、丹羽くんの頭にぴたり(でも、
その浮き球を出口くんが頭で合わすもバーの上)と合ってました。

寺田くんと家長くんと言えば、一番左にいる家長くんは、ラインを背にゲームを
最も良く俯瞰できる位置にいるのですが、4人のマーカーに寺田くんが挑んで
玉砕した時、家長くんは両腕を大きく上げてボールを要求していました。
同じ動作は何度か見られ(状況は大体同じ―サイドへ開いた方が良いと判断される時。
ちなみに一番後ろにいる丹羽くんも、ちゃんと状況を良く見ていて、サイドを使えだの
スルーパス狙い過ぎるななどと実に的確な―彼のコーチングを聞くと試合のツボが
把握できて楽しいし助かる―声をかけていたのですが、これもなぜだか、声とは
相反するチョイスが行われる場面多数)あまり彼はこういうこと…自ら進んで
試合という大きな流れへ飛び込もうとしないイメージがあるだけに、新鮮でした。

寺田くんが左サイドというポジションチェンジも頻繁にあり、代わっての中央はおろか、
逆サイドでの突破も何度か見られた家長くん。試合に絡もうとすれば絡める、
やればできる―彼の異変に気づいたのは、前半、サイドを突破してきた相手へ
(流れてきた船谷くんだと思いますが自信なし)猛烈なチェックをかけていた時でした。
遠路はるばる遠征してきたTさんと、彼がどんなボールを蹴る時よりも唸ってました。

彼は守備が苦手なわけじゃない…多分嫌いではあるんだろうけど…本当に苦手なら
体をうまく入れてボールを奪ったりはできない、なら、いつもの彼は一体何?

左から何度も何度も絶好のクロスが入っても、ガンバのアンテナFW(最後には
3本立ててみたわけですが)は決められませんでした。バーのわずかに上など、
惜しい機会も何度もありましたが、それ以上に、もっと動いてボールのもらい方を
工夫したら楽にシュートが打てる状況を作れるのに、と強く思いました。ねえミキティ。
DFラインの間に突っ立たれていても、パッサー側はどうしていいのか分かりません。
選択肢あるいは可能性が減ると言うか。家長くんはかなりもらうために動いてましたよ。

そんなわけで、後半はスコア動かずタイムアップ。どんな試合でも審判や相手との
握手を忘れず、相手ベンチへも他の選手をきちっと連れていく丹羽くんは、相変わらず
頼もしいキャプテンだと思いました。後は彼のコーチングをみんなが聞いてくれれば…。
丹羽くんの声はボリュームではなく、頻度でもなく、やはり内容に価値があるのだと
再確認しました。トップでもその声を響かせて欲しいです。その前にこの大会か!


 2003年11月08日(土)   恋(いと)しさと せつなさと 心強さと 

【おれたちは勝つしかない―角田誠】 ※リード文省略

―今年はサンガだけでなく、U-20、U-22代表に選ばれ、ハードスケジュールになりましたね。
「ヨーロッパのチャンピオンズリーグに出ているようなチームなどと比べれば
楽なスケジュール
なんで、サッカー選手としては(代表に)選ばれることを
幸せに考えて、今は自分にとってプラスになるもとしてやっています」

―ワールドユースについては春から延期されて、これから開幕しますが、
モチベーションはどうですか?
「今年はワールドユースが(シーズンの)はじめというつもりでした。
今にして思えば、先に終わらせてリーグに集中したかったので、ちょっと痛かったかな。
でも、U-20代表では、3月から今までで選手の実力もほとんどがスタメンに
入れるぐらい伸びてきて、チームも僕自身も競争意識からレベルが上がっているので、
いい方向には行っていると思います」

―一方でサンガでは、今シーズン途中、ピム監督の就任に伴い、センターバックから
右サイドバックにポジションが変わりました。攻撃の意識が強くなったと思いますが。
「もともとセンターバックでも攻撃の意識はあったんですが、
今は相手より先に動き出したり、主導権を握ることを考えてプレーしています。
ピム監督からも攻守で自分からアクションを起こすように言われています。
しかし、10試合以上やっていて、まだゴールやアシストがないので、
結果として貢献できず申し訳なく思っています」

―ワールドユース参加のために最後の2試合に出場できないですが……。
「すごく辛いですね。UAEに行っている間に結果が分かると思うので、本当に複雑な気持ちです。
サンガでの(ラストとなる)2試合では、攻撃に加わるようなプレーをして勝ちたい。
J1残留のためには全てに勝たなければダメなので、勝ち点3を取ることを考えたい」

―さて、今日の対戦相手となる市原は強豪ですが、注意したい点は?
「チェヨンス選手には注意したい。あと、全体的に走るサッカーをするので、
先に走られたり裏を取られたりして、波に乗せると止めづらくなる。
その前に先に攻めて、自分たちがボールを支配して先制すれば、勝つチャンスはある。
相手がどこであれ今は勝つしかない

―最後にサンガでの試合とワールドユースでの抱負をお願いします。
「まず、サンガサポーターの皆さんには、順位が低い中でも、毎回多くの人が
ホーム西京極に来てくれて応援してくれるので、すごく感謝しています。
京都の、クラブの、サポーターの、そして自分のために後先考えずに
全力を尽くしたい。自分が出ていてJ2に落ちるのは絶対に嫌ですから。
U-20代表に関しても、もちろん国と自分のために頑張ります。残りの全試合、
今年のオフにぶっ倒れるぐらい気合いを入れてやっていきます!


 2003年11月07日(金)   「リベロ」は死語か? 

一眠りして目が覚めたら(急に意識がなくなって、気がついたら―とほぼ同義語かもしれない)
指の皮がぺろりとめくれていたりするのは、なぜなのでしょう?(@@)

言葉はコミュニケーションツールであって、自分の一部ではないので(私は内なる思考も
言語で処理することが多いけれど)発する言葉を磨くことは、自分の魂を磨くのとは
意味が違うと思っているのですが…つまり、言葉を洗練するのは、自分のためでなく
他者と交流を欲しているからなのです。生きている実感は、他者―周囲の環境との
ギブアンドテイクによって生まれるのではないか、と考える今日この頃です。

仕事が終わると家へ帰るわけですが、長い長い地下街を歩く時や電車に揺られる間は
自分は一人で、周囲は一人の人もいるけど、そうでない人も多くて(特に地下街)
キャッキャと騒いでいる人を見るたび、私はなんでそういう時間を持てないのだろう、と
醜く嫉妬して(サッカー観戦も独りが多いからなぁ…(苦笑))いるのです。
もはや、会社のビルを出ると憂鬱になるのは条件反射というか、毎日毎日それを繰り返すから
身に染みついているというか、悪癖なんですが。歩きながら、みんなは家なり
どこか向かう場所があるんだろうけど、私はどこへ向かって歩いているんだろう、
このまま歩き続けてもどこにも着かないんじゃないか、という感覚に囚われるのです。

何年も前に、「帰る場所がきっとできる」と言われた記憶は確固として存在するのですが、
いまだにその実感は得られません。帰る場所は寝床とはイコールではありませんから。
…でも、一人暮らししていた頃は、木曽川を渡ると「帰ってきた」と感じたのも事実。

サカダイの永田or菊地で二人が争っているものは「リベロ」です。サッカー用語は
ここ最近で大量に強制導入された経緯もあって、定義は結構曖昧で(なにせ、日本の
サッカー界を束ねるJFAが、一部に関しては頑張って定義付けせねばならぬほど)
イメージ…刷り込みばかりが先行している感があります。大熊ジャパンに(親父が
長嶋ジャパンを見て「○○ジャパン」という表現に違和感を覚えていたけれど、
この用法はラグビー由来でしょうか? キャプテンシーはラグビー由来のようですが)
そんなポジションがあるのか、と言われると、イメージ的には微妙です。3バックの中央を
リベロと表現するのは最適解ではないというか。3バックのセンターなら、なんでも
リベロ(ある意味で、またはスイーパー)とは思いません。でも、両端はストッパーだと
思っていたりもします。リベロと言われると、その自由人としてのイメージ(あくまでも
イメージ)から、果敢に前線へ上がっていく、それも頻繁に…という像が浮かびます。
つまり、永田さんのスタイルそのもの(静学時代は今より上がっていたようですが)です。
菊地さんに中央が合う合わないとは全く別に、私の中で彼はリベロではないのです。

私は人を、その人が発する言葉で品定めする傾向があります。話していて楽しいのは、
頭の回転が速く、どんな話題にも応じられる人(知識量が多いのも条件としては
ある程度必要なんでしょうけど、ただ記憶力が良いだけではダメ、知識を披露する
タイミングを見計らう必要あり)です。話題に事欠かず、話していて唸らされるようなことが
たびたびある人は、私にとってとても大切な存在です。そういう、知的好奇心を
刺激してくれるような人は公私共に少ないんですけどね…その点では、今の職場は
上司に恵まれました。感謝です。最近は話し相手を求めて、またネット上での活動範囲を
拡大しつつありますが…こっちでは見つけるのがなかなか難しくなってます(苦笑)

アント公式の有料ページに、羽田さんが些細な話題で登場する頻度が異常に高いのは何故でしょう?

2003 11 8 wrote


 2003年11月05日(水)   蛇塚の記憶 

いくらなんでも選手から優勝メダルを奪い取るようなサポがいていいのでしょうか?

睡眠薬よりも安定剤よりも話し相手が欲しいです。今、自分が何を感じているのか
てらいもなく素直に話せる相手が。この辺、感情を素直に吐き出すことへ変な意地を
はっている自分が駄目なのですが。独り暮らしよりも孤独を感じるのも、そのせい。
かといって、今、独りで暮らし始めたら、また、かつて独り暮らしを始めたばかりの頃、
首都から逃げ出すように向かった鹿嶋の(あれ、当時市だったか?)高松緑地公園で、
のんびりと散歩していた親子連れを見て感じた究極の孤独が帰ってくるかもしれません。
狂ったように叫んでも、変人と白い目で見られるだけで、誰も声を聞いてくれない、
どこを見ても一人も知っている人がいないし見てくれる人もいない、そんな絶望が。

そう考えると、物理的距離を瞬時に超越するネット(携帯を含めた通信網、か)は
実に偉大なツールですし、あの時、クラブハウスで地元の方に親切にされたのが、
「ホームタウンに溶け込むアントラーズ」が私の中でNo,1となった理由なのです。
少なくとも、あの日の夜まで、私の一番のクラブはサンフレッチェだったはず。

サッカーを見始めてから結構長くなりましたけど、初めてサカマガとサカダイを
一緒に買いました。今までは迷ってても、必ずどちらかをチョイスしていたんです。
言うまでもなく今週号の表紙は田中達也さんで、こんなのを両方レジへ持っていくのは
レッズサポぐらいだと思うんですが…もちろん違うんですよ〜(涙)
4点取られて負けた試合の写真が表紙の号を2冊も買うなんて、正直、本当に嫌なんですが。

サカマガへ永田さんのワールドユース絡みなカラーインタビューが載るのは、
レイソル公式のお陰で分かっていたので、先にサカダイを手に取って、ぱらぱらと
めくったんです。そしたら、飛び込んできたのがリベロは菊地か永田か
見出しと、見開きの両端に並ぶ代表で活動する二人の最新の写真(菊地さんは日韓戦、
永田さんは1日の日立台)でした。アンダー年代についてきちんと書いて下さる
数少ないライターである浅田真樹さんによるその記事は、重くない(はず)ながら
完全に流されている“フル代表の永田が韓国戦に出なかった”事実を説明すべく、
3バックの中央へ陣取った際に二人が披露するディフェンスの流儀を丹念に説明した、
(前述の、重くないはず、の「はず」も一刀両断しています)CBマニアには
たまらないものでした。サッカーに関して綴られた文で、賛同するだの反発するだの
悲しくなるだのなんだの以前に、酔ってしまったのは久しぶりのように思います。
そもそも、アルコールだって数ヶ月単位で摂取していない私ですけど。

実質、文章は1ページほどしかないので、ここを見て下さっている方には是非立ち読みを
お勧めします。コンダクター永田とソリスト菊地のディフェンススタイルの差異が
きちんと描かれていて、その上で菊地さんの方が大熊監督に重用されている現実も
しっかり指摘し、でありながら、永田さんの菊地さんに劣らぬ利点もちゃんと
押さえてあって、甲乙つけがたい二人は決して不自然な状態(フル代表なのに
干されているなんて…ではなく)じゃなくて、「そこにあるのは、ふたりの純粋な
競争だけである」という締めが全てを物語っている、素晴らしい文章です。
二人の流儀をそれぞれ愛でている私にとっては、本当にたまらないものでした。

これを読んだ後でサカマガの言葉を読むと、永田さんは一体何について語っているのだろうと、
それについて語る前に見据えなければならないだろうと思わせる要素がある気がして、
ちょっと切なくなります。彼がかつてのライバルとして名前を挙げているのは大井さんですし。
しかし、今までになく男前だと感じさせる写真(すみません、それに惹かれて買いました)は
彼の頬がめっきりこけてしまい、やつれていることに起因していて、彼の胸を既に
何かが相当プレッシャーをかけていることが容易に推察できるのです。

声―出さなければならないなんて、誰だって知っているはず、でも、できるのは…。

合宿では候補全員集合なので、新しいシステムで突き進むか、元に戻るかで迷っている
大熊さんは全てを選び直す形となります。だから、二人は同じ位置にいるはずなのです。
これまでは菊地さんがリードしてましたが―Jでの経験など、何かと好対照な二人ですけど、
今更言うまでもなく、かつてはオレンジのユニフォームを着てラインを組んだ仲です。
月日は菊地さんにリードされていた永田さんを、一体どこへ連れていくのでしょうか?


 2003年11月04日(火)   MOVE 

誰かが言った、人間を特色づける固有の能力は感情移入あるいは共感(シンパシー)だと。

新しいページで使おうかと思って、宝物―人からいただいたものは何でも大切だけど
中でも指折りのトレジャー3つ―の写真を撮ったら、それが自分の(サッカーファンとしての)
過去に明確な区切りがあるのを教えてくれました。フランスワールドカップ、
ナイジェリアワールドユース、アルゼンチンワールドユース。地球の裏側へ壊れた心の
破片を埋めることさえ許されなかった私は、その後サッカー観がガラリと変わり、
現在へ至るのですが、その過程で別の趣味を作り、そちらのサイトも作っていました。
ZEPHYRはじめサッカー系が軒並み更新停止となる中で、そこだけは更新していたのですが。

それも、もうおしまい。多分…残されたたった一つの金貨が奇跡を呼ばなければ。

思うに、何にも接しないようにしなければ、決して傷つきもしないでしょうが、
決して満たされもしないでしょう。その状態を魂の平安(アタラクシア)と呼べる
エピクロス派には到底なれそうにありませんから、私はむしろ情念(パトス)に
動かされない状態―アパテイアを求めています。情念を理性によって制御して、
自分を理想的な状態にあらしめるように。すぐに傷ついたりむくれたり怒ったり
愚痴ったり傷つけたくなったりする、もろもろの衝動的な感情を抑え込んで、
周りも幸せにできるような、幸福な人になりたい。高すぎる理想だけれど、今の私は
それを既に望んで“演じて”いる節があります。もっとも、周りの感情を気にするあたり
私は日本人の特性である感情融和の優先、つまり「わたくしなき清らかさ」をも
求めている気がしますけど。なぜって、自分の理想に外れている現状を“醜い”と感じるから。

連休はどのジャンルへ首を突っ込んでも辛い話題ばかりで、当然のように睡眠時間の
細切れ化は進行し、昨夜は仕方なくビデオテープの整理を強いられたのですが、
なんで存在するのか分からないものもたくさんありました。つまり、その試合(あるいは番組)の
価値が、自分の中で低下しているのです。例を挙げるのはどうかと思いますけど、
たとえばカードもすっかり忘却していた1年前のインカレ決勝とか。情けない話ですが。

一番のショックは、今朝、久しぶりになんとなく見た「めざましテレビ」で
目撃してしまった移籍会見での小久保さんでしょう。我の強い(昨日も書きましたが、
脱税の前科もある彼が金にこだわっているのは否定しません。正当な評価による
正当な報酬を彼は望んでいるのです。それを得るために黙々と練習し、フロントとの
やり取りでも決して屈しません)小久保さんが、感情を無理やり押し殺しているのに、
その怒りとも形容し難い感情が、双眸から決壊しそうになっているさまが、あまりにも
衝撃でした。横ではオーナーが泣いているのに、その涙を有名無実に軽くできる、
何もかもを飲み込んだ姿が。一体、彼はジャイアンツの入団会見でどんな顔をするのでしょう?

あまりにあってはならない表情は、鹿島で、血が通った人間のする顔とは思えぬ
表情を浮かべてばかりいる人(ナビスコ決勝で彼が犯した退場は愚かだとは思いますが、
もはや表情とも呼べない顔をしたままチームを一身に背負っての―負傷者の幻影さえ
まるで背負っているかのように―苦闘を強いているのは誰なんだ、と叫びたいです。
昔あんな風ではなく、ちゃんと彼なりに人間として感情を表現できたのを知っているから)を
見慣れている身にも、衝撃でした。自分でもスポ新を買い、オフィスでも頼み込んで
別の新聞を読ませていただきましたが、前代未聞の“チームの精神的主柱・幹部候補生の
無償譲渡”が成された真の理由は、今のところ表には出てきていません。

小久保さんは淡々と自らの感情―紆余曲折を封じ、両チームのフロントの間でも
形式的には何も動かない中では、誰が悪いだの得しただの損しただのは定められませんが、
間違いなく小久保さんを慕ってまとまっていた人、つまりホークスの選手やファンは
傷を得たのです。小久保さん本人の思いがどうであったにしろ。そして、小久保さんにも
傷ついた人たちを心配する思いは確かにあって。一体、球団やらFAのレギュレーションは
何のためにあるのかと。いくら観客が押しかけても、球団経営には何ら貢献しない、
これは事実かもしれません。けれど、プロスポーツは選手の活躍によって。
見る人たちの心揺さぶることによって対価を得て成り立っているはずの産業。

屈辱の4失点も必然かと思わせるような布陣で戦わざるをえないような状況へ
アントラーズを追い込んだフロント(でも、それでも選手は必死に戦ったのですが)や
優勝会見を辞任表明に変えてしまうようなレッズフロントもどうかと思いましたが、
どうしてこう、プロスポーツチームのフロントは、本来、その世界が現実の秩序とは
乖離した夢の領域だと(少なくとも、だからこそ選手の高額年俸は認められているはず)
認められないのでしょう。不況の中では、理想を唱えるのは難しいと無論分かってますが…。
いくら著書でそう叫んでいたとしても、言動不一致極まりなし、だなんて。

それとも、オリンピックの汚染が指摘されて久しいように、プロスポーツ界も
円相場や株式市場のように、マネーゲームの一つのフィールドでしかないのでしょうか?

U-20最終選考合宿のメンバーが発表されました。監督が公言していた通りの、
今まで試した選手は(負傷離脱中の貴章さんを除いて)まとめて呼んでみました、と
いった印象を受ける、30人近い大所帯。オーストラリア戦の登録メンバーは20名、
週末のJ出場組はここで一度離脱して、17日に発表される本大会メンバーは
18+3名となります。結構な数が落ちることになります、当然は。今は、どの選手も
ベストコンディションで最終選考を乗り切れるよう祈るばかりです。闘争心は、無論、必要。


 2003年11月03日(月)   視界へ飛び込むもの、脳裏に刻まれるもの 

青学のエーススラッガー小久保―東都大学リーグが誇るべきバッターだと思ってました。
彼がホークスへ来てくれた時は嬉しかったです。たとえ、どんな理由にしても。
人が暮らすために働くのは自明の理なんだし、時が流れた今でもそれは“正しい”から。
ジャイアンツへ、それも無償で譲渡され…一体、彼は何を思っているでしょう?

奢れる人も久しからず 唯春の世の夢の如し

真っ赤に染まった国立は、11/3らしくもない霞みがかって見えました、画面では。
満身創痍の鹿島―でも、この言葉も使い古された感のあるようなクラブなのです。
国立へ詰め掛けた人々の熱狂をよそに、私の意識は眼前の現実から想起される
遥かなる過去をさまよってました。私もかつては、試合を見て泣いたり怒ったり
叫んだり笑ったりできた…いつから、どんな試合でもなんとなく穏やかな気持ちで
見られるようになってしまったんだろう? フォーカス対象をロストした実感。
綻びから自然と崩れ落ちていく…そんな90分間。そこにあるのは、自然の摂理。

ふと思い出しました。高校時代、自殺は考えなかったけど、クラスメイトとよく
「出家したい」と話していたことを。出家して悟りを得たい。煩悩から解き放たれたい。
とはいえ、その後の人生は煩悩に囚われっぱなしで、いまだ涅槃には程遠いのですが。

自分と一族、あるいは時代そのものを動かしているところの運命を
確信していたからといって、彼[知盛]がその運命を回避したり、
そこから逃れようと努力しなかったのも興味がある。運命にたいする洞察は、
むしろ彼を積極的、戦闘的な武将としたように描かれている。
(石母田正「平家物語」)

―「誠」一文字。
前に一度イラストを紹介させていただいた「SHIBANEKO」様でキリ番8400を
ゲットしたので、記念に描いていただいたものです。京都で「誠」一文字といえば
“壬生の狼”を連想する人は少なくないようで、ちょうど西京極で隊旗をモチーフにした
ゲーフラを見たのもあって、リクエストしました。決して新選組オタクではありません。
(そもそも新選組知識として持っているのが「るろ剣」由来な時点で、もうダメすぎ)

しかし、これなら斬殺されても本望ですね(違)原田左之助の十番隊で、隊長顔負けの
豪気さを愛でられて可愛がられてる、というイメージでよろしくお願いします(殴)
もっとも彼の出身地は宇治なんですけど―そして全く壬生狼のイメージにそぐわない
智仁さんの実家があのあたりで、壬生寺は、むしろ私には智仁さんが子供の頃に
遊んでいた場所として記憶されている(智仁さんが結婚についてコメントしていた
ai記事には、境内の局長の像とツーショットというのもありました。しかも、ついていた
キャプションが似ても似つかないといった調子で(笑))んですけど。まあ、
子供大好きな沖田総司がよく遊んでいた相手ってことで。智仁さんのお父様は
実は杜の都出身なんですけど(努力の末に職人になられた方なのですね〜)

そんなこんなで京都っぽい話題になったので(無理やり)昨日見てきたJユースカップでも。
(今日もナビ決勝より大神のレイソルvsベルマーレが気がかりだったのは、限りなく内緒)
…以下の記述は正確性に全く保証ができない(両方とも詳しくないチームなので)ため
決して鵜呑みにせず、参考程度に読んでやって下さると嬉しいです。特に布陣は。

【京都】
----松田----沈----
----坂口---鳥本---
----神田---塚原---
-木下-澤崎-岩城-伊藤-
-------井上-------

【名古屋(前半)】
----津田---遠藤----
-------福島------
-永芳---------上原-
----高橋---稲垣---
---小寺-唐沢-青山---
--------森-------

#これ、特に中盤の組み方が怪しいです…福島くん3列目にいた印象があるのに、
#我ながら、なんでこんな並びが携帯に打ち込まれているのか(吐血)高橋くんと逆?

【名古屋(後半)】
----遠藤---津田----
----高橋---立道---
-永芳---------上原-
-------稲垣------
---木下-唐沢-福島---
--------森-------

#あえて打ち込まれたままに再現。これを見ると、上のが間違っているという
#確信がさらに深まります(出血死)そもそもユースの試合なのに、トヨスポの
#第1グラウンドへ上がってしまって3・4分遅刻したのがいけないんですが。
#第2グラウンドは宮原さんと紡いだ記憶を連想させて苦手な場所だと分かりました。

▽25分、永芳がゴール左の高橋へショートパス、高橋がヒールで後ろからゴール前へ
飛び込んだ永芳へ戻しDF翻弄、永芳がキーパー頭上へ蹴り込み、グラン先制。
▽岩城は「雰囲気出そうぜ」とよく言う[※1]
▽37分、左の永芳へいいパスが出る。何度も良い突破をして永芳だが、
今回もうまく中央の遠藤へ。しかしシュートは惜しくもポストの横。
▽沈のハイハスキーボイスかわいいかも[※2]
▽後半はどちらも決定機が何度かあるが決められず。
▽なかなかゴールキックしない森に、サンガ野次攻撃。ターゲットは主審。
もちろん関西弁。この試合で一番元気(笑)[※3]
▽67分、遠藤から上村。トップの左へ。
▽サンガの前線、シュートが決まらずに悔しがる場面多数。
そのたびに守備陣から「次」だの「切り替えろ」だの言われる。
23分にはバー直撃。続く右CKでは井上が「気持ちで入れろ!」と絶叫。
▽前半とは比較にならないうるささ。27分、鳥本(綱)がGKと1対1を外し、
横の松田ともども倒れ込む。ずっと攻守の切り替えが激しい。
▽78分、サンガ木下から鳥本(雄)。左SB。サンガ主審に当たりすぎ(苦笑)[※3]
▽カードが増えてくる。鳥本(綱)はずしすぎ。
▽84分、塚原のシュートは阻まれるも、松田が押し込もうとしたのが
コロコロと転がりDF寄り先にネットへ。同点となる。
▽86分、坂口から松村。44分には沈から堀。スリートップに。
▽ロスタイム、神田のミドルが惜しくも左へ流れ、3バックが一斉に膝へ手[※4]
グラも稲垣がミドルふかすなど、もはや精神戦の領域。
上村も長いボール出たのに、慌てて打って浮かすし。そのまま終了。
▽サンガの澤崎は岩城と違って口悪すぎ(苦笑)[※1]

上は、ほぼ携帯に打ち込んだままの経過です。使えないね私…微妙にサンガ寄りですし(苦笑)
グランは伝統的に昇格しない高3は早めに引退してしまい、Jユースカップには、
より年下の子を起用するのだそうです。Sさんに福島くんを推薦してもらったのですが、
やはりジュニアユースの子が混じるのは、フィジカル面でかなり辛いものがありますね。
サンガのエースはガタイが特にいいとは言っても(微苦笑)チェックにいって、
思いっきりぶっ飛ばされてました。チェックにいっても、軽くなってしまうんですね、
必然的に(柏サテで守備に走ってもあんまり効いてない中井さんのようなイメージ)
ボールを持つと狙いどころのいいパスを出すんですけど、いかんせんアイデアに
キック力が追いつかない状態。たとえば、サイドに長いのを出しても、ぼんぼんと
手前でバウンドしてしまうのです。とはいえ、筋力が一生でもっともつくのは
高校時代だと言われていますので、十分に期待できる選手だと思いました。

グラユースは、実は豊田国際の愛知県選抜もどきを含め、目にする機会の少なくない
選手が結構いますけど、腕章を巻いていた高橋くんが、見るたびに華やかな雰囲気を
まとって(心なしか、すらっとして腰が高くなった気さえしました。男前化?)いて、
鹿島の山本くんが、逆に、目にするたび地味縁の下の力持ちと化しているように
映るのとは正反対だと思いました。いや、初見の印象(高橋くんはU-16代表)って怖いな、と。

サンガユースは上のに解説をつければ十分かと思いますので、それで。

※1
前半は両チームとも静かで、隣でやっていた野球の応援やらアナウンスやらばかりが
響いてたんですけど、そんな中で一人頑張っていたのが岩城くん。彼の声出しは
前半1点後半1点とれば大丈夫、などゲームの流れを重視したものが多かったように
思います。あと雰囲気を超重要視。声質として、彼は盛り上げ系には向いてないのを
自覚しているのか、とさえ思いました。現に、後半の野次攻撃では彼の声はあまり
聞こえなかった…思うに、彼一人関西弁じゃなかった気がするんですけど、どこ出身?

※2
「ちんくん」といえばガンバユースの寺田くんのコールネーム(由来は不明)ですけど、
彼は正真正銘の沈くん。当然ながら「ちーん!」とか呼ばれてます。ちなみに、
グランの福島くんはシンって呼ばれてたような…高橋くんはリョウ。

※3
遅延行為を取らない主審へ一斉に(なんで一斉に声が上がるんだ…)野次を浴びせた
ここ以降、西京極のゴール裏Vゾーンにいるのかと錯覚しそうになるような内容の
野次が飛びまくり(笑)私の中には、関西人の野次はきついという刷り込みが
あるんですけど、それにしても凄かったです。というか、二種年代でこんなに
レフェリーへ文句ばっかり言ってるチームは初めて見ました(笑)思わず副審が
近くの選手を宥めてしまうぐらい。どうやらこれはサンガユースのチームカラーの
模様…美濃部監督恐るべし(爆笑)角田サマは色濃くユースの血を引く者なのですね!
(ちなみにグラサポが試合の後、ぽつりと「あの声にやられた…」と言っていたのが印象的)

※4
この時の3人のモーションが、綺麗にラインまで揃っての全く同じものだったので、
ちょっと感心してしまいました。というか、リアクション大きいよみんな(笑)
同じ関西でも、ガンバユースは声出しとか気合いとかおもむろに悔しがるとかを
良しとしないような雰囲気が流れているのに、チームが変わると変わるものですね。


 2003年11月02日(日)   狐と踊れ 

河内長野市(って丹羽くんの出身地か)の家族三人殺傷事件に関する記事を読んで、
女の子がまるで昔の自分のように思えてしまった私は、おかしいのでしょうか?

>調べに対し「彼と出会って、自殺願望が弱まった。自分は独りぼっちだった。
>ほかの人は分かってくれないけど、彼は私のことを分かってくれる」とも
>話しているという。

私は中学生の頃、いじめられていたのもあって、自分以外の誰も信じられないという
人間不信に陥り、高校では大学進学に向けて黙々と勉学に励むクラスメイトの中で
いじめられもしなかったけど(だって進学競争って根本的に他人に興味持つ余裕を
与えてくれないからね!)おちこぼれだった自分は、母方の祖母の死と、その葬儀関連を
よりによって模試のためにオールスルーしたのがきっかけで鬱病になり(もっとも、
当時はその状態を鬱と呼ぶとは知らなかった)寝食に事欠く―金銭的にではなく
精神的に―状態となったのですが、そんな姿を見て受験に苦しんでいると勝手に
履き違えた家族が全く信用できなくなりました。いや、もっと前から親はダメだったんですが。

なんで家族は特別な存在じゃなきゃいけないのか、ってずっと疑問だったりします。
もちろんDNAの由来であって、親や祖父母がいなければ自分が存在しえないのは
しっかり理解してますけど、別に自分は好きで生まれてきたわけじゃない(今でも
自分をかつてほど悲劇のヒロイン視して酔ったりはしないけど、生きるのに辛くなると
親を責めたくなる気持ちに駆られるのは変わらない)し、肉体の起源と精神の安寧に
何の連関があるのかって思ってます。親と子をつなぐのは夫と妻のように、実は
金だけなのかもしれません。だから、家族と同居してても独り暮らしよりも深刻に
孤独を感じたりします。家族がそれぞれ好き勝手に暮らしているだけに(そういう家風)

まあ、彼女は分かってくれる(と思い込める)人に出会えて幸せですよ。実際は
動機の供述が食い違うように、真に分かり合えていたかは怪しいですけど。それより、
記事の最後に識者コメントがあって、精神病理学の教授が偉そうに自己中心的な幻想
一言で片づけてたのに、かなりカチンときました。世の中の大抵の人は自己中心的な
生き方しかできなくて、しかも年をとればとるほど精神的な純粋さを失い、自己の欲求を
満たすためなら手段を選ばなくなる醜い生き物になるのに。ただ、自己中心的な人の
多くは自分が所属グループからドロップアウトするのが怖くて、欲望を無理やり
抑え付けているだけなのに。心乱れぬ聖人君子に憧れるけど、生物である限りなりえない…。


 2003年11月01日(土)   あなたの魂に安らぎあれ 

すっかり“自発的な入眠”を拒否するようになったため、肉体が睡魔に囚われるまで、
そして囚われた後も部屋ではサッカービデオやらCDやらが流れ続ける日々です。
地球環境の大敵ですね…そう、それは生物の一員としての挙動の拒絶。
街を歩くと、人々に溶け込めない自分を痛感するのですが、それは心だけでなく
体までそうなってしまったのかもしれません。この、醜い四肢までも。

さて、サッカー方面ではいい感じの便りが多くて(毎週配信されるアントラーズの
オフィシャルメルマガに羽田さんの名前があったので、久しぶりにメンバーズルームへ
アクセスしたら、「ボールの感触を楽しんでいた羽田選手」という穏やかな表情の、
夏のあの日見たのとは全く違う顔をした姿が見られて嬉しかったし、誕生日にまで
営業を強いられていた聡太さんも、今週から通常練習に完全合流だそうです)
ちょっと心が温まって、連休は行く試合はない―明日のトヨスポのJユースカップは
迷ってますけど―ので少し頑張ってみようとCSSの本なんか買ってきてみたりしてたのに、
昨日の夜、驚くような知らせをネットで聞いて、全てがぐちゃぐちゃになりました。
(つくづく、世界のどこにいても同時に同じ情報がゲットできるネットはすごいと思います)

…某ゲーム会社が倒産して、生まれて初めて債権者になりました。総額31050円。

いや、この額だって最も少なく見積もった場合でしかなくて、そもそもそうやって
金額のぶれが出る時点でダメだって今更ひしひしと感じるのですが、傾きかけた、
いや沈没寸前の存在とひょんなことから出会ってしまったこと自体は、それを通して
出会えた方がいるという、お金では買えない事実がこの手にあるから、ついつい
泣き寝入りをチョイスしてしまおうとしているのですが。ダメなんでしょうけど。

でも、経験で、趣味の分かれ目が縁の分かれ目なのは、分かりきっているんですよ…。

丹羽くん昇格の朗報を知っても、どうして家長くんがいないのかって思ってしまうぐらい
(丹羽くんが早生まれなせいでごちゃごちゃになりがちだけど、彼はまだ2年生。
ちなみに私は山本拓弥くんもよく3年生と勘違いする…(死))には動揺してます。
ああ、すごく分かりにくいたとえだ(笑)でも、何事にも狭く深くな私ですが、
それでもなお趣味が単一でないのには救われているのかもしれません。趣味、
つまりサッカーに関して深く考え込んだり傷ついたりする自分はそんな性分をしてると
思いますが、いつも思ってますが、まだ私には他の逃げ道がなくはないですから。


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